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ログホラ二次創作短編集  作者: 櫻華
異世界転移(大災害後)編
10/16

《紳士眼鏡》も歩けば、〈大地人〉女性に告られる?◎

今回の主人公は、ランスロットです。




時期としては、〈円卓会議〉設立後以降です。











この話は、妄想屋様がメッセージで送って下さった面白ネタから誕生した短編です。




妄想屋様、面白ネタの提供…ありがとうございます。

m(_ _)m




──〈D.D.D〉ギルドキャッスル。






──とある一角で……今、非モテの男性達が集まっていた。





──彼らは、口々にこう呟く。










『リア充眼鏡、爆発しろでゴザル!!』

『リア充眼鏡、もげろ!!』

『リア充眼鏡は、呪われろ!!』

『眼鏡割れろ!!』

『シネ!!』










「彼らは、何をやっているのですの……?」


少し離れた場所から、異様な雰囲気を醸し出す狐猿達を見たリーゼがそう呟く。


「ん?あぁ…モテない男達のひがみだねぇ〜(苦笑)」

「え?」


リーゼと共に、クラスティに提出する予定の報告書を抱えた髪全体が淡い橙色で前髪のみが鮮やかな緋色で背中までの長さの揺らめく炎の様な髪型で、右側の瞳が金色、左側の瞳が銀色の男性風の奏者服に身を包んだ〈狼牙族〉の〈吟遊詩人バード〉である秋音が苦笑しながら答える。


「まぁ…モテている他人をひがんで呪ってる時点で、自分はモテ要素は皆無なんだと認めてる様なもんだけどね〜」

「はぁ……」


カラカラと豪快に笑いながら秋音は報告書を運ぶのを再開し、リーゼも慌ててその後に続いた。






◇◇◇






──非モテ男性達から呪われている肝心の当人である“リア充眼鏡”こと、ランスロットは……






──〈アキバの街〉の街中を、ランスロットの率いる第二レギオン師団所属の部下〈盗剣士スワッシュバックラー〉のマルス=ガウディムと共に歩いていると、突然〈大地人〉の女性がランスロット達に駆け寄って来ると呼び止めてきた。


「あの!あの時、乱暴な〈冒険者〉から助けて下さって……ありがとうございます!!

それで……私、貴方の事が好きなんです!!

お付き合いして下さい!!」

「え?あの、すみませんが……私には妻と娘がいるので、貴女の気持ちにはお答え出来ません……」

「え?そうなんですか……」


ランスロットからの断りの返事に、〈大地人〉の女性は気落ちして去って行く。



そのやり取りを、マルスはニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながらからかう。


「ランス師団長、モテモテですねぇ〜」




──実を言うと、ランスロットが〈大地人〉の女性に告白されるのはこれが初めてではない。






──〈円卓会議〉設立前…〈大災害〉後の無秩序状態の頃、ランスロットは新旧ギルドメンバー同士の軋轢やギルド間のいさかいの仲裁だけでなく、自暴自棄になった〈冒険者〉が〈大地人〉に危害を加えようとするところを何度も助けた事がある。




──〈円卓会議〉設立後、〈アキバの街〉の治安が俄然良くなり……街に住む〈大地人〉達との関係が良好になってからは、ランスロットが街中を歩く度に〈大地人〉の女性に呼び止められ…告白されているという状況なのだ。






──もっとも……その様子を目撃したギルメンの非モテの男性陣からは、現在進行形で大量の恨みと嫉妬の念を向けられている訳なのだが。




「からかわないで下さい。

彼女は、『吊り橋効果』で恐怖からくるドキドキを恋のドキドキと勘違いしているだけですよ?」


そう苦笑いを浮かべながらランスロットはそう話す。


ランスロットのその言葉に、マルスは盛大に溜め息を洩らす。


「……ハアアアァァ〜。

ランス師団長は、もう少し自覚した方がいいですよ…」

「え?何をですか??」


マルスの言葉の意味が理解出来ないランスロットは、頭上に大量の疑問符を発生させている。



ランスロットに、ビシッ!と人指し指を向けてマルスは力説する。


「いいですか!

自分を襲った相手は〈大地人〉の騎士ですら敵わない程の凶悪な化け物と言っても差し支えない様な狂暴な〈冒険者〉のならず者達!

このままでは身の危険が迫る危機的状況下で、颯爽と現れ、ならず者達を蹴散らし、危機を救ってくれた美丈夫で騎士風の〈冒険者〉!

し・か・も!騎士の様でありながら……礼儀正しく、紳士的で、物腰柔らかな…女性から見たら、理想の王子様って言ってもいい存在!!

……これで惚れない女性がいたら、見てみたいですよ?」


マルスのその力説に、ランスロットはノロケる様に言葉を口にした。


「……でも、私は彼女が…アーサーが好きなんです。

彼女以外に、誰かを好きになった事はこれまでありませんでしたし……これからも無いと思います」

「はいはい。ランス師団長が、アーサー副師団長の事が大々大好きなのはわかりました。ご馳走さまです」


ランスロットのノロケに、マルスは投げやりな態度でそう返事を返す。






──マルスのその投げやりな態度に、苦笑いを浮かべながら……ランスロットは、思考の海に沈んだ。






(……アーサー─薫との初めての出会いは、亡き祖父の勧めるお見合いでしたが……話をしている内に、彼女の内面を好きになっていましたね。

しかも、私と同じ〈エルダー・テイル〉のプレイヤーだったと知った時は……本当に嬉しかったですね。

そんな彼女との間に授かった愛しい愛娘─真澄。

あの子を現実世界(元の世界)に置き去りにしたまま……私とアーサーは、この世界セルデシアに閉じ込められてしまった。

私達は、あの子の待つ現実世界(元の世界)に必ず帰還しなければならないんです!)






──そんな事を、真剣な表情で思考するランスロットの様子に……肩を竦め、やれやれと溜め息を洩らしたマルスは、そのまま〈アキバの街〉の見廻りへと戻った。










──それから三十分後に、再びランスロットが〈大地人〉女性に呼び止められ…告白されたのは言うまでもない……

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