第9話:宇宙最終決戦!! ヒゲオッサンVS皇帝・サウナ・ダークネス!!!!」宇宙最強のロウリュと汗臭き覇者!!
銀河最果て・サウナ宇宙帝国 本拠地——“超高温サウナ・ヘルロウリュ”
宇宙最強のサウナー、ヒゲオッサンはついにここへたどり着いた。
その体からは絶え間なく汗が噴き出し、周囲の空気すら熱気で歪む。
「……ククク……待っていたぞ、ヒゲオッサンよ……」
皇帝・サウナ・ダークネスが、黒曜石のような肌から湯気を噴き出しながら立ちはだかる。
その奥には、“禁断のロウリュ石”——温度1000℃の超高温石。
「貴様には、最も熱き死をくれてやろう……!」
ヒゲオッサンは額の汗を拭い、不敵に笑う。
「ハッ……そんな生ぬるいロウリュじゃ俺は蒸発しねぇぞ……!!!」
そして、二人の汗臭きサウナーの戦いが始まった!!!
「ダークネス・ロウリュ!!!」
ゴォォォォォォッッッッ!!!!
皇帝が放ったのは、宇宙をも焦がす灼熱の水蒸気。
黒いロウリュが空間を歪ませ、熱波がヒゲオッサンの肌を襲う!!!
「グォォォォッッッ!!! 熱ッッッッッッッッ!!!!」
しかし——
ヒゲオッサンはその場に立ち続けた。
汗が爆発的に吹き出し、体から湯気がもうもうと立ち上る。
「はぁ……はぁ……ククッ……こいつは最高だぜ……!!!」
そう——彼の汗は、“究極の発汗”によって蒸発し、熱を相殺していたのだ!!!
「ならば、こっちも行くぜ……!!!」
音楽が流れ始める。
「アルティメット・ロウリュ!!!!」
ヒゲオッサンの身体から、汗が滴り渦をまく!
ヒゲオッサンが天高くサバマグロ・デュアルソードを掲げる!!!
その中には、地底サウナに溜まった、おじさん達の超濃縮サウナ水が満ちていた。
ビュー!!
バッシャァァァァン!!!!
禁断のロウリュ石に金色の水が注がれた瞬間——
ズオオオオオオオオオ!!!!!!
空間が歪み、熱気が爆発的に膨れ上がり、ものすごい臭いが広がる!!!
「ぬぅぅぅぅッッ!!!??」
皇帝の体が一瞬で汗まみれになり、熱気に包まれた!!!
「汗臭ぇだろ……? これが地球仕込みのロウリュだッッッ!!!!」
「く……くそッ……!!!」
皇帝の体から滝のような汗が流れ、地面に水たまりを作る。
その瞬間——
「何だ!……この臭いは……!?」
そう——地球産の汗臭さが、皇帝の鼻を直撃したのだ!!!
「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!! くっ……くせぇぇぇぇぇぇ!!!!」
そう、宇宙のサウナーたちは、清潔な汗しか知らない。
一方、ヒゲオッサンの持ち込んだ水は、地球最強のサウナで培った超濃縮の汗臭さ!!
発酵し、熟成され、サウナ仙人すら撃沈させた究極のスルメ!!!
「バカなッッ!!! 汗臭さで……俺が……!??」
皇帝は崩れ落ちた。
その鼻が、地球産の汗臭さに耐えられなかったのだ!!!
「俺の勝ちだな……!!!!」
ヒゲオッサンはサバマグロ・デュアルソード振り上げる。
「宇宙のサウナは支配させねぇ……サウナは自由であるべきだ……!!!」
そして——
「これでトドメだ!!!!!」
「汗臭覇王魚剣・フィニッシュゥゥゥブゥレィードォォォォ!!!!!!」
サバマグロ・デュアルソードが、皇帝に叩き込まれる!!!
ベチィーーーーン!!
ズドォォォォォォォン!!!!!!!
超高温の汗臭い爆風が銀河を駆け巡り、皇帝・サウナ・ダークネスは蒸発した。
戦いは終わった。
宇宙のサウナーたちは、ヒゲオッサンの熱き魂を目の当たりにし、彼に跪いた。
「俺はまだまだ、もっと熱いサウナを求めるぜ……!!!」
彼は再び、未知なるサウナを求めて旅立つ。
「サウナは……自由でなければならねぇ……!!!」
熱気と汗、そして壮絶な臭気を残し、
伝説のサウナー・ヒゲオッサンは、次なる戦いへと歩み始めたのだった——!!!!!
ヒゲオッサンの旅は終わらない……!!!
~完~