タイトル未定2025/03/19 21:48
リヴァの力が一瞬で周囲の空気を歪め、私を圧倒しようとしたその瞬間、私は内心で決意を新たにした。彼が放った圧倒的な力は、確かに私の想像を超えていた。しかし、私が恐れていたのは、ただ力で押しつぶされることではなかった。私が恐れていたのは、自分がその力を制御できないことだった。
「お前の力は恐ろしいが、私はまだ諦めない!」
その言葉を吐きながら、私は体の中に眠る力を目覚めさせる。リヴァの力が周囲を揺らす中、私はその力に正面から立ち向かう準備を整えた。
時間を止めることができないと感じた今、私は他の方法でこの試練を突破しなければならない。リヴァの力に対抗するには、私の力をもう一段階、引き出すしかない。
「目を覚ませ、私の力よ。」
私は静かにそう呟きながら、精神を集中させる。その瞬間、私の体が熱くなるのを感じ、全身が電流のように震え始めた。時間を止める力ではなく、私の中に眠っていた、別の力が目を覚ましたのだ。
リヴァはその変化に気づき、驚きの表情を浮かべた。彼は一瞬、警戒の色を見せたが、それをすぐに押し込め、再び冷徹な表情を作り直した。
「その力、まさか…」
彼の言葉には驚きと興味が混じっていた。それは私が使う力が、彼にとって予測できないものであることを示していた。
私の体は、今や無限のエネルギーを内包しているかのように感じられた。私の中に眠っていた力、それは時間の流れを操る力だけではなかった。もっと深いところで、私の存在そのものを変える力があったのだ。
「さあ、来い。」
私は宣言するように、リヴァを見据えた。彼は一歩踏み込んできたが、その動きは以前のように簡単にはいかないと感じているようだった。
リヴァが私に向けて手を伸ばすと、周囲の空間が一層歪んでいく。しかし、その歪みを私は視界で捉えることができ、時間が止まる前に感じたあの「違和感」を覚えていた。
私は全身にエネルギーを集中させ、リヴァの手のひらから放たれる力を正面から受ける準備をした。その瞬間、私の中の力が一気に爆発的に放出され、空間を押し返すかのように圧力を感じた。
リヴァの力が私に触れた瞬間、私の体が光を放ちながらも、その力を無効化するかのように反発を始めた。私はそれを無理にでも受け入れ、リヴァの力を正面から浴びながらも、冷静を保ち続けた。
「お前の力は、それだけではない…」
リヴァはその場で足を止め、私の力を直視しながらつぶやいた。彼の瞳に宿る興味と恐れが交錯し、明らかに予想外の展開に戸惑っている様子が伺えた。
その瞬間、私は決心を固めた。この力を使いこなすには、試練を乗り越えなければならない。リヴァの力がどれだけ強力でも、私はそれを打破できると信じるしかないのだ。
「試練を乗り越えてこそ、私は真の力を手に入れられる。」
その言葉を呟きながら、私はさらにエネルギーを放出した。無限に広がる力が私の体を包み込み、リヴァとの戦いの中で、私は自分の新たな可能性を感じ取ることができた。
リヴァは再び冷徹に私を見つめながら、少しだけ微笑んだ。
「良いだろう、このまま試してみろ。だが、その力が本物かどうか、私が確かめてやる。」
彼は足元から再び強力なエネルギーを放ち、私に向かって突進してきた。
その瞬間、私は全てを放出し、全身に漲る力を前面に出して、リヴァに立ち向かう。時間の流れを感じさせない、その刹那の中で、私とリヴァの力がぶつかり合う音が、空間に響き渡った。