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『牛乳』『ティシュー』『こま』

作者: サトノハ
掲載日:2014/09/20

短いですが…

 箱から覗いたティシューがふわりと揺れた。


 風?


 感じなかった。


 なぜ?


 わからない。けど、今はそれどころではない。


 子どもが泣いている。


 牛乳をこぼして泣いている。


 私は急いでティシューを引き抜く。


 シュッ シュッ シュッ。


 無意識の内に三枚。きっと、この数字に意味なんて無い。


 テーブルの上に広がっていく牛乳。まさにミルク色のそれが、何かの形に広がっていく。


 それを認識する間もなく、わたしは手にしたティシューを乗せた。


 牛乳を吸い上げ、テーブルにふにゃりとはりつくティシュー。


 ほんのりミルク色にそまったそれは、偶然の形を写し取る。


 私はふと、その形をマジマジと見た。


 なんだろう?


「ねぇ、これ、何に見える?」

 わたしは思わず、子どもにたずねる。


「わ―…m……ふぇ?」

 泣いていた子どもがわたしを見て、わたしが指さすそれを見た。


「うま!」

 しばらくマジマジ見ていたそれに子どもが命を吹き込んだ。


 ふむ。うん。見えなくもない。


 というかもう、馬にしか見えない。


 なぜ、わたしにはそれが出てこなかったのだろう?オトナになってしまったから?


 なぜか少し、さみしくなった。


「うまー」


 パッカ パッカ パッカ パッカ。 ヒ ヒーン!


 子どもが笑顔で踊っている。


 こまのようにクルクルと。


 ティシューが笑ったようにふわりと揺れた。

お題等戴けましたら幸いです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 三つのお題なのに短くまとめられていて、よかったです。 [一言] 何らかのエンターテインメント性があれば、なおよかったです。
2014/09/20 11:07 退会済み
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