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転生魔王の異世界征服  作者: 星川 佑太郎
一章 魔王城編
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魔界の事情

あれから7年以上の月日がたった。

俺は城の中で自分でも成長が日に日に成長が実感出来るほどにすくすくと育った。

俺は元から言語を操れたが、完全に呂律が回るようになったのは2歳か3歳の時だ。

5歳になってから剣術と座学を習い始めた。

そして現在俺は7歳。もう直ぐ8歳だ。


俺はこの7年間で様々な情報を得た。


まずここが魔王城であるという事(これは生まれてすぐに知ったが)。

父の名はバゼル・サタン。

母の名はエレン・エステリオ。

父の苗字のサタンというのは称号で、実際の父の本名はバゼル・エステリオというらしい。


俺は魔族の王である魔王と人間の女性との間に生まれたらしい。

あのとき周りに居たのはみんな悪魔だったという事だ。マジかよ……。

人間を嫁にするとは、親父は懐の深い奴だったんだなぁ。

メイドはよく俺の両親の馴れ初めとかを話したがるが別に聞きたくないな。

てか、聞きたいか?両親の馴れ初め。


人間と魔族の仲はとにかく滅茶苦茶悪いらしい。

この前メイドが人間の事を「エレン様以外は総じて下等種族です」とか言ってたし。

というか親父はよく母さんと結婚出来たな。本当に。


まずは両親の事だが、父親は死んだらしい。勇者と相討ちしたんだと。

父親は歴代最強の魔王と呼ばれていたらしいがその父親と相討ちとは勇者恐ろしいな。

母親は俺が生まれたときに死んだ。あの時のことは、まぁ、よく覚えている。


次にこの世界のことだ。

俺の住んでいる国はエステリオ魔王国というらしい。

俺の先祖が造った国らしい。だから俺の苗字がエステリオなのか。

魔界は大小様々な国が集まって形成されていて、その中心がここ、エステリオ魔王国ということだ。

魔王国ってなんか安直だよな。


この世界は人間界と魔界だけでなく、他に亜人界、竜人界、妖精界に分かれているらしい。

人間界には人の王が、魔界には魔王が居るらしく、俺は魔族のトップの長男ということだ。


ちなみに、魔界では後継争いなんてものは存在しない。

強い魔族しか王になれない上に、強い魔族からは強い魔族しか生まれないからだ。

だから、歴代魔王の中でも最強と呼ばれていた親父の息子である俺に喧嘩売ってくる奴なんていないのだ。

俺はそれを聞いて安心した。

せっかく転生したのに、暗殺とかされたらたまらんからな。

でもその法則でいけば、俺ってかなり強いんじゃね?


そしてもう一つ、 俺たち魔族は長いこと人間界を支配しようと侵攻していることだ。

魔族が人間界へ侵攻するのは切実な理由があった。

魔界にはゲートと呼ばれる穴がありゲートはブラックホールのように何でも吸い込んで破壊し尽くすらしい。

それだけではなく、ゲートは少しずつ魔界を侵食しており、最終的には全世界を食い尽くすという恐ろしいシロモノなのだ。

勿論死にたくない魔族は総出で生存域の拡大を狙い人間界に侵攻しているということだ。


だが、どう考えても人間に勝ち目なんてないのに何で支配出来ないんだ?と思っていたのだが、そこで出てくるのが勇者である。


勇者はこの世界に1度にたった1人だけしか存在出来ないが絶大な力を持つ人間である。

勇者の持つ特殊な力は神聖力と呼ばれ、魔族を浄化する力を持つらしい。

流石に一撃で浄化ということは起こらないらしいがそれでもかなり大きなダメージを食らうらしい。

しかも、勇者は普通に強いのだ。それこそ魔王でなければ相手にならないほどに。

しかしまぁ、強すぎだろ。魔族もよく滅びてないな


現在は勇者の所為で人間界への侵攻は遅れているのが現状だということだ。

つまり、滅茶苦茶強い人間が魔族特攻の剣持って殺しにくるので上手く人間界を支配できない、という事である。

まぁ今まで沢山人間を殺してきたんなら自業自得な感じはするけどな。

でも、生きる為だし仕方ないのだろうか。

前世では俺だって牛とか豚食ってたし、そんな感じなのかな。

俺はこの世界で7年も過ごしているからか、少し思考が淡白になってる気がする。


ちなみに、勇者が死んだら別の新しい勇者がこの世に出現するらしい。

それは厄介だな……って完全に魔王目線で見てたな今……。

何だかどんどん魔族っぽくなってきてる自分の思考に戦慄を禁じ得ない。

まぁ、魔族なんだけど。


魔族は大体13歳が成人とされるらしい。

俺が13歳になったら俺は正式に魔王となるのだが、俺はあんまり人間界を支配する事に乗り気ではないのだ。そもそも前世が人間だしな。

しかも俺は魔王と人間の混血児なのだ。生きる為とはいえあんまり気乗りしないなぁ……。


俺は少し自分の将来が不安だった。


今思ったらタイトルの二番煎じ感がハンパないですね……。特に考えずに付けたんですが

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