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前カノと今カノ 三話目

「ほら言わんこっちゃない。だからまだ新しい彼女なんて早いって言っただろ。」

トオギが心配した忠告通りになっちまった。

言いわけすら思いつかない。


「そういうのは二股言うんとちゃうか?豆腐の角にドタマぶつけてカチ割れたらええねん。」

こういう時のチロの大阪弁てエグいな……


「サイテイ。」

スズメちゃんからの冷たい一言。

一番堪えた……



俺の元気がないのを心配してしつこく聞いてくるから渋々話したっていうのに……

三人とも追い打ちをかけることしか言いやがらねえってどうなの?

まあ俺が悪いのは重々承知してんだけどさ……




「それでイチ君どうするん?」

「考えるまでもないだろ。ナミちゃん一択だ。」


チロに聞かれてキッパリと答えたのだか、スズメちゃんが疑いの目でにじっと見つめてきた。



「……なにスズメちゃん?なんか言いたいことあるならどうぞ。」


「バカなの?」



────グッサァ。

どうぞとは言ったものの、ちょっとは手加減しろよ。

トオギいわくスズメちゃんはツンデレらしいのだが、デレの部分はトオギの前でしか見せない。

さっきからツンの部分が際立っていて非常に怖い……

スズメちゃんは俺を睨みつけながら話を続けた。



「生理になっただなんてウソに決まってんじゃない。」



えっ…………



「聞いてたんでしょうね、イチ君と莉々子って人の会話を。だから身を引いたんでしょ。」



────まさか………


だってその後もいつも通りのナミちゃんだったぞ?

でも…別れ際が妙にあっさりしてたし、次の日も海に誘ったけど来なかった。

聞いてたからなのか?ウソだろ……



「彼氏が元カノから復縁迫られて断わらないだなんて。そんなの見せられて可哀想。」


どうしよう……

どう繕えばいい?俺はナミちゃんと付き合っていきたいのに……

そう…思っているのに、莉々子に対する未練が拭いきれないのも事実だ。



「優柔不断。」


スズメちゃんが俺の気持ちを見透かすようにキツイ一言をお見舞いしてきた。

言葉が研ぎ澄まされたナイフのようだ……

チロがスズメちゃんのマネをしてさらにダメ出しをする。


「女の敵。助平ヤロウ。地獄に落ちろ。サーフィンバカ。」

「おいっチロ!てめぇが女関係で悩んだ時ボロカスに言ってやるからな!!」


悪ノリするチロに掴みかかろうとしたら、トオギに羽交い締めにされてしまった。

身動きの取れない俺にスズメちゃんが強烈なデコピンをしてきた。


痛ぃってえ……!



こんなじゃれてる場合じゃねえんだよっ!

早くナミちゃんの誤解を解かないと………


















なんか俺、注目されてる……

一年生の女子達が、下駄箱の壁にもたれて突っ立っている俺をキャアキャア言いながら見てくる。

もうちょい離れたとこで待ってた方が良かったかな…でもここだと帰ろうとしてるナミちゃんを確実に捕まえられるし……



「菅田先輩、誰待ってるのかな?」

「一年の女子と付き合ってるって噂本当だったんだ。」

「知らないの?学食でキスしてOKしたんだよ?」



恥ずい……

やっぱり場所を変えようと思った時、ナミちゃんが階段から降りてくるのが見えた。

ナミちゃんの隣には男がいて、なにやら楽しそうに会話をしていた。

ムッ。誰だよあいつ……




「あ、先輩!なにしてるんですか?」

俺に気付いたナミちゃんが嬉しそうに走ってきた。


「ナミちゃんのこと待ってた。一緒に帰りたくて。」

「えっ?メールくれたら良かったのに。でも…待っててくれてすっごく嬉しいですっ。」


メールだと断られそうな気がしたんだよ。

見た感じいつものニコニコナミちゃんだ。無理して笑っている様子は感じられない。

スズメちゃんはああ言っていたけれど、聞かれてはいなかったんじゃないだろうか……



「さっきの男誰?」

「写真部の部長です。て言っても、写真部は私と部長の二人だけなんですけどね。」


なっ…二人だけ?

じゃあ部室で二人っきりってことっ?

あの部長、ナミちゃんに色目とか使ってねえだろうな?

今の俺が言える立場じゃない。わかってはいるのだけれど……



「……浮気すんじゃねえぞ。」

「えーっ!部長は小学生ですよ?」


「どこがだよっ!立派に毛も生えてんだろっ?」

「見たことないからそれはわからないですね〜。」


「じゃあ確認してくる。生えてたら浮気な。」

「ダ、ダメですよ!捕まっちゃいますっ!」



ナミちゃんが後ろから抱きついてきて俺を止めた。

女から抱きつかれたことなんて何度もあるのに……

細い腕を俺の腰に巻き付け、めっ!と言って頬っぺたを膨らますナミちゃんを見たら照れてしまった。

顔…赤くなってないよな?

ああもう…この子といると調子狂う。


ナミちゃんを腕の中に引き寄せておデコにチュッてした。


「……先輩…みんなが見てます。」

「おデコだからセーフだろ?」


「全然セーフじゃないですよ、もうっ。」

「どこならいいの?」


「人がいるとこでイチャコラブーはダメです!」



ナミちゃんの顔が真っ赤だ。

ゆっくり合わせるとは言ったものの結構難しいもんだな。

てか、イチャコラブーってなんなの?
















週末、ナミちゃんも連れてサーフィンをしに来たのだが、海に入ってしばらくすると風が強くなり、波がぐちゃぐちゃになってしまった。

これじゃあとても波には乗れない。


「今日はもう止める。どっか遊びに行こっか?」


岩場で小さなカニを一眼レフカメラで撮っていたナミちゃんに声をかけると、顔がパァっと輝いた。


「やったあ!一緒に見たい映画があるんですっ!」

「わかった。着替えてくるからちょっと待ってて。」


ナミちゃんの頭をくちゃくちゃっとしてからサーフショップに向かった。

俺と見たい映画があったのか……

ナミちゃんは海にはキラキラしたものがいっぱいあるから一日中いても飽きないと言ってくれるけれど、だからといって俺の都合ばかりを押し付けてはダメだ。

俺もナミちゃんのために時間を作らないといけない。



莉々子とは…それが出来ずに失敗した────












ナミちゃんが見たいと言った映画は女の子らしい恋愛ものだった。

高校生の男女二人が、お互い好き同士だったのに些細なことで別れてしまい、それぞれに違う相手と付き合いながらも元恋人が忘れられず、でも素直にもなれないという……

なにこの話?

なんでナミちゃんはこれを一緒に見たいだなんて言ったんだ?

聞こうにも本人、隣で爆睡してるし……

見たいんじゃなかったのかよ。


にしてもこの男イライラするな……

そんなに好きならとっととよりを戻せばいいじゃねえか。


……って。

今の俺が言えたセリフじゃないな。




それが出来てりゃこんな苦労しな─────





寝ているナミちゃんの頭が俺の肩にコロンと寄りかかってきた。


……ナミちゃん……

安心しきった可愛い寝顔を見ていると、罪悪感でいっぱいになる。





─────────今、俺はなにを考えた?




ナミちゃんのことを苦労だなんて…………


サイテイ過ぎるだろ…俺……──────










「おもしろい映画でしたね〜。」

……ほぼ寝てたじゃん。


「最後二人どうなりました?」

「さあ…俺も寝たから知らね。」


「なんで寝るんですか!もったいないっ!」

「おまえに言われたかねえわっ!」



ナミちゃんは他にも一緒に行きたいところがあると言って、俺と手を繋いで歩き出した。

また寝るんじゃないだろうな……




────本当は…気になって最後まで全部見た。

最後に二人は素直になって寄りを戻した。周りも良かったねって祝福して、大万歳のハッピーエンドだ。


そんなの…現実には有り得ない。












ナミちゃんに連れて来られたところは小さなギャラリーで、大学生がグループで開いている写真展が開かれていた。



「これは奥行がすごく活きてますよね。こっちはラインが強調されてるのが超セクシーです!」

「これなんかエモい!被写体がこんなにも大胆にフレーム全体を埋めつくしてるっ!」



ノラ猫をモノクロで撮った写真やカラフルな雑貨をオシャレに配置した写真だったりと、学生ごとの展示スペースにはそれぞれの個性が光っていた。

俺にはよくわからない世界なんだけど、写真を見るナミちゃんの目は真剣そのものだった。


やっぱりこの子は写真が好きなんだな……




次のスペースに飾られていた一枚の写真を見た瞬間、全身に風が吹き抜けたような感覚がした。

この写真…すっげえ惹き付けられる……



「写真は心を写す鏡なんです。」



それは浴衣を来た女性が目を細めながら優しく微笑んでいる、透き通るように美しい写真だった。



「花にしろ風景にしろ、それを撮った人の心も一緒に写り込むんです。人物の場合は、特に……」



その写真の女性はとても幸せそうだった。

撮る側と撮られる側……

きっと…二人は恋人同士なのだろうなとわかるくらい、愛情にあふれた写真だった。



「ナミちゃんは人物は撮らないの?」

「苦手なんです。でも…撮ったことはありますよ。」



ナミちゃんは写真を見ていた視線を、どこか遠い方へと向けた。




「今思えば…撮るんじゃなかったな……」






ナミちゃん……?


あまりにも寂しそうな横顔をしていたので、わけを聞くのをためらってしまった。



「この人…莉々子さんに似てますね。」



─────莉々子に………?


俺はそんな理由でこの写真に魅入っていたわけじゃない。

でもナミちゃんの口から出た莉々子という言葉に、激しく動揺してしまった。

ナミちゃんは俺の方に向き直ると、勢い良く頭を下げた。



「ごめんなさいっ。私がいけなかったんです!」


はい?

なんだよ急に……なんで謝る?


「先輩と付き合えたのは10日間ほどでしたが、毎日ドキドキで、私にとっては夢みたいな時間でした!」


周りにいた人達が何事かと俺達の方を注目した。

ちょっと待て。いきなりなにを言い出す?

これじゃあまるで………



「ナミちゃん腹減ってない?なにか食べに行こ。」



頭を下げたままのナミちゃんをギャラリーから連れ出した。

今なにを言おうとした?

聞くのが怖くて無理矢理話を逸らした。


ナミちゃんは歩き出す俺の服を掴んで引き止めた。

心臓が、痛いくらいに鼓動する……



「私言ってなかったですね。私が先輩を好きになったのはサーフィンしてる姿がカッコイイと思ったからです。」

「……ナミちゃん?」




サーフィンする俺がカッコイイなんて言う女は嫌いだ。

そう言って俺に近付いてきたくせに、サーフィンばっかりしてる俺をつまんないとか文句を言い出す……

そんな女は俺の上辺だけしか見ていない。

だから俺もいい加減にしか付き合わなかった。


どうせすぐに離れていくとわかっていたから……





「私は先輩が嫌いなその他大勢のただのミーハーな女の子です。」



なんでそんなこと……

なんでわざわざそんなことを言うんだ?

俺のことを好きだって言ったのは、軽い気持ちだったとでも言いたいのか?





「だから先輩。私のこと、無理して好きにならなくていいですよ。」


「無理なんか……」





無理なんかしてない。


でもナミちゃんにはそう見えたんだ────



俺の中にいる莉々子の存在がナミちゃんを苦しめていた。

その事実について、俺がなにを弁明出来るっていうのだろう……




「本当に大切な人のところに戻ってあげて下さい。ありがとうございました。」



最後にニッコリと笑ったナミちゃんの笑顔はとても澄んでいて…これでお別れだとは思えないほどキラキラと輝いていた。



引き止めるか?

いや、でも…引き止めてどうなる……

俺の中に莉々子が住み続ける限り、また傷付けるだけだ……






離れていくナミちゃんの後ろ姿をなにも言えずに見送ることしか出来ない。

虚無感…なんてもんじゃない……

胸がえぐられて大きな血溜まりが出来たみたいだった。



「…なに…やってんだ俺は………」



自分が情けなくて情けなくて……

涙が零れた……──────





















今日も俺は海にいる。

別れてから1週間。波に乗れば少しはこの腐りきった気持ちが晴れるかと思ったのだが、海に入る気さえ起こらない……

サイアクな状態だ。

サーフィンバカの俺からサーフィン取ったらなにが残るっていうんだ。ただのバカか?


投げやりな気持ちで砂浜の上に寝転がった。



澄み渡った青空の下に差す太陽の光が優しく体を包み込む。

荒んだ心を解かすポカポカとした心地良さ……

まるでナミちゃんみたいだ。



ああ…俺……自分が思ってたより

ずっとナミちゃんのこと──────






「イチ君。店に彼女来てたよ。」




えっ………



「良い波きてるのにイチ君入らないの?」

「店ってサーフショップにですかっ?いつ?!」


「ひゃっ、わ、忘れ物取りに来たって今……」

俺が勢いよく起きて詰め寄ったもんだからビビらせてしまった。

会いに行くか?でも会ったところでなにを話す?

だいたいどんな顔して会えばいいんだ?

迷いとは裏腹に、足は勝手にサーフショップへと駆け出していた。


もうそんなことどうだっていい。



ナミちゃんに会いたい──────





ドアを開けて店内を見渡したが、気が抜けて床にしゃがみ込んでしまった。

そうだった……

さっきの人、久しぶりに会ったんだった。



店内にいたのは莉々子だった。



ナミちゃんが来るはずないか。

俺はナミちゃんに振られたんだ。

いい加減に現実を見ろよ、俺っ……

別れ際に向けてくれたあのニコニコしたいつもの笑顔。あれが最後だったんだ……



「一也、大丈夫?」


座ったまま頭を抱え込む俺を見て、莉々子が心配して駆け寄ってきた。



「……大丈夫。着替えてくる。」


「私、待っててもいい?」




莉々子は付き合っていた頃と変わらぬ笑顔を俺に向けていた。

もしかして俺とナミちゃんが別れたことを知っているのか?

だから今日来たのか……

俺はこの1週間、莉々子のことを思い出したことなんて一度もなかったっていうのに……



「好きにすれば。」




ウェットスーツを脱いでシャワー室に入り、蛇口をひねった。

このまま莉々子の望むように寄りを戻すことになるのだろうか……

もう…それでもいいか……考えるのが面倒だ。

どうせこれからも、俺に寄ってくるのはくだらない女ばかりだ。


俺が…くだらない男だから………



この間見た映画のラストシーンが浮かんだ。

最後に二人は素直になって寄りを戻しました。

周りも良かったねって祝福して、大万歳のハッピーエンドでした。



「はっ…目出てえ。」





更衣室から出ると莉々子が寄り添うようにくっついてきた。

俺達はバイクが停めてある駐車場まで無言で歩いた。


莉々子は誰もが羨むくらいの良い女だし、彼氏としては完全に不適格だった俺のことをまだ好きだと言ってくれている。

なにを不満に思うことがあるのだろう……


これからホテル行こうと誘ったら、莉々子はなにも聞かずにうんと頷くだろう……

それで二人は元通りだ。


なにも難しいことじゃない──────





───────でも…………







「貴様は女なら誰でもいいのかっ!!」



後ろから誰かに叫ばれ振り向いたら、顎に鈍い痛みを感じた。

一瞬なにが起きたかわからなかったが、どうやら殴られたらしい。

色白のヒョロッとした男が震えながら俺を睨んでいた。

誰だこの男………!

すぐさま殴り返そうとしたのだが、莉々子が俺の腕を掴んで止めた。



「松本さんがもう1週間も学校を休んでいるんだ!君のせいだっ!!」



良く見たらこいつ…写真部の部長だ。

ナミちゃんの苗字は松本だ。

そうか…休んでたんだ。だから学校で全然見かけなかったのか……


「彼女のことを弄びやがって!ゆるさんっ!!」


こいつ激しく勘違いしてないか?

もう一度殴りかかって来ようとしたから腹に蹴りを入れて後ろにふっ飛ばした。


「ちょっと一也!」

「正当防衛だろ?」


写真部の部長でなければもっとボッコボコに痛めつけていたところだ。

俺は倒れてる部長の胸ぐらを掴んで言ってやった。


「俺が振られたんだけど?俺に難癖つけてるヒマがあったら見舞いに行けよ。」

「彼女…退部するって言ったんだ。写真ももう撮らないって……」


「はあ?なんでっ?!」

「こっちが聞きたいよ!せっかくコンクールでグランプリを取れたっていうのに!」


グランプリ?


そういえばナミちゃんがコンクールに応募してる写真があるって言っていた。

部長が、そのコンクールの結果が掲載された写真雑誌を俺に手渡してきた。


「松本さんが待ってるのは僕なんかじゃないんだ。」



その写真は波が崩れる時に出来るカールと呼ばれる空洞の中で、水しぶきを上げながらターンをしているサーファーを写したものだった。



「このサーファー、見覚えあるだろ?」




いつ撮ったんだろう…それは間違いなく俺だった。


躍動する海の一瞬を捉えた絵画のような写真に、息が止まるほど総毛立った……






……すっげえ……


……カッコイイ──────







ナミちゃんが撮ったことがあるって言っていた人物写真…あれは俺のことだったんだ……




「写真は心を写す鏡なんです。」




そうか……

ナミちゃんには俺がこんな風に見えていたんだ……








会いたい……





今すぐにでもナミちゃんに会いたい─────










「行ってあげたら?」



莉々子がため息混じりにつぶやいた。


「せっかく小細工したのに。やっぱりモトサヤは無理だったみたいね。」

「…小細工……?」


「新しい彼氏を一也に見せつけたり、あの子に聞かせるようにワザと復縁話をしたの。我ながら嫌な女。」



えっ………

ワザと…だった?

あの時、ナミちゃんはあの話を聞いていたんだ。

曖昧な返事をした俺に、どれだけ傷付いただろう……

それなのに、変わらぬ笑顔を俺に向けてくれていた。

今さらながら…自分の不甲斐なさに腹が立つ。




「一也があの子を見てる表情でわかってたから。もう私は敵わないんだろうなって。邪魔して…ごめんなさい。」


莉々子……




「悪いのは俺の方だ。」


莉々子にそんなことをさせたのは俺だ。

俺がずっと、煮え切らない態度をしていたせいだ。

今ここで、莉々子とはきちんと終わらせなければいけない。




「ごめん。俺が莉々子とやり直すことはない。諦めてくれ。」




頭を下げて謝る俺に、莉々子はなにも言わず…うんとだけ頷いた。











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