共有的ランダム要素快楽神経回路地下
眠れない日々が続くのは電柱のある東方角を頭にして眠っているせいだなと思う。
ここ最近予定もない時間帯は布団の上へ横になって惰眠にふける事が多い。
うっすらと目を瞑り視界も暗闇に慣れたところいざ眠りの世界へ導入しようとした際にそれは起きる。
数ヶ月前近隣に越して来たらしい知人男性達の自慰にふける最中のような淫語の数々が
何故だか知らぬが布団の下にある私のうなじから右耳を通過して溢れ出すのだった。
欲求不満の自身が想像する妄想かとも思えてはみたが
正直な所私と彼らはなんの接点もない為にその餌食の対象
(浅ましくも卑しい、下卑た、性的な)になる事はおおよそにないと思われる。
しかもただ耳元にいやらしい声が響いてくるだけならばともかくとして
なんと言えばいいのだろうか
自身にある下腹部の部分に発した一瞬の電気的刺激のようなもの
ないしはその内部を圧迫し収縮する持続的な運動が連鎖して持続するといったような感覚が残り
まるで耳だけにならずその肉体までもがその音を出す声の持ち主に陵辱されているような錯覚にひたった。
ただし自身陵辱されているような感覚自体あるものの
知人男性である声の持ち主が発する性の対象というものは
もっぱらに同居人の女性A子さん(仮名)である場合が多く
女性B子(仮名)である私としては「同居人に直でヤッておけゴミ」という他ない。
所謂とばっちりである身なのでこちらとしては非常に迷惑である。
お前らはフレディー・クルガーか、はてはまたもやインキュバスなのか。
公害的耳レイプで脳幹までアヘ顔ダブルピースしそうだ。
あまりにひどいので一度は引っ越ししてもみたが相変わらずにその声は私の耳元に聞こえてくる。
一体私はどうしたらいいのだろう。
電話回線なら切断すればいいのだけれども
海底ケーブルを通ずる無線経由だったりしたらどうしようもないかもわからないであろうし。
接続しない方法はないだろうか。
了
なんかの漫画作品でヴァーチャルSEXの相手に惚れこんだ主人公がその相手である女性に会いに行く
という作品があったのを思い出して書いてみました。
運命の赤い糸とやらが赤外線通信とかだったりしたら笑えるような笑えないような。