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第四十二話 『原因究明』

 ストライカーは言った。


 ――探知に引っかからなかった――


 と。


 姉さんがストライカーの探知に引っかからなかった?


 どういうことなのか?


 そもそも、どんなセンサーがあるんだ?


 その全てに引っかからなかったのか?


 オレは少し疑問に思い、ストライカーに尋ねてみた。


「なぁ、探知出来なかったって、全てのセンサーに引っかからなかったのか?」


「センサー?」


 姉さんはオレの言葉に疑問をもつ。


 やべっ……


 けど、これ以外の尋ね方が……


 そんな時にストライカーが話し出す。


「否:光学センサーでは探知出来ませんでした」


 では?


 どういうことだ?


「なぁ、他のセンサーでは探知出来ているのか?」


「了――光学センサーだけ探知出来てませんでした」


「ちょ、ちょっと待て……どういうことだ? 普段から全てのセンサーで探知してるんじゃないのか?」


「否:この時代背景では光学センサーのみで十分と判断。よって、他のセンサーは未使用」


「おぃ……それは所謂、舐めプとかいうやつじゃないのか……?」


「解答:単語不明。よって否定」


 こいつぅぅぅ……


「おまえの怠慢だな……それは」


「否:この周辺にはわたしに対抗できる勢力は存在しません。そのため、探索範囲内で最も明瞭な情報を優先しました」


「もういい、とにかくそれはお前の怠慢な」


「……泣」


 ストライカーが、なんとなくしょげたように見えた。


「ねぇ、フィル? さっきから何の話をしてるの? それにセンサーって何? 何なのっ!?」


 ああ……めんどくさい質問がきた……


 どう言えばいいんだろう……う~ん……


 困っていたオレの代わりにストライカーが説明をしだした。


「解答:センサーとは、周囲の情報を感知するための装置です。視覚、音、振動、温度など、さまざまな情報を検出するための方法があります。光学センサーは、主に視覚的な情報をキャッチする装置です」


 その返答に姉さんは驚いていた。


「ねぇ、センサーってのも気になるけど。この「ストライカー」? なんで、乗り物みたいなのに会話が出来るの? ねぇねぇ!?」


 ああ……さらに説明の難しい質問がぁぁぁ。


「と、とにかく、まずは一つずつ、いこうか。つまり、センサーって言うのは……簡単に言うと、周りの情報を探るために使う道具だと思ってくれ。それぞれのセンサーは役割が違って、光を感じ取るもの、音を感じるもの、振動を探るもの、他にもあるけど、とにかく周囲の情報を得るための道具だと思ってくれればいい」


「ふ~む……じゃあ、そのせんさー? っていうので、周りに人がいるとか岩があるとか、とにかく何があるのか、分かるってこと?」


 あれ? 案外、姉さんは頭がいいぞ。


「そうそう、そんな感じ」


「でも、そんなの目で見ればわかるじゃない? 必要なのそれ?」


「解答:周囲といっても、その範囲が桁違いに違います。目で見える範囲は、おおよそ数十メートルから遠くても数百メートル。しかし、センサーを使用すれば、障害物の向こう側や霧の中、さらには何キロ先の状況まで探知可能です。」


「えっ? 何キロも先まで分かるの?」


 姉さんは目を丸くして驚いていた。


「そういうこと。例えば、光学センサーは森の中では木や影で見えなくなるけど、音や振動を探るセンサーなら、たとえ見えなくても動いているものを感じ取れるんだ。遠くで誰かが歩いていたら、枝を踏む音や地面の揺れを拾えるだろ?」


「へぇー……」


 姉さんは腕を組んで考え込んだ。


「でも、それならさっき光学センサーで探知できなかったってことは、わたしって光では見えなかったってこと?」


 フィルは返答に詰まる。


「……そうなるのか? ストライカー?」


「了――その通りです。ですから不思議なのです。何故? なのかと。それも光学センサーだけ探知に引っかかりません。依然今もそうです」


 姉さんは少し考えたあと、口を開いた。


「……つまり! わたし、光では見えない何かに隠れていたってこと?」


「了――その通りです。なにか阻害物を所持していると推測します」


「阻害物? 所持?」


「ああ……光では見えなくしている物を持っていないか? ってこと」


「そんなもの、持ってたかな……?」


 そんな時、オレの瞳に何かに反射した光が飛び込んできた。


「うわ、眩しっ! なにこれ!?」


「ん? どうかした?」


 飛び込んできた光の方向を見ると姉さんの首からなにかがぶら下がってた。


「姉さん、その首にかかってるものは何?」


「これ?」


 と、姉さんは首からそれを外して手に持ってオレに見せてきた。


 ペンダントのようだが、すごく綺麗だ。


 パールホワイトの表面が、淡いピンクや青の光をゆっくりと反射している。


「それは?」


「これは、『グリムヘッド ブロッサム 1/12(ワントゥエルブ)』の破片よ」


「ブロッサム? 1/12(ワントゥエルブ)? なにそれ? あれ『グリムヘッド』って名前じゃないの?」


「機体はそうだけど、『ブロッサム 1/12(ワントゥエルブ)』が機体名らしいよ」


「へぇ~」


 オレは関心して唸ってしまった。


「それより、そんなものよく手に入りましたね」


「う、うん……ちょっと色々……あってね」


「ちょっと、見せてもらったもいい? なんか綺麗で見てみたい」


「いいよ。はい」


 と、姉さんは気軽に手渡してくれた。


 それをオレは日に翳して眺めてみた。


 その瞬間――


「!? フィルッ! それですっ!」


 突然、ストライカーが叫んだ。


「え? なにが?」


「解答:その物質がセンサーを狂わせていた原因ですっ!」


「……は?」


「現在、光学センサーにおいてフィルの探知が不可能です。代わりに、新たに対象者を探知しました!」


 ストライカーの声には、明らかな動揺が含まれていた。

ここで、距離の単位ですが、この世界での単位で話していると思ってください。

なんだか、一々説明とかも書くのが話をブッタ切ってしまい、テンポを悪くしそうなので、この世界ではそうですね……パーセク…とか格好よくて使いたいですが、これはまた違う単位なので却下。


まぁ、でもそんな感じの単位を現代の距離に換算して話ているだけだと思ってくれれば幸いです。

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