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救済しようなどと思っていない小説エタり時保健室  作者: 風待月
エタらないためのブレイクスルー
12/18

読者の意見:プライドを持ち、プライドを持ち過ぎない


【読者の意見に左右されてエタった場合】


 作者さん個人個人でかなり違うのですが、作品に対するプライドの持ちようで、作品がエタることもあります。


 これに当てはまる多くは、右も左もわからないまま初めて作品作りをし、持ちたくても自信が持てない人でしょう。

 読んだ人に感想で『ここはこうするべきだ』などと強い調子で言われれば、疑問を持ったしても反論はできない。モヤモヤした気持ちを抱えながら書き進めようとして、やがて書けなくなる。

 そんな作者さんだと思います。

 しかし逆に、自分の作品に絶対の自信を持っているが故に、エタるパターンもあります。



 まず、ご自分の作品にプライドを持っていない作者さん。

 読者さんの反応に左右されず、我が道を行ってください。


 などと言うと無責任でしょうか。

 自信なんてものを簡単に持てれば、誰も苦労しないでしょう。

 そこで考え方を変えて、言うことがあるとすれば、自信を持つための方法です。

 

 なぜ作品に自信が持てないのか。

 なにも知らないからではないでしょうか。


 初めてだから、小説の書き方を知らない。

 それはなんとなく理解できても、どうやれば面白い作品になるかわからない。


 ならば勉強してください。

 小説の書き方の指南書は、このサイトでも本屋でもあります。どう書けばいいか、その正解のおおよそは書かれています。

 売れている作品の情報を仕入れましょう。なにが今の流行なのか、知らないなら知りましょう。

 語彙や話題を増やしましょう。本や新聞を読み、親しくない人とも話してみましょう。外から取り込まない限り、いま持ってる知識だけでは、いずれ枯渇します。

 そうして書いた作品がいいものか悪いものか、自分で判断できないならば、他の人に判断してもらいましょう。


 そして、思い切り失敗してください。


 なにも知らないということは、なにが失敗なのか、どうすれば失敗するかも理解していないのです。

 だからまずは失敗を学んでください。笑われる覚悟をしてください。壁にぶち当たって砕けてください。

 そうすれば、おのずと成功の形が見え始め、それに向かう手段と方法も見えてくるはずです。


 ファンタジーゲーム風に言えば、罠の仕掛けられた通路なのです。

 進まなければ罠は発動しません。でも動かなければ、その先の宝は手に入らないのです。

 何度も罠にかかって痛い目を見れば、嫌でも回避法は理解できます。そうすればそのうち、宝を手にすることができるのです。

 手を触れなくても物を動かせる、念力のような魔法はありません。

 攻撃を完全に遮断してくれる完璧な鎧もつけてません。

 そして親切な誰かが代わりに宝を取って、渡してくれるなどありえません。

 トライ&エラーを何度も繰り返してください。


 自分に言えるのは、それだけです。

 これは努力して経験を積まなければ、どうしようもない事です。

 失敗するのが嫌だと言う人もいるでしょうが、残念ながらその人は、成功することもありません。



 次、逆に作品に対するプライドが高い場合ですが。

 これはエタる直接の原因にはなりません。別の原因が存在して、読者がそれを理解しているパターンです。

 時限爆弾を発見して『どうせイタズラだろ』などと鼻で笑って粗雑に扱い、それが本物で爆死するような、アクション映画の最初に出てくるチョイ役と同じです。


 これに対して、自分が言えることはありません。

 冷淡に思われるかもしれませんが、ご当人が変わらない限り、誰がなにを言っても同じです。

 『この先キケン』と立て札があり道路封鎖もされているのに、『オレの通った後が道になる!』とばかりにブルドーザーで突っ込んで崖から転落するような人を、どうやって止めてどうやって助けろと?


 気持ちはわからなくはないです。小説家に限らずクリエイターは、プロ・アマ問わずプライドの高い人が多いので。

 でも、なぜそんなに自信満々になれるのか。

 百歩譲って、第一線で活躍しているプロの態度であるなら、いいとしましょう。

 しかし成功した作品がひとつもないアマチュアならば、なぜそんなに作品に自信を持てるのか。


 そんな作者さんに言うことがあるとすれば。

 『他人の言うことに少しは耳を貸せ』

 それだけです。


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