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悪役令嬢の中身が私になってしまった。  作者: iBuKi


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第三十四話 めんどくさそうなヤツは苦手。

 スノウの転移術で私室のベッドの上へと転移した私たち。

 慌てて転移したからなのか、ベッドの真上に転移してしまったらしい。


 自分の身体がふわりと浮いたと思ったら、いきなり落下してベッドのマットにドスンと落ちた。

「ぅわあ…っ!」

 背中がマットレスに打ち付けられボヨンと弾んだ。

 さすが高級なマットレスなだけあって、一度弾んだだけでしっかりと身体を支えてくれる。


「ユキ、スノウ、大丈夫?」

 パッと周りを見渡し、ユキとスノウを探す。

 キョトンとした顔でこちらを見るユキとスノウが枕元に居た。

『へーきだよ』

『咄嗟の事でも体幹を崩さず着地出来る鍛錬はしてある。』


 少し恥ずかしそうにもぞもぞ答えられた。


「それなら良かった。」

 にっこりほほ笑むと、ユキとスノウもニッコリしようとしたのか目を少し細める。



「それで…スノウはどうするの?」

 先程の長身の男の人をどうするのかが気になって訊いた。


 スノウは私にとてとて歩き近づくと、膝にポフンと頭を乗せた。

『僕、めんどくさそうなヤツは苦手』


 面倒認定されてるんだ…あの人。


『次会ったらって言ったけど、まだ僕もユキもリティシアだって強化しなきゃいけないから、正直他に回す労力はないっていうか、使いたくないっていうか…』


「なるほど…」

『リティシア、しばらくギルド行くのやめてもいい? その代わりさ、そこそこ強い魔物がいる森に行こうよ。僕らが覚醒して人化出来るようになってからギルドへは行かない? そう時間は掛からないから。』


「わかった。まだ稼ぐとは言いづらい状態だもんね。森で魔物狩りしながら依頼に有りそうな薬草を採取してアイテムボックスにいれておく。」


『早く覚醒すれば、強くなってリティシアをしっかりと守れるからな。』

 ユキが得意そうにフフンとしていた。


 そのちょっと顎を上げた顔が面白くて、思わずフフッと笑ってしまう。


『よし決まり。じゃあ次からはしっかりと睡眠をとって、夜明け前の数時間狩りをしようね』

 話すスノウが嬉しそうだ。



『じゃあ、そろそろ寝よう?』

「そうだね、今夜はもう遅すぎるし寝ようか。」


 何だか色々疲れていたのか頭を枕に付けたらすぐ眠気がきて寝た。




 そして朝、夜更かしがたたったのか寝起きが悪く、メイドに半泣きで起こされた。


「何事かと思いました! 心配させないで下さい」

 どうしても読みたい本があって少し夜更かししたのと説明し謝罪すると、半泣きのメイドに少し怒られた。


 それから朝食を食べていつものように過ごし、夜はいつもよりさっさと就寝。


 意外にスッキリした目覚めの夜明け前。


 ちょっとした遠足のような気分で、いそいそと準備をした。

 行った事ある所にしか転移が出来ないので、近くまで転移してそこから徒歩で目当ての森まで行くことに。


 目当ての森に着くと迷いなく暗い森に入る二匹。


 森に入ってすぐ強そうな魔物に出遭ったが、あっさりと二匹に倒されていた。

(そっか二匹で狩れば隙も狙い易いし、瞬殺なのね)


 素材は屋敷に戻ってから剥ぐからと二匹に言われて、次々にアイテムボックスに収納していく。


 さっき収納したのは頭が三つある大きな蛇だったけど……凄い強そうな見た目な割にあっさり倒されていた。

 もしかして、ユキとスノウってとんでもなく強いの?


 たくさんの魔物を狩って満足したのか終始ご機嫌な様子で、朝日が少し昇った頃に帰る事にしたのだった。

御覧くださりどうも有難うございました。


本日は後一話投稿しますm(_ _)m

夜19時に投稿予定です。

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