PR 200文字小説 押入れ(200文字) 作者: うわの空 掲載日:2011/07/01 俺の部屋に入るやいなや、彼女は青ざめた。がたがたと震えながら、押入れを指さす。 「ね、ねえ。…押入れの中がなんか気持ち悪いんだけど」 彼女に霊感がある事は知ってる。だが、 「幽霊がいるってのか?まっさか。入ってるのは俺の布団だよ」 俺はきちんと襖を閉じている押入れを見ながら、笑った。それでも彼女は落ち着かない様子で、押入ればかり見ていた。 彼女には、見えたんだろうか。 俺が殺して、押入れに隠している女の姿が。