第三十九話 そして少女は絶望を抱き
遅れました。すみません。
灰髪の男によってミシア=エンフェイトを次の実験に使う事が、牢屋に入れられていた者達に伝わってから約二時間後。〝終焉教〟の構成員達の誘導で大部屋に集められた実験体達は、皆一様に暗い表情を浮かべて中央の祭壇に目を向けていた。
視覚的効果を狙っているのか、この部屋は寒色系で整えられている。落ち着いた雰囲気は危険が付き纏う実験を行う科学者達には必要な事だろうが、これから実験に使われる材料達にとってはより気分を沈ませる効果でしかない。
大部屋に置かれている器具は少ない。中央の祭壇のような場所以外に目立った器具は無く、せいぜい照明として光明石を加工したランプが壁に掛けられているくらいだ。あとは監視の為に〝終焉教〟の構成員達が、魔封錠を両腕に嵌めた実験体達をずらりと囲んでいる。
そして最も注目される祭壇には、一人の女性が横たわっていた。
柔らかな森林を象徴するような緑髪と蒼穹の青い瞳を持つ美しい妖精種。ミシア=エンフェイト、間もなく大司教の手によって無残な実験体にされる者。――そして、シャルロッテの母親だった。
その祭壇の傍に立つのは、およそ科学者には見えない出で立ちの女。
まるで持ち主の心根を表すかのような毒々しい赤紫の髪に、血のように暗く妖しい瞳。艶やかな白い肌を大幅に露出させる煽情的なデザインの黒い衣服を纏っている。頭に乗せる尖がり帽子が嫌にその者が何者なのかを示していた。
イアミント――圧倒的なまでの能力を持つと言われる『暦月の守人』のうち、『二月』を冠する魔女だ。
〝終焉教〟の構成員達の言う大司教様とは彼女の事なのだと気づいたのは、誰よりも遅れてやってきたイアミントがこの場に居る〝終焉教〟の全員から畏まられていたからと、何よりこれから実験を行うと宣言したのが彼女だったからだ。
「今から私がやるのは、兵の新たな運用方法を編み出す行為よぉ。これがあれば、百の兵で万の敵が討てるんじゃないかしらぁ。何せ、兵一体一体の力が違うのだからねぇ」
どろりとした精神を侵すような声を撒き散らし、クスリと笑う魔女。その笑みは彼女がやるからこそ妖艶に魅せ、人の目を否が応でも引き付ける。だがそこに僅かな気品が見え隠れする事に気付ける者はいないだろう、なにせ本人も無意識のうちなのだから。少々そこに彼女の出自が窺えたが、真実を知るものは魔女のみである。
イアミントは実験の革進的な有用性を自慢げに語り、魔法式の構築に取り掛かった。『二月の魔女』という魔道士最強の称号を手にしている彼女でも構築に時間がかかるのは、失敗が無いように慎重に臨んでいるというより、実験体達の反応を煽っているのだろう。それが非常に不快で、しかしそれでも武器も魔法も封じられた自分達には何も出来ないのだから、底の見えない絶望感が加速していくだけである。
「第一工程……クリア。第二工程……クリア。うふふ、ちょっと魔法式が複雑なのがいけないけど……でもこれが量産出来れば、セルデセンもシフォリールも敵じゃないわぁ……!」
隠せない興奮から口元を吊り上げて、期待感に満ちた言葉を漏らすイアミント。これほど彼女が期待や喜びという感情を前面に表すのは珍しい。それほどまでにこの実験は彼女にとって待ち望んでいたものなのだろう。
濃密に練り上げられた魔力が部屋に充満する。祭壇に力なく横たわるミシアに向けて突き出されるイアミントの両掌に赤黒い不吉で複雑な幾何学文様の魔法陣が展開され、それはイアミントが一つの工程を達成するごとに次々と数を増やしていく。月を描き、太陽を模し、星々を飾り、それぞれが象徴する意味を最もその魔法にとって効果を表す位置に浮かばせていった。
止まる事を知らずに増産されていく魔法陣を見て、この魔法の意味を理解出来る者はこの場には居なかった。だが今から何が起こるのか分からなくても、これまで実験に使われた者が誰一人として戻ってこなかったという事実から、どれだけ恐ろしい事をイアミントがしようとしているのか察する事は出来た。
「いや……いや……」
自分の肉親に魔女の手によって得体の知れない魔法を掛けられてしまうという状況の中、シャルロッテは拒絶するように首を振る。その顔は悲痛に歪められ、今にも泣き出しそうであった。
だが、まだ泣かない。
まだ、泣けないのだ。
――どんなに絶望的であっても、まだ自分は動けるのだから。
他の者達とは違う、シャルロッテ=エンフェイトだから現状を打破する一手を打つ事が出来る。幸いにも、その事に〝終焉教〟は気づいていなかった。
無理もない。ガーフェルの【能力解析法式】のようなチート級魔法やスキルでもない限り、他人のスキルを覗き見る事は出来ないのだから。
「お願い、力を貸して……シルフ」
シャルロッテは、隣に立つ者にも聞こえないほど小さい声で囁くようにそう口にした。
瞬間――シャルロッテの体から漏れ出した少量の魔力が大気に潜む『彼ら』に働きかけ、その『彼ら』が術者の願いに応じて力を発現する。
ギィンッという、小さな音が腕の辺りから響く。
それは、シャルロッテの腕に嵌められていた魔封錠が、切断された音だった。
ごとり、と小さくない音を立てて床を叩く金属の塊。その表面には魔法式が組み込まれた魔法陣とそれを起動させる為の魔力が浮かんでいたが、しかし宿っている封魔効果はシャルロッテには無意味だった。
シャルロッテが精霊術と呼ぶ、魔法とは違う原理によって星界に漂う精霊に干渉し、超常の現象を引き起こす術。魔法とは違うからこそ、魔封錠の効果が及ばず、こうして重く厄介な金属の枷を取り外す事が出来たのだ。
「よしっ」
硬い金属に擦れて痣になっているが、両腕は問題なく動く。拳を握り締め、シャルロッテは駆け出した。目指すは勿論、母親のもとへ――。
生気の無い目を浮かべてぼうっと突っ立っている実験体達を押し退け、小柄な体を利用して監視の者達に見つからないように移動する。〝終焉教〟の者達からの指示も無く勝手な行動をとるシャルロッテに訝しげな視線を向ける者もいたが、誰も止め事はない。皆、今何をしても状況は変えられないと諦めているからだ。
けれども今のシャルロッテは、そんな諦めを浮かべていない。例え無駄だとしても、動かずにはいられなかったのだ。理性で止める事が出来ず、ただ母を助けなければ、と。
「……、ん? おい、何をして――」
「っ、お願いウンディーネ!」
ちょうど壁際を駆けた為に、監視にシャルロッテは見つかってしまう。だが他の〝終焉教〟に不審な行動をとる少女の事を伝えられるより早く、シャルロッテは術を発動させた。
祈るような形を取っていた両手を解いてこちらに気付いた監視者へ片手を向けると、掌からシャルロッテの魔力が放出され、それが中空を漂う水精霊達へと働きかける。水を司る精霊達は術者の願いを汲み取り、シャルロッテの魔力を動力に自らの力を使って巨大な水球を作り出し、それを指示通り監視者の顔面へと送り届けた。
「がッ、ごぼぉっ!?」
水球はシャルロッテの狙い通り監視者の頭をすっぽりと包み込んだ。
異常事態を伝えようにも口を開ければ気泡しか出ず、空気を求めようにも追尾する水球は呼吸を許さない。逃れる事が出来ない監視者は次第に顔色を無くし、ぐったりと倒れこんでしまう。
当然そんな事が起これば、周囲の者達は無視出来ない。突如現れた水球と、それによって倒された監視者に驚く実験体達は問題ないが、しかし異常事態に気付いた〝終焉教〟の者達が鳴らす警報はすぐにイアミントの耳まで届いてしまった。
「あらぁ? 何事かしら?」
警報が鳴ったからといって魔法式の構築を中断するイアミントではないが、しかし高揚していた気分に水を差された事に僅かに苛立ちを見せる。
だがその目の前まで迫った土の槍に苛立ちを一瞬で霧散させ、未知への興味を表情に浮かべた。
「魔法……じゃないようねぇ? 面白い、興味深いわぁ!」
展開している魔法陣から左手を放し、右手で構築を続けながら片手で迎撃する魔法を放った。ほぼノータイム、魔法名すら口にしない本物の無詠唱で第二位階雷属性の魔法【電鞭法式】を完成させ、生み出された雷電の鞭が土の槍を砕き伏せる。
そして鞭はそこで消えてしまわず、更にその奥からやってきた少女へと叩きつけられた。
「――お願いノーム!」
だが雷電の鞭は少女の矮躯を吹き飛ばす事なく、一瞬陽炎のように揺らいだ空中に突如出現した分厚い土の壁に阻まれ、相殺してしまった。
砕け散る土塊を搔い潜り、イアミントに右手を突き出したのは勿論シャルロッテだ。半妖精種の少女は唯一の武器である精霊術を使い、風精霊の力で生み出した空気の刃をイアミントへと放射する。
「いいわぁ、もっとその技を見せて頂戴!」
魔女は実験を行う時と同じくらいの興奮を顕わにして笑い、風の刃を無詠唱で放った【電撃法式】で相殺、次いで完成させた魔法で炎の剣をシャルロッテに叩きつける。
「お願いウンディーネ!」
とっさに水精霊へと呼びかけ、生み出した水球によって炎の剣を受け止めた。ボシュウッ!! と水蒸気が爆発的に撒き散るが、その白い視界を気にせずシャルロッテは足を踏み出す。
「かあ様を、放して!」
母を魔女の手から解放する為に、少女は星界に存在する四元素の精霊を使役し、その力を振るう。
だがその本来この星界に存在しない術を使うシャルロッテに口元を吊り上げるイアミントは、その悉くを打ち砕き、霧散させ、蹂躙していく。それはまさに魔道士の頂点に相応しい技術であり、能力であった。
通常であれば、イアミント相手に一分も持たせる事は出来ない。だが今シャルロッテはミシアを助ける為にイアミントを倒すという事だけに集中しているからこそ、非力な彼女でもこうして打ち合う事が出来た。
――だが。
「捕らえろ!」
敵は、一人ではない。
実験体の監視の為に集まっていた〝終焉教〟の構成員達の手によって、シャルロッテは容易く組み伏せられてしまう。
「いや、放して、放してぇっ!」
何とかして拘束から逃れようと暴れるが、しかし非力な少女の力では何人もの大人を振り払う事は出来ない。効果は無いがもう一度魔封錠を嵌められ、更にその足を何重にも巻いた縄で縛られ、完全に身動きが取れないようにと拘束されていく。
床に打ち付けた額がじくじくと痛む。金属が擦れる両腕に刺すような熱を感じる。過剰なまでに縛られた脚は痺れを起こし、実験を中断された腹いせにと〝終焉教〟の構成員達が振るう拳や足に骨が軋んだ。
だがそんな痛み以上に、シャルロッテが耐えられないのは――。
「ふふふ、少し邪魔が入っちゃったけれど、続けましょう。貴女はきちんと後で体の隅々まで可愛がってあげるからぁ、今はじっとしてなさい」
妖艶な笑みを見せ、魔女は右手を掲げた。ミシアが横たわる祭壇の周辺に何重にも展開される魔法陣が淡い光を放ち、濃密な魔力が止めど無く溢れ出す。
シャルロッテの攻撃を捌きながら構築していた魔法が、遂に完成したのだ。
「さぁ、歴史が変わる瞬間よぉ! 人類は新たな兵器を手にする時、その絶大な力に何を思うのかしらぁ。――それじゃあ、いくわよぉ……【魔性天幻化法式】!」
イアミントは芝居がかった口調でそう言って、両手を祭壇の魔法陣に掲げた。
圧死するのではないかと思われるほど濃密で膨大な魔力。それは本来、現在の人類が使える最高峰の魔法位階である第五位階の広域殲滅魔法に使う魔力量であり、その尋常ではない力の本流は部屋をぎしぎしと軋ませた。
そしてその全ての魔力が魔法陣へと注がれていく。目を焼き潰さんと鮮烈な紅い光が祭壇を中心に放たれ、溢れた魔力が瘴気のようなものとなって実験体達や〝終焉教〟の構成員を襲う。
だが悲鳴は響かない。顔を歪め、耐え切れないと床に伏しても、それ以上に強烈な出来事に目を奪われていたからだ。
力なく横たわっていた緑髪の妖精種を赤黒い瘴気が包み込んでいく。閃光を放ち回転する魔法陣がスパークを起こし、うねりを上げる余波が部屋にいる全ての生物の肉体を蹂躙する。
「いや……ダメ、ダメ……いや……っ」
得体の知れない力が母親を包み込んでいる。その横で魔女が嗤い、それ以外の人々は地に伏し苦痛の表情を浮かべている。
駄目だ。
このままにしていては、拙い事になる。
取り返しのつかない、決定的な何かが起こってしまう――。
不吉な予感が少女の体を震わせ、力及ばず拘束されて何も出来ない事に涙を次々に零していく。
「あ、ああ……ア、ああアアああア」
奈落の底から響くような声。
それがミシアのものだと気づけたのは、『ソレ』が祭壇に立っていたからだった。
無理やり伸ばしたようだが、しかし同時に元の美しさを兼ね備えた深緑の髪。
生気を失ったように輝きが消えているが、だが深い蒼穹の青を宿す瞳。
その種を表す、白い肌の尖がった耳。
体に纏わりつく瘴気を振り払って現れた『ソレ』は、変わっていないところも有り――だがしかし、その殆どが変わってしまった女性の姿だった。
「素晴らしい……素晴らしいわぁ!」
感嘆の声を漏らす魔女は、隠し切れない愉悦と興奮に笑みを作る。
祭壇に居るソレの色はミシアのもの。だがその存在は同一のものではない。
妖精種にも小人種にも人間種にも有り得ない、禍々しく捻じ曲がった漆黒の角が額から生え出している。
それだけではない。爪はまるで吸血鬼種の持つそれのように鋭く伸び、背中からは悪魔種のような蝙蝠の翼が広がり、臀部から生え出した蛇のような尻尾が床を叩き砕いていた。頭には不吉を象徴するような血色の光輪が、白く艶やかだった肌には呪いの紋章が浮かんでいる。
そう。それはまるで、物語に出てくる化け物のようで――。
「かあ、さま…………え……なに、これ……?」
とても、自分の知る母親には見えなかった。
「あガ、アア、アアアアアアアアあアアアあアアアアアアアアアアアアあああアアアッ!」
化け物が、部屋全体を震わせる咆哮を放つ。
足元の祭壇が砕け散り、衝撃波が床に伏していた者達を敵も味方も関係なく吹き飛ばす。いや、そもそもあの化け物に敵や味方という概念が存在するのだろうか。唯一イアミントだけが何のダメージも受けずにいるが、〝終焉教〟の構成員達は全員衝撃に耐えられず吹き飛ばされ、床や壁にその体を叩きつけていた。
「の、ノームッ!」
咄嗟に地精霊の名を呼び、衝撃波を阻む土壁を生み出して吹き飛ばされる事を逃れたシャルロッテ。――しかし、彼女は一瞬後に体をくの字に曲げて宙を飛んだ。
「あ、がッ」
思わず胃の中のものをぶちまけてしまうほど凄まじい衝撃が腹部を襲う。
(なに、が……?)
分からなかった。何に攻撃されたのかも、いつ自分に近づいて攻撃したのかも、どんな攻撃を食らったのかも、何もかもが分からなかった。
だがなす術もなく空中へ打ち上げられ、衝撃に見開く彼女の目が写した影は、化け物だった。
「ガァァアッ!」
喉を潰した悪鬼のような怨念の雄叫びを上げ、化け物はその腕を振るった。
無造作なその一つの動作だけで、シャルロッテの矮躯は吹き飛ばされる。
砲弾のような勢いで壁に直撃し、筆舌に尽くし難い痛みが全身を襲った。あらゆる個所の骨は砕け、千切れた血管から溢れる血液が全身の傷から流れる。腕はピクリとも動かず、足は潰れ、片目は何かで削ったのか眼球が潰れて視界が割れていた。
満身創痍という言葉すら生温いほどの惨状。まだ息をしている事自体が奇跡で、そして意識が残っている事が悔やまれる。気絶していれば、或いは最期の痛みを感じずにいられたのかもしれないのに――。
「か、あ……さま……ゴフッ、えぅ」
最愛の母の温もりを求めて手を伸ばしたくても、その腕は骨が砕けて動かない。ずたずたになった臓器から込み上げてくる血を吐き出し、赤い涙で嗚咽する。
真っ赤に染まった視界に、化け物の影が映った。
ゆっくり、ふらふらと、まるで獲物を甚振る獣のように近づいてくる。感情の削ぎ落ちた顔でシャルロッテを見つめ、奈落に響く怨嗟の声を漏らし、この場に居る全ての生物に負の感情を植え付けるが如き仕草で化け物は足を動かした。
片目はもう機能を為していないから、距離感は掴めない。
だが『死』はそれほど離れていないような気がして――シャルロッテは、縋るように嗚咽を漏らした。
「かあ、さま……とう、さま……」
凶刃の爪が光る右腕が、振り上げられた。
あと一瞬。たった一振りで、少女は終わるだろう。
だが、それでも――。
半妖精種の少女は。
「……あの、魔女だけは…………」
その口を歪めて。
「かあ様を弄った、魔女だけは――許さない」
瞬間。
帝都リアード全体を揺るがすような力が、一人の少女から膨れ上がった。
「ああ、あああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!」
銀光煌めく圧倒的な魔力の本流がうねりを上げ、世界を搾り取るが如く周囲の全ての生物からも魔力を根こそぎ食らいつくしていく。
だがそれでも足りない。正当な使い手でない彼女には、この力は重過ぎる。
しかし十分だった。迫る死を回避し、動けない筈の体を操作して、魔女の首を刈りに行くには。
「ゆる、さない……許さない許さない許さないッ!」
爆発的に広がった魔力で体を縛る縄と腕を戒める魔封錠を引き千切った。そして膨大な魔力により無尽蔵に生み出される生命力によって砕かれた骨を再生し、千切れた血管を繋ぎ治し、潰れた足を再び地を踏みしめられるまで戻す。白銀の魔力が体を舐めれば、まるでその傷が無かったかのように治った。
振るわれた化け物の爪を残像を作る速度で掻い潜り、その横を通過してシャルロッテはただ魔女のもとへ走る。
殺す。その体をズタズタに引き裂いて殺してやる、と。彼女の存在の全てを憎んで、ただただ殺意だけを小さな胸に抱いて。
変色した深紅の瞳で睨み付け、緑の輝きが淡く灯る銀髪を靡かせるその姿は――。
◆ ◆ ◆
同時刻。
セルデセン帝国、帝都リアードにて。
〝終焉教〟の襲撃が始まった。
実はこのシーンが書きたくて第二章を考えました。
次回も読んで頂けると有り難いです。




