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悪役令嬢の中身が私になってしまった。  作者: iBuKi


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第五十一話 師弟関係。

間が開いてしまいすみませんm(_ _)m

 オスカーさん達のお家のレグルスさんの部屋に転移した。

 そして、レグルスさんを送った後すぐにスノウはレグルスさんを置いてもう一度転移しようとする。


 と、そこで「ちょっと待って! オスカーから鍵貰っていかなくていいの?」

 焦ったようにレグルスさんに止められた。


「ああー、そうだった。オスカーから貰ったら転移しよっか」

 スノウはあははと暢気に笑っている。


 ネコ科ってせっかち? いや、スノウがせっかちなだけか。

 レグルスさんがオスカーさんを呼ぶと言って部屋を出ていった。


 する事が無くなって暇になったのか、レグルスさんの部屋をユキとスノウがウロウロとしだす。


 それにしても奴隷の人達がやけに静かだ。


 でも、奴隷の人達が静かにしているの、何となく分かった。

 未知の物に脅えているのだろう。

 三人とも余計な反応はすまいと皆固く口を閉ざし目を伏せていた。



 瞬間的に移動する魔法なんて存在すら知らない人もいるだろうし、知ってたとしても、この世界の転移魔法という魔法は、恐らく禁術寄りの古代魔法扱いに近いってスノウがオスカーさんやレグルスさんに言ってたし。


 時空魔法の最高ランクに到達した時に覚える魔法のうちのひとつが転移らしく、今現在は時魔法最高ランクに到達した人は居ない。

 この世界の生き物と範囲を広げるなら、聖獣では時魔法の最高ランクに到達した者が存在しているけど。


 慌ただしくオスカーさんがやってきた。


「鍵が無いと入れないぞ!」開口一番の言葉だ。


「忘れてた。オスカー、鍵」


 スノウが横柄な態度で手を差し出す。


「オスカーさんすみません。スノウ、偉そうにしないの」

 リティシアはスノウの後頭部をコツンと叩き、オスカーに謝罪する。


「いや、俺は弟子だからな。師匠の態度は弟子に対する態度だろう。」


 いや違うと思う。

 というか、いつの間に師弟関係に…?


 チラとスノウを見る。

 …真顔だった。


「弟子なんていないけど」

 オスカーはスノウに素っ気なく返される。


「スノウ師匠!? 念話を習得出来た時に、俺が弟子って事になりますねって言ったら、そうだと仰ってくれたではないですかっ」

「そうかもね? と言った記憶ならあるけど、断定してないし」

「そんな……かもねなら、もう弟子という事でいいでは無いですか!」

「僕ね…熱い人間が苦手なんだよねー、レグルスなら弟子にしてもいいよ」


「有り難うございます。本日より宜しくお願いします師匠」

 レグルスはちゃっかり弟子入りする。


「レグルスお前……俺がどれだけお前の為にっ、俺が兄弟子だからな!」

「私はどちらでもいいよ」

「……兄弟子を後になり譲れと言われても譲らないからな」

「何ですかそのこだわり」

「くっ…師匠、私は本日より前から弟子入りしていますので! これからも宜しくお願いします!」


「熱いの嫌い」

 ツンとするスノウ、それを見て焦るオスカー。


 いつの間にかレグルスさんのベッドに寝そべりくつろいでるユキ……


「ねえ、せめて奴隷さん達を新しい家に案内してからこの遣り取りしません?」

 リティシアは我慢出来ずに小さく呟いた。


「もう、オスカーのせいでリティシアが苛々してるじゃないか。鍵」

 ヌッとオスカーの前に手を差し出したスノウ。


「それは俺だけのせいでは……」

 と零しつつ、渋々といった様子で鍵を差し出されたスノウの手に乗せる。


「全部オスカーのせい」

 スノウは全てをオスカーになすりつけると、ユキを捕まえリティシアの隣にくる。


「さぁ奴隷たちと、ユキとリティシア。僕の身体のどこかに触れててねー」


 スノウはそう言って「俺も着いていきます…!」と声を上げたオスカーさんを無視して転移した。


 何だかデジャヴを感じる…

 オスカーさん何だか不憫。



御覧下さいまして有難うございました。

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