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救済しようなどと思っていない小説エタり時保健室  作者: 風待月
エタったと思ったら始める認識改革
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しているようでしていないエタった時の努力

【エタりの予感を感じた時にどうしてる?】


 クリエイターであること。

 クリエイターであり続けること。


 個人的にはこの考え方の違いが、創作活動でプロになれる人間――もう少し正確に言うと、売れるプロになれるか否かの境目だと思っています。


 言葉は大差ありませんが、この二つは天と地ほど差があります。

 『クリエイターになりたい』のであれば、すぐさま誰でもなることができます。小説の場合ならば、紙と鉛筆一本だけで、アマチュアでもクリエイターになれます。

 しかし『クリエイターであり続ける』のは、本当に難しいことです。プロになれば、すぐにそうなるというものでもありません。


 小説に限定して話をすると。


 文章を書きたいのか。

 小説を作りたいのか


 作者さんにそう訊くと、多くの人は『小説を作りたい』と答えると思います。

 しかしエタらせるということは、自覚をしていなくても、違う考えを持っていたという証明です。『小説を作りたいのなら、どうして途中で投げ出したの?』という疑問に繋がりますから。


 もちろん現実には、言うが(やす)しです。

 誰にも認められないまま創作活動を続けるのは苦しく、否定されれば誰でもいい気持ちはしません。そんな状態でやる気を長続きさせようと思っても、難しいのは確かです。泥沼に足を踏み込んでしまい、どう足掻(あが)いても前に進めなければ、挫折してしまうのも仕方ないでしょう。

 だから『エタらせたくてエタったわけではない』とおっしゃる人も、数多くいるでしょう。気持ちは書き始めた当初と変わらないはずなのに、書き進めることができなくなったという人は、きっと反論したいでしょう。


 では、そんな作者さんにお訊きます。

 エタりの気配を感じた作品を書き進めようと、どんな行動をされていたのでしょうか?

 悩み続けていれば、そのうち解決案が見つかると、思ってはいないでしょうか?

 それで答えが出ないとは言いませんが、個人的な経験則では、三年間考え続けて、ようやく思い浮かぶといった具合ですが、その方法を取るのが正しいと言えるのでしょうか?


 重い荷物を運ぼうとする時、どうするでしょう?

 途中までなんとか一人で押して運びましたが、疲れて動けなくなったのです。

 それでもまだ押し続けるでしょうか? 休み休み続けていけば、いつかは目的の場所まで運べるかもしれません。

 でも普通、なにか別のことをしませんか?

 たとえば人を呼んでくる。大勢に手伝ってもらえば、一人では重かった荷物も楽々と運べるでしょう。

 たとえば荷物そのものを工夫する。手間は増えますが、分割して運べば、一人でもできる作業へと変わります。

 たとえば運び方を変える。ソリや台車を使えば、乗せる時には大変でも、ただ押すよりずっと楽なはずです。

 たとえば道を変える。ショートカットしようと狭く曲がりくねった登り道を選ぶより、遠回りでも広くてまっすぐな下り道の方が、運びやすいはずです。

 そういった工夫や行動をせずに、大きな荷物を一人でいつまでも押し続けて『どうしよう、動かない』と悩むのは、果たして行動していると呼べるのでしょうか?


 こう言って尚、なんの工夫もせず、孤高に一人で押す方法を選んだなら、外部の人間がとやかく言うことではありません。『頑張ってください』と応援するだけです。

 でも多くの人は、そうではないはずです。もっとスマートに問題を解決したいはずです。


 悩み続けていれば、いつか解決できるというのは、正しい考え方とは思えません。

 あなたの内にあったものを出し続けていたら、枯れたのです。だったら新しいものを取り入れない限り、また出すことなんでできるはずないのです。


 新たなネタを探したり、取り込んでるでしょうか?

 不快になる覚悟をして、ズバズバ言う人に感想を求めたりしてるでしょうか?

 そういうことをせずに、『小説の続きが書けない』と嘆いているのであれば、ちょっと考えが甘いと言うしかありません。


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