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ログホラ二次創作短編集  作者: 櫻華
ゲーム時代(大災害前)編
4/16

早苗の受難【後日談】☆

この話は、妄想屋様の『太陽の貴公子番外編』の『早苗の受難』《http://nk.syosetu.com/n1909cm/5/?type=h&guid=on》の後日談(御前の説教編(笑))となっております。




その為、まずはそちらを先に読まれる事をお勧めします。






妄想屋様におかれましては、早苗さんの台詞や行動等々の監修…誠にありがとうございました!!


──2012年、7月の半ば。






──一人の女性が手土産の箱を片手に持ち、暢気に鼻歌を歌いながら…とある家へとスキップ混じりに歩いている。




彼女─早苗は、大好きな先輩─朝香からの家への呼び出しが、まさか姪(舞)の恋愛に要らぬ口出しした事に対しての説教の為だとは露にも思わず……寧ろ、運が良ければ美味しいワインや酒のつまみ,ご馳走をご相伴に上がれる機会に恵まれる事を密かに期待していた。






◇◇◇






──目的地の家を目指してしばらく歩いていた早苗の前方に、見覚えのある女性の後ろ姿があった。



その後ろ姿に早苗は声を掛けた。


「あ、咲良しぇんぱ〜い♪」


後ろから聞き覚えのある声に声を掛けられた…艶のある腰までの長さのストレートヘアで白色の絹製のハイネックノースリーブシャツに、桔梗の花がレース模様でデザインされた少し透けた涼しげな素材で出来ているベージュ色の七分袖の上着と紺色のジーンズ姿の女性─咲良は振り返り、ニコリと笑顔を見せながら返事をした。


「あ、さーちゃん♪」


咲良のその反応に、一緒に同行している…背中までの長さで少し茶色がかった緩いウェーブ状の黒髪に、黒縁の伊達眼鏡、淡いミントグリーンのワンピース姿の咲良を若干大人びさせた顔立ちの女性が振り返って会釈をした。


「あ、早苗さん。お久しぶりです」

「おっす、咲ちゃん久しぶり〜」


女性─咲の挨拶に、早苗がにこやかに挨拶を返していると、咲良が早苗の片手に持つ箱を指差しながら尋ねる。


「おや?それって、お土産?○○銘菓のお菓子だよね♪」

「はい、良かったら皆で食べて下さい♪」

「おお!ありがと〜♪」


早苗の持参しているお土産に、咲良は若干上機嫌になりながら話を続ける。


「ところで……もしかして、あーちゃん家に御用事なの?」


咲良の問い掛けに、上機嫌に早苗はニコニコと笑顔で答える。


「あい、なんか『話があるから来い』っつって♪」


早苗のその答えに、先程まで和やかな雰囲気だった咲良の笑顔が一瞬で引きつった。


「え?ちょっと待って。

あーちゃんは、さーちゃんに『家に来い』って命令形で言ったの……?」

「はいっす」


咲良の様子の変化に、不思議そうな表情の早苗はさらりと答える。


「……さーちゃん。あーちゃんに『家に来い』って言われる前に何か話したり、行動したりした?」

「え〜と…あ、舞に彼氏が出来て、陽輔って言うんすけど、『泣かせたら殺す』っつって壁ドンを少々…」


ドヤ顔で満面のいい笑顔の早苗の口から飛び出した発言に、咲良は頭に手を当てて溜め息を洩らした。


「あっちゃ〜……

それ、あーちゃんに一番しちゃいけない話だよ……」

「え!?」


そう呟く咲良の言葉に、咲の顔は困惑の表情へと変わる。


「おかげで姉さんにはしこたま怒られましたけど」


完全に茅の外状態の早苗は、咲良達が全く聞いていない事に気付かないまま…姉である愛子に説教された事を思い出して恐怖に震えていた。



早苗の言葉をガン無視したまま、咲良と咲は小声で話を続ける。


「それって……」

「うん。あーちゃん、激怒ってる。鬼怒ってる。

あーちゃんが何らかの指示を出す時以外で命令形で何か言ってきた時は、完全に激怒状態なんだよ」


困惑気味の咲に、咲良は妹の現在の感情の状態をわかりやすく小声で説明する。




──とは言うものの、早苗は朝香に呼び出されたのが完全に説教の為なのだという事を全く理解していない様で……未だに上機嫌に鼻歌を歌っている。



「話って何だろうなぁ…」


そんな事をポソリと呟いている。




早苗のその様子をチラリと見た咲良は、ハァ…と深い溜め息を洩らした。






咲良は、激怒した朝香は全く聞く耳を持たない事、非のある相手を擁護しようものなら自分達にも飛び火しかねない事を長年の経験で知っている。




──実際にカンザキが、からかい半分で〈アキバの女帝〉と呼び始めたせいで…〈アキバの女帝〉が朝霧の複数ある二つ名の一つとなってしまった上、その後も嫌がる朝霧をからかいながら〈アキバの女帝〉と呼び続けるカンザキのその態度に……遂にブチギレした朝香(朝霧)は、オフ会で晴実カンザキを説教し出し、それを止めに入った自分(咲良)と茶化そうとした香奈ライムも共に正座させられ、約二時間長々と説教された……という過去がある。




そんな…知らぬ間に朝香の逆鱗に触れてしまった─虎の尾を踏んでしまった早苗の為に、咲良は心の中で合掌する事しかできなかった。






◇◇◇






──朝香の…風見家へと向かう道中、早苗は咲良と咲の二人と〈エルダー・テイル〉の話をしていた。



──主な話題は、今回導入された新拡張パック〈永遠のリンドレッド〉の事だった。



一体どんなクエストが導入されただろうかとか、新たに導入されただろう大規模戦闘レイドはどんな感じだろうか……と、思いの外会話が楽しく弾んだ。



──特に、久しぶりのレベルの上限が80に開放された旨の話題では、咲良と早苗の二人はテンションアゲアゲのテンションMAXモードだった。






徐々に、話題は咲が最近本腰を入れて育成しているサブアカの話へと移っていた。


「そういえば、咲はメインアカの天音以外にサブアカで月音つきねっていう猫人族の〈神祇官カンナギ〉を作ったってあーちゃんから聞いてるよ」


咲良からの言葉に、咲は少し照れながら答える。


「うん。……健と同じ種族のキャラを作りたかったの。

今は透兄さん達や晶姉さん達に協力してもらって、レベル60まで上げる事が出来たの」

「へぇ〜、そこまで育っているんだ…でもなんか意外だなぁ」

「ん?何が?」


早苗の言葉に、咲良は反応する。


「いやなんか、咲良先輩は溺愛してる感じだから、もっと干渉するかと思ってたんですけど…

でもそう言えば、姉さんにも舞の事は放っとけって言われたし…母親って皆そうなんですか?」


早苗の言葉からは、純粋な疑問の感情が伺い知れたので……咲良は、アハハと軽く笑いながら答えた。


「いやぁ〜。アタシの場合は、亡くなってる両親の影響もあるかな。

朝香は……さ、あんまり自分の過去─特に両親に関する事は、悲しい記憶と深い心の傷に触れるから余計に─を語らないから早苗は知らなかっただろうけどね。

アタシ達の両親の結婚はね、父方の一族には大反対されてたんだ。まぁ、父さんは三条院家っていう代々続く名家の跡取り息子だったってのもあるんだろうけどね。

でも、父さんはその一族の大反対を押し切って母さんと結婚したの。

あ、ちなみに母方の一族は両親の結婚を認めてくれた上に、父方の一族が結婚を妨害しようとした時には矢面に立って二人の味方をしてくれたんだよ。

そういう諸々の事情をアタシは知ってたからさ、こと恋愛に関しては子供達本人の意思を大事にしてるの。

まぁ、相手に何かしらの大問題がある場合なら流石に親として止めるけどね」

「へぇ〜…」


咲良のその話を聞いて、早苗も咲も…咲良が子供達の恋愛に関して寛大な理由を充分に理解し、感心していた。




──そんな話が丁度終わった頃合いに、咲良達は風見家へと到着した。






◇◇◇






──風見家は古くから代々、医療関係者─特に医者─を輩出してきた家系である。



その為、一族の大半が医療従事者(主に医者)という状況であり……現在は、その大半が風見総合病院で勤務している。



朝香の嫁ぎ先は、風見家の本家筋であり…跡取りは必ず医者になり、血を後世へと繋いでいくのが暗黙の義務の様になっている。



その為、夫の隆典や息子の康介は医者となり、現在は風見総合病院に勤務している。






──そんな古い歴史を持つ風見家だが……自宅は東京の一等地でもすごく見晴らしの良い場所に立っており、洋風建築の家と和風建築の家が隣接して建ててある。



道路側に面した洋風建築の家には息子夫婦が住み、奥の和風建築の家には朝香と隆典の二人が住んでいる。



また、和風建築の家には亡き舅の孝一郎の趣味で…水琴窟や錦鯉の泳ぐ池、枯山水等のこじんまりとした庭先に日本庭園の魅力を再現した立派な庭となっている。





◇◇◇






──風見家の洋風建築の家の方の呼び鈴を鳴らした後、しばらくして玄関ドアを開けて咲良達を出迎えたのは……朝香の孫であり、康介の娘である真澄だった。




「は〜い。……あれ?さなえおばちゃん??」

「おろ?真澄ちゃん?」



──本来なら、自然豊かな田舎で療養中の朝香の孫─康介の娘の真澄がこの風見家にいる事に早苗は不思議そうな表情をしている。




真澄の方も、祖母朝香の知り合いである早苗の訪問は知らされていなかったのだろう……早苗と同じ様に不思議そうな表情をしていた。




「真澄、どなたが来られたのですか?」


家の中から真澄にそう声が掛けられ、リビングから玄関に姿を見せたのは……穏やかな表情を見せる淡い藤色の着物姿の老婦人といった感じの女性だった。


「秋仍さん、こんにちは。今日はおじゃまします」

「こんにちは。今日の料理は、私に任せて下さいね」


老婦人─秋仍に咲良と咲が各々挨拶する。


「あらあら。咲良さんに咲さん、それに早苗さんじゃありませんか。

本日は、孫嫁の薫さんの誕生日お祝いに来て下さってありがとうございます」

「ふえっ?薫ちゃんの誕生日??」


秋仍の言葉を聞いて頭上に大量の疑問符を発生させている早苗を脇に置いて、咲良は右手を振って笑いながら否定した。


「秋仍さん違うよ。早苗は、朝香が個人的に用事があって呼んだんだよ」


咲良の否定に、着物の袖で口元を隠しながら秋仍は驚いていた。


「あら、そうなのですか?

もし、朝香さんの御用事が済みましたら……薫さんの誕生日お祝いに是非参加していって下さいね」

「もちろん参加させてもらいます〜♪咲ちゃんのご飯楽しみ♪」


秋仍からの康介の妻─薫の誕生日会へのお誘いの言葉に、早苗は更に上機嫌になる。



──特に、咲良の家に遊びに(酒飲みに)行った際に何度か咲の作った料理をご馳走になった事があるが…そのどれもがとても美味しかった事もあって、早苗としてはその美味しいご馳走が今回も食べれるという事が上機嫌の理由の一端となっているのだ。




「さあ、皆さん。どうぞお上がり下さいな。

朝香さんなら、リビングにいらっしゃいますよ」

「おじゃましま〜す」

「おじゃまします」

「おじゃましま〜す♪あ、これお土産です」

「まあ、これはご丁寧に。どうもありがとうございます」


秋仍に促され、咲良達は靴を脱ぎ、綺麗に揃え、早苗は手に持っていたお土産を秋仍へと手渡し、秋仍と真澄の二人に案内されながらリビングへと足を踏み入れた。






◇◇◇






──落ち着きある感じにまとめられたリビングで、白色のマグカップに注がれたブラックコーヒーを飲みながら手元の書類を読んでいる一人の女性がソファーに腰掛けている。




女性─朝香は、背中に軽くかかる位の長さのストレートな黒髪に、淡いベージュ色のブラウスと紺色のタイトスカート、黒色のタイツに緋色の室内履きのスリッパという姿だった。




──つい先程までは、ここに義母の秋仍と孫の真澄も居たのだが……今は、来訪者の対応へと向かっている為、今は朝香一人しか居ない。




──玄関の方に耳を傾けると、先程から微かに漏れ聞こえてくる楽しげな話し声の中に、姉咲良の声が混じっている事から、来訪者はおそらく咲良とその娘の咲だろう。






そう当たりをつけた朝香は先程まで読んでいた書類を手早く片付けて、戸棚からコーヒーカップを二人分取り出すと、コーヒーを注ぎ入れ、角砂糖とミルク、茶請けのクッキーを入れた容器をコーヒーカップを乗せたお盆に共に乗せ、リビングにあるテーブルの上に置く。




──丁度準備が終わったそのタイミングにドアが開き、秋仍と真澄が来訪者である咲良達を伴って入ってきた。




「あーちゃん、来たよー」

「朝香叔母さん、おじゃましてます」

「咲良姉さん、今日は来てくれてありがとう。

咲、よく来たな。今日は、手伝いに来させてすまないな」

「大丈夫ですよ。声優の仕事のスケジュールが、丁度空いた頃合いでしたから」

「そうなのか?良かった。

あ、そうだ。コーヒーとクッキーを用意してあるんだ。よかったら食べないか?」


息子嫁薫の誕生会の準備に来てくれた咲良と咲を労う様に、朝香は二人をリビングへと招き入れる。



秋仍、真澄、咲良、咲の順にリビング内へと入っていると、咲の後ろからひょこりと姿を表した早苗が元気よく朝香へと挨拶をした。


「しぇんぱーい!来ましたよ〜♪」

「ああ、早苗も姉さん達と一緒に来ていたのか。

……よく来たな」


早苗に気付いた朝香は、ニッコリと笑顔を見せる。



──しかし、咲良は朝香の見せる(目が全然笑っていない)笑顔を見た瞬間、絶対零度の極寒地帯にいる様な錯覚を覚え……背筋に悪寒が走った。



(ひ〜〜〜っ!!あーちゃん!目が全然笑っていない!!全然笑っていないってばーーー!!!)



朝香が、そんな恐ろしい笑顔を浮かべている事に……笑顔を向けられている当の早苗も一瞬、何かを感じる。


「…あれ…なんか悪寒が…?」


朝香が向けた恐ろしい笑顔から…姉である愛子が怒った時に向けてくるのと同種のプレッシャーを感じたのだが…早苗はその原因が判らない為、気のせいで片付けてしまい全く気付かない。



「さて、早苗。今から私の家の方に行くぞ」

「は〜い♪」


朝香が和風建築の自宅に向けて歩き出し、早苗はその後に続いて歩き出す。


(さーちゃん、グッドラック!!)


リビングを出ていく早苗の背中に向けて、咲良は心の中でそんな言葉を掛けた。






◇◇◇






──息子夫婦の家に隣接しているとはいえ、朝香が普段過ごしている自宅と息子夫婦の家の間には約50m程の渡り廊下があり、現在朝香と早苗はそこを歩きながら朝香の自宅へと向かっている。




無言無表情で渡り廊下を歩く朝香と、上機嫌に鼻歌を歌いながら渡り廊下を歩く早苗…というカオスな状況は、朝香の自宅にある日本庭園を模して作られた庭を一望出来る和室─かつての亡き義父、孝一郎の部屋だった場所─へと到着するまで続いた。






◇◇◇






──この部屋は、三年前まで義父の孝一郎お気に入りの場所だった。




その彼亡き後は、朝香が知人達と共に庭の景色を眺めながら個人的な酒飲みの場所として使用したり、〈エルダー・テイル〉でのクエストや期間限定イベント、コラボイベント等々に関する話や打ち合わせに使用したりしていた事もあって茶葉や急須、茶請けの和菓子を常時置いてあり……無論、早苗も何度かこの部屋を訪れているので特に深く考えずに室内へと入る。




早苗が室内へと入った後、朝香は感情を抑えたままにこう言葉を口にした。


「早苗、その場に正座で座れ」

「えっ?何で?」

「いいから正座しろ」

「は、はぁ…」


何故だか、原因不明の脂汗が出てきたが…(※既視感デジャブによる心的外傷トラウマだが…早苗は全く気が付いていない)大好きな先輩である朝香の言葉に従って、早苗は畳に直接ではなく備え付けの座布団を敷いてから正座する。



──スーッと息を吸うと、朝香は文字通り…怒号を発した。




「こっの……大馬鹿ものぉぉおおお!!!!!」






──朝香の上げた怒号に…周囲の鳥達は驚いて一斉に飛び立ち、周囲の空気はビリビリと震えていた。



「あ、あーちゃんの雷が落ちた」



──リビングで、咲達と談笑しながらコーヒを飲んでいた咲良がそう呟いた。






──一方、朝香に怒鳴られた早苗は驚いた表情をしている。



「ひゃあ!何で怒るんですか!?あたし先輩に何かしたんですか!?」

「何処の世の中に!

姪っ子の恋愛の応援で!!

相手を『姪を泣かせたらぶっ殺す』と脅す馬鹿がいるかぁーーーーーー!!!」


再び、朝香の口から怒号が飛び出す。


「え〜、だって舞には幸せになって欲しいし…」


そう理由をゴニョゴニョと口にする早苗の言葉を遮り、朝香は更なる怒号を発する。


「アホかぁーーー!!!

その陽輔君が、剛胆な青年だったから良かったが……もしお前の脅しに怯え、舞ちゃんと陽輔君がそのまま別れてしまったら……お前は、どう責任を取るつもりだったんだ!!!

姪っ子の恋愛を本当に応援するつもりなら、もう少し自分の取った行動の…その末にどんな最悪な結末の可能性があったのかをよくよく考えろ!このバカタレがぁーーーーーー!!!!」


そう言い終えると同時に、朝香は早苗の頭にゲンコツを降り下ろす。



「いだいっす〜!先輩何で殴るんですか〜!」

「これだけ言っても、まだ解らんか!!!

……いいだろう。

お前が、怒られている理由を充分に理解出来るまで…きっちりと説教してやる!覚悟しろ!!」


未だに、自分がした事の重大性を理解出来ていない早苗の態度に……遂に朝香はブチギレした。










──その後、早苗は正座したまま…たまに、こっそりと正座を崩して朝香に見つかって叱られ、再度姿勢を正して正座する…というのを何度も繰り返しながら、三時間延々と説教された。





──ちなみに……早苗は薫の誕生日会には参加したものの、朝香の説教が余程堪えたのか……その日味わった筈の咲の手作りのご馳走の数々やワインの味を全く堪能出来なかった…という、踏んだり蹴ったりの不運な一日になったのは、言うまでもない……

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