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第十一話 『ちょうすごい!?』

 Bランクのシミュレーターをクリアして、一息ついたフィルがストライカーに困った表情を浮かべて相談をし始めた。


「ストライカー、最近、兄との模擬戦で感じたんだ。兄の魔術の威力が上がっている……オレは、これ以上受け続けると、体が壊れるんじゃないかって……」


 フィルは少し沈黙し、肩を落として言葉を続ける。


「かと言って、兄の攻撃を全てを避けると、オレの立場が悪くなる……どうすればいいんだ?」


 ストライカーの光沢のあるボディがわずかに揺れる。


「……問:それは体にダメージがなければいいのだろうか?」


「ああ、それが一番いい」


「了――ならば、フィルにこれを」


 そういうと、ハッチが開きヘルメットが収まっていた場所の横からなにやら、肌着のようなものを出してきた。


 それは、一見すると薄いインナーのようなものだった。

 見た目はただの肌着のようで、フィルの手に渡されると、軽くて柔らかい感触が伝わる。


「これは?」


「解答:これは、君に渡すスーツだ」


 ストライカーが続けて説明を始める。


「これは、特別な素材で作られている。内部には、『ボロフェンナノヘキサジン』という分子間で強化(ファンデルワールス力)されたハニカム構造を持つ」


「ボロフェン? 分子間の強化?」


「……つまり、柔軟性と頑強さを併せ持ち、わたしの人工筋肉にも使用されている素材でもあると言うことだ」


 さらにストライカーが話し出す。


「それだけではない。ハグニム鉱石という金属糸が織り込まれており、非常に軽量で柔軟性に優れている。だが、衝撃を受けると分子間で反応し、即硬化して君を守る。このスーツは、約三十キロの衝撃で分子間が共鳴し、硬度が増し、非常に強い耐性を発揮する。例えば、タングステンの硬度が『五』だとした場合、こちらは『八』に相当する。残念ながら、硬化すると柔軟性が失われるため、人工筋肉には使用できない……泣」


「……たまに人間くさいよな、お前」


 思わずフィルは苦笑した。


 ストライカーの説明はさらに続く。


「宇宙での居住性を重視しており、当然耐圧、耐熱、耐水にも優れ、汚れに対しても、このスーツには、適応型ナノコーティングが施されている。普段は超疎水・超疎油効果を持ち、汚れを弾く。しかし、振動モードが作動すると、表面の分子配置が一時的に調整され、超音波洗浄のように汚れを弾き飛ばす。さらに、静電反発機能も組み込まれており、微粒子レベルの汚れも寄せつけない」


「何を言ってるか、よくわからないが……なんかすごいなっ! これっ! とだけはわかる!」


「うむ。要約:超すごいスーツだ」


 さすが未来の技術ってやつなのか……?


「このスーツならフィルを守るのに値すると推測します」


「たしかに、聞く限りでは凄い性能だよ……ため息がでるほどに……」


 フィルはスーツの性能を改めて実感しながら、ゆっくりと装着した。


 肌にぴったりとフィットし、まるで自分の体の一部のように感じられる。


「これで、フィルの体における負担はなくなると推測」


「本当に、こんなものがあるんだな……」


 フィルはその感触に驚きながらも、安心感を覚え始める。


「パイロットの生命の維持は最優先事項。引いては我が機体の存続に影響大。よって、フィルの生存率を最大化するため、最適な保護と機能維持を提供する。でなければ、私の運用効率が著しく低下する」


「………」


 ……やっぱりこいつ、妙に人間くさいな。


 でも、まぁ。


「ありがとう。ストライカー。これで少しは安心して戦える」


 フィルが軽く微笑むと、ストライカーも静かに頷いた。


「それに伴い追加装備付与。近接戦闘におけるフィルの戦闘効率を考慮し、これを提供する」


 そう言って、ストライカーのボディの一部が開き、一本のナイフが取り出された。


 それは、無駄のないフォルムをした黒い刃。手に取ると、不思議なほどフィルの手に馴染む。


「このナイフの刃には、超圧縮合金層を適用。質量を抑えつつも、硬度は通常の鋼の十倍以上を維持。加えて、ファンデルワールス力を利用した粘着モードを搭載し、対象への刺突後に滑らず確実に固定可能。」


 ストライカーはさらに続ける。


「さらに、このナイフには超高周波ブレードモードを搭載。振動周波数をナノレベルで制御し、刃先を超高振動状態にすることで、分子結合を断裂。これにより、通常なら切れないような装甲にもダメージを与えることが可能」


 一旦、ストライカーは説明を区切り、また説明をしだす。


「ただし、エネルギー消費が激しいため、超高周波モードの連続稼働時間は最大五分。オーバーヒートを防ぐため、使用後は十分な冷却時間が必要」


「まて……こっちも良くわからないのだが……」


「要約:ちょうすごいナイフだ」


「うん、わかった……」


 フィルは超すごいスーツと超すごいナイフを手に入れた。

え~と、ハグニム鉱石などど言う鉱石はありません。

ガンダリ○ム合金のような架空の物質です。


ストライカーが相当に未来なので、なにかそのような物も発見されててもいいかな程度で出してみました。


もう一つも書かないといけないなぁと感じてるんですけどなかなかに……すいません。


スローペースですがお願いします。


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