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ログホラ二次創作短編集  作者: 櫻華
異世界転移(大災害後)編
11/16

仏師◎

この話の主役は忠勝です。

彼も、今回が初登場となります。




話の時期的には、領主会議・夏季合宿の二週間半前位になります。



──朝霧からの依頼を受け、忠勝は朝霧から渡された四つの〈朽ち落ちたる御神木〉を自分を囲う様に立てたまま…目を閉じ、瞑想を行う事で精神統一をしていた。






これが、彼の現実世界でも行ってきた仏像製作前の儀式だ。




瞑想を行いながら、同時に彫り上げるべき仏像の完成した姿を頭の中に鮮明に思い描く……。






そうして…しばらくした後、目を開いた忠勝は金槌とのみを手に取り、東側に置いた〈朽ち落ちたる御神木〉を彫り始める。






まずは、大まかな形に彫り上げ…いらない箇所を削り取る。





それが終わると、金槌とのみから彫刻刀へと道具を持ち変え…細かく彫り出す。






しばらく彫っていくと…徐々に〈朽ち落ちたる御神木〉は一体の仏像─持国天へと彫り上がる。






ふう…と溜め息を軽く洩らすと、忠勝は次の仏像彫りを始めた。






◇◇◇






──約二週間という時間をかけ、忠勝は見事な四つの仏像を彫り上げた。






東方守護の持国天




南方守護の増長天




西方守護の広目天




北方守護の多聞天






仏法守護の四天王像を仕上げた忠勝の顔には、やり遂げた達成感が浮かんでいた。




(仏像製作は、〈大災害〉以降…久しぶりだな。

〈大災害〉以降は、生きるのに精一杯で…仏像製作すら忘れていた。

そして…親の代から引き継いだ仏像製作は、いつの間にか俺にとって生き甲斐になっていた事も気付かされた……。

そういう意味では、今回の御前の申し出は俺の…現実世界での俺の思い等を再確認する良い機会だった)






そう思い、自分の前に置かれた四天王像を誇らしげに…穏やかな笑みを浮かべながら眺めていた。














──後に、彼が一心不乱に彫り上げた四天王像が〈ミナミ〉の脅威より〈テンプルサイドの街〉を護り抜く事となるのだが…彼は、その事を知らされないままだった……

このお話は、オヒョウ様の有り難いご指摘とご提案がなければ誕生する事は無かった話です。






オヒョウ様、ありがとうございました!!

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