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【プロットタイプ】仮面が剥がれた

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

鏡花にとって、一番楽しいのは、一人でいる時と瑠衣と居る時だと思います。

別に誰かと一緒が嫌いな訳ではない。上司と会社仲間の事を語らうのも好きだし、友達とワイワイやるのも好き。でも本当の意味で向き合う事が出来ないから、やはり少し苦手だった。


友達と遊ぶ事になって、遠出をした。昔から仲の良い子達だったから、比較的趣味も話も合う。ただドンピシャという訳では無い。私はブームが去った物や、知らないジャンルである事が多い。

それでも何時もの様に仮面を付けて、あくまで本心から楽しそうに振る舞う。振る舞いながら、話の加減を行う。

「鏡花、何時までOK?」

「うーん。五時まで☆」

「えーもっと一緒に居ようよぉ〜」

「ごめん〜。家遠くてさぁ〜。旦那も待ってるし」

「惚気かぁ〜? このこの!!」

あぁ、この話は興味ありそう。じゃあこの話を暫く続けて……。

あぁ、言い過ぎた。私の話に飽きた。興味無さそう。じゃあ新たに出た話題を知らないなりに無理して合わせてる。

別にこれも嫌いじゃない。人格捨てたあの日から、生き様は演技と執筆になった。だから決して嫌いな訳では……。

「鏡花ぁ、楽しんでる?」

「え、楽しんでるよぉ!!」

本心からとは言えないまでも、八割は楽しんでる。別に『嫌なものじゃ無いもの』で頭が満たされて入れば、それは私にとって『楽しい』事なのだから。

「たまに無表情で無言になる事あるからさぁ、何時もウチらの趣味優先で、ヲタ活もしないし……」

ヤバ。

「私、人が散財するのを見るのが好きなの。楽しそうにしてるの見るのが好きなの。だから最近は……」

そうして相手の表情を見ると、既に話題は新しいものへと切り替わっていた。女心が変わるのは、何も心だけでは無いと思う。

無表情でいる時も楽しんでる。それは嘘じゃない。ただ少し考え事をしているだけ。そうしているのが最上級の私の楽しみ方だから。だから……何時もずっと笑顔でいろなんて無理だよ。

気を使わせちゃったかな……。私の為に、皆遠慮しちゃったかな……。それは私のどうしようも無い汚点でしか無かった。


「ただいま」

帰って来ても、瑠衣が挨拶をする事は少ない。気が向かないから。其れに対して不機嫌な時は八つ当たりをするが、そうでも無い時には何もしない。

ただ今日は物凄く話を聞いて欲しかった。ベタベタに甘えたかった。

「構ってよ。瑠衣……」

今もなお熱心にスマホに目線を向ける瑠衣に向かって、そう語りかけると珍しく此方を見た。瞳には何も映っておらず、凪いだ水面の様な無心が浮かんでいた。

しかし黙って手を伸ばすと、私の頭を掻き乱した。適当かつ乱雑に、荒くれに。それからペッ指を離すと、黙って口を開けた。

「『鏡花』に疲れた」

「あぁ」

「我儘暴君になりたい」

「何時もそうじゃねぇか」

……君の前ではね。お友達の前ではお道化してるんだよ。見せたこと少ないけどさ。

「お前の人生、仕事以外でも仕事だもんな」

それからはまた何時もの様にリビングに寝そべった。瑠衣は何時もの様に私の体を座布団とし、髪を掻き乱す。

でも返事はしてくれた。考えも話してくれた。声音も少しだけ優しかった。

嫌いじゃないんです。誰かとワイワイするの。

でも完全に素を晒したら、多分噛み合わない。

だから完全に素を晒してないし、出すつもりも無いから、少し息苦しい。

そんな感じ。


周りといる時には、ちゃんと周りのペースに合わせていられたと思ってたんです。

出来て無かった。全然、出来て無かった。結局、周りに気を遣われていた。

それが苦しい。私もまだまだ三流。


でもね、ずっと仲の良い子であっても、無表情や無言になることはあるよ。

悪気とかないの。嫌って訳でもないの。ただずっとリアクション取るのは、ちょっとだけしんどいの。

だから帰って来て、鏡花の大体を知っていて、何をやっても許してくれる瑠衣に甘えてるんですよ。


こんな会話出来ないよ。お友達相手に。

乗ってくれないから。つまらないのに、無理してるの分かるから。

だったら瑠衣の方が良い。あからさま過ぎるくらいが良い。暴言も暴力も許すから、正直でいて欲しい。


下手な観察力、洞察力って、縛りとか、苦しいだけだって。それでもライフワークだからさ。

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