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第九十六話 『ヒュリエとちい散歩』

 ――何者かが、手を回している可能性がある。


 その証拠に、魔獣を活性化させる薬品『チボチ』が倉庫と道沿いで発見された。


 『チボチ』は向こうの世界の『アサガオ』のような植物だ。

 こちらでは『チボチ』と呼ばれ、それから精製・濃縮された薬品だ。


 基本的には、魔獣を一掃するときにおびき寄せるために使われる。

 だが、その効果故に、一般には使用禁止とされている。

 そんなものが、発見されたのだ。

 どうしても、疑わざるを得ない。


 それに、整備士の一人が行方が分からなくなった。

 偶然とは……とても思えなかった。

 

 父の言葉を思い出しながら、頭の中で考えが巡る。


 ――誰が? なんのために?

 そんな疑問が浮かぶ。


 一番わかりやすいのは……

 やはりハースリア家だ。


 だが、そんな見え透いた手を、あの家が本当に仕掛けてくるだろうか?


 もし兄さんなり、グリムヘッドなりに害を加えたい。

 そのつもりで動いたとして――成功しても、失敗しても、真っ先に疑われるのは彼ら自身だ。


 相手も、そこまで愚かじゃない――そう思いたい。

 ……いや、そう思いきれないところが、貴族の厄介なところでもある。


 父さんも、おそらくそれを感じ取っているのだろう。


 八対二……いや、限りなくそれに近い割合。

 そのつもりで、ハースリア家ではないと踏んでいるはずだ。


 十対零で「この人間なら信用できる」と思える切れ者。

 あるいは、間違いないと言い切れるほどの愚か者。

 そのような人物であれば……どれだけ楽だろうか。


「はぁぁぁ……」


 他に……


「ねぇ、フィル。あれも欲しいっ!」


 と、考え事をしているとヒュリエがまた勝手に買い物を……


「お、嬢ちゃん。分かってるねぇ。ほらよ、毎度ありぃ。お代はあの兄ちゃんからでいいのかい?」


「うん。フィル、お願いねっ」


「………」


 既に慣れた感じのこの流れ……

 店の人も手馴れたもので、オレにお代をせがってきた……


 仕方なく、払っていると、


「兄ちゃんも大変だねぇ。あんな可愛い子だと、断れねぇよなぁ。わはは」


「………」


 なんで、オレも流されるまま払っているのだろうか……


 たしかに、あとでアマーリエ様が密かに支払ってくれるのだが……

 甘やかせ過ぎじゃないですかね……


 でも、たまにお小言を言われていた。

 そして、空気が重くなったことがあった気がする。


 それより、今はヒュリエだ。

 父の呼び出しのあと、元気になったヒュリエに捕まった。


 それが運の尽き……

 また、黙って街へと連れてこられたのだ……はぁぁ。


 ストライカーのことも聞かれると思ったのだが……

 今は街に繰り出したかったのだろうな。


 ここに来る道中でも「あのローダーって何?」とか「わたしも乗れないかなっ!」とか、色々聞かれたし、興味はかなり持っていそう……


 ……めんどくさい……


 そんなことを考えながら、歩いているとふと変わった露天商で足を止めた。


「ねぇ、ここなんの店なのかな?」


 店の前に露店売りしていて、その品揃えが怪しさ満点なものがズラリ並んでいた……


 なんだろうか……この、ヴィ○ヴァン風な品揃え……


 わくわくするのだが、どこか怪しい……

 そんなところに、ヒュリエがバッチリと刺さってしまった……


 そんな様子を見た店の怪しげな店主が口を開く。


「ひひひ……ゆっくり見ていきな……めずらしいものがたくさんあるよ。いひひ……」


 ほんとに怪しいなっ!


 オレの心配を他所に、ヒュリエは早速品物を物色し始めた。


「見てみて、この剣、ドラゴンを倒した剣なんだって! ほんとかな!?」


 嘘に決まってんだろ……

 引っかかる方がおかしいって……

 そんなもの国宝になるだろう……


「あ、くじ引きがある。一等は……うわぁ~ミスリルの剣だって、すっごい!」


 はい、来ました。

 あたりのないくじ引きね!


「こっちは『エリクサー』だってっ! すごいっ!」


 ……なんか……翼を授かれそうな容器なのだが……


「……当たるかな?」


 おいいぃぃぃ……

 引くつもりなのか……


 まぁ、思い出は買えるけどな!


「う~~ん……よしっ! フィル! あたりが出るまで引くわよっ!!」


 やめれっ!!!


「ちょ、ちょっと待て! やるのはいいが、それはやめてくれっ! せめて10回くらいにしてくれ……」


 どこぞの配信者じゃないんだから、止めてくれ……


「えぇぇ!! つまんないぃぃ! あたりがほしいいぃぃぃ」


「ほんと、やめて……オレの資金が足りなくなる……」


 そう言うと、渋々受け入れる。


「仕方ないなぁ~じゃあ、おじさん10回引くねっ!」


「ひひひ……まいど。いいものが出るといいね」


 ――しばらくして……


「………もうぉぉぉ! なによこれっ!」


 何もあたりが出ずに、結局30回も引かされる羽目になった……


 無駄金を遣わされた……泣きたい……

 

 そして、なんだろうかこの……なんというか……

 昔の少し変わったガチャガチャのコス○スのゴミ商品のような山は……


「どうするんだよ……これ……」


「フィルに上げるわよっ!」


「おまえ……」


「なに?」


「……いや、なんでもない……はぁぁぁ」


 もう、ため息しか出ないよ……


 そんなオレが店を見回すと、少し変わった本を見つけた。


「なんだこれ?」


 扉に鍵が付いている透明なガラスのような箱に厳重に保管されていた。


 ――「グリムヘッドの基礎演算:『ヤング=シュヴァルツ振動則』『グリム=バートレット演算則』他」


 本にはそう書かれていた。

Zの初期のハ○ザックとリッ○ディアスに痺れてました。あ、あと、Zではないですが、ハ○ゴッグも好きだった作者です。


……まぁ、Zの話が出たので少し語ると、キャラの中では○ツが一番イライラしてました(`・ω・´)

なんというか、カ○ーユの悪い部分を全部持ってるというか……なんというか……。


そして最後は、調子こいて事故死ですしね。

……あれ? もしかして○ツって異世界転生してる?(笑)


などと、くだらないことを今ふと思ってしまいました。

まぁ、そんな話はこの辺で。


今回出た薬品の名前『チボチ』ですが、これ、何かわかった人がいたら……ほんとにスゴイです。


実はこの名前、昔のパチスロ『アステカ』という機種の、リーチ目の名称です。

『チボチ』にするか『サシシサボ』にするか、最後まで迷いました。


『サシシサボ』の正式名称は『サシシサボコブ』って呪文のような名称なんですよね。


でも、なんとなく語感と可愛さで『チボチ』に決定!

……という、かなりどうでもいい理由で数分悩んでました(´∀`)


「なんでそんなリーチ目の名前になるの?」って思った方は、ぜひググってみてください。

たぶんすぐ出てきます(笑)


それから、今回の展開は少しいろんな事が一気に起こっていくと思います。

色々と詰め込み過ぎかもしれませんが、お付き合いお願いします。

ただ、胸焼けしたとかいう意見とかもあれば、気軽に教えてください。

では、少し長いかもしれませんが、よろしくお願いします。


あと、題名ですが、『剣と魔法と○○』というのが結構多くて、変更しようかなと思っています。

考えているのは『魔装兵器と超技術兵器とわたし』にしようかと思いますが、どうでしょうか?

イマイチ感もあるので、どうなるかは分かりません。


もし、よろしければ、ご意見などをいただければと思います。



そんな作者ですが、これからもよろしくお願いします!


誤字脱字の報告や感想なども大歓迎です。

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