「おかえり」「ただいま」
「! ダンジョンコアさん!!」
聞こえた声は、なんだかんだ待ち望んだ物で、なんだか懐かしくなる声。ダンジョンコアさんの声だった。
しかしその直後、脳に久し振りのアレが流れた。
【スキル:編集 を 獲得しました】
【スキル:変身 を 獲得しました】
【スキル:適応 を 獲得しました】
【スキル:回収 を 獲得しました】
【スキル:サーチ を 獲得しました】
これが流れて、ダンジョンコアさんの声が聞こえるって事は、つまり!
「レベルアップしたんだねダンジョンコアさんさん!」
『…………お久し振りですマスター。いくつか疑問点はございますが、今は横に置いておきます。
それよりマスター。随分と周囲の様子が変わりましたね』
「だろぉ?ダンジョンコアさんが居なくて大変だったけど、俺なりに頑張ってこのダンジョン内に自然を作ったんだ!5年も掛かっちゃったけどね。
あ、そうそう!他にもレベルアップで何かとスキルを覚えて、それから俺自身が色々出来るようになったんだ!
見て見て、【アイテム搬出】!」
俺が興奮しながらスキル名を叫ぶと、手元にリンゴが1つ出て来た。
スキル名は別に叫ばなくても良いけど、なんとなく叫びたくなったから叫んだ。
やっぱりダンジョンコアさんにこの感動を伝えたいしね!
「これ、リンゴって言って、美味しい果物なんだよ!この5年で俺達の周りにだけこういった物を作ったんだ!」
『リンゴは存じ上げておりますし、マスターがスキルを使い熟しているのもわかりましたので、取り敢えず落ち着いてください。
あぁ、もう、はしゃがないでください。そんな、誰かと会えただけではしゃぎたてるなんて子供ですか?』
「今のこの興奮を無理に抑えろとか言われるぐらいなら子供で良い!!」
『……………………はぁー……。貴方は相変わらず……。本当にお変りないのですね、貴方は』
なんかスッゴい、ダンジョンコアさんに呆れられてるような気がするけど!とにかく!
「お帰りダンジョンコアさん!」
『ただいま戻りました、マスター』
今作は毎月1の位が0の日18時に更新すること目標に更新していくことにしました。