表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/120

タイトル未定2025/03/20 08:50

闇の王がその手を振り上げ、再び強大な闇の波動を放とうとした瞬間、俺たちは一気にその隙を突く。


「セレスティア、今だ!」


俺の声に、セレスティアがすぐさま反応し、光の剣を全力で振りかざす。その光は闇の王が放つ闇の波動とぶつかり合い、激しい衝突音を上げた。


「このままでは持ちこたえられない!」


リヴィアが叫び、魔法の詠唱を早急に始める。彼女の両手から放たれた魔法の光が、闇の王の力を相殺し始める。だが、その魔力も時間の経過と共に減少し、闇の王が再び力を強めていくのが感じ取れる。


「こいつの力は……尋常じゃない!」


俺の心に焦りが生まれかけたが、すぐにそれを打ち消す。焦っても仕方がない。俺たちは力を合わせて戦っている。決して負けるわけにはいかない。


「セレスティア、リヴィア! もう一度、一緒に力を合わせよう!」


「はい!」


セレスティアが力強く答えると、リヴィアも冷静に頷き、魔法のエネルギーを再び高めていく。


「いくぞ、全力で!」


俺たちは、再び同じタイミングで全力で攻撃を仕掛ける。セレスティアの光の剣、リヴィアの魔法、そして俺の剣が、同時に闇の王に向かって放たれる。


闇の王の目が一瞬、驚きに満ちた。だが、それもすぐに冷徹な表情へと戻り、両手を大きく広げて闇の力を一気に解放した。


「ふふ、無駄だ。お前たちの力など、我には届かぬ!」


闇の王が嘲笑し、その巨大な闇の波動をさらに強める。だが、今までのような無力感は感じなかった。むしろ、俺たちの攻撃が確実にその力を削り始めているように感じた。


「今だ! 一気に攻めろ!」


俺の叫びと共に、セレスティアとリヴィアが同時に力を最大限に込めた攻撃を放つ。セレスティアの光の剣が闇の王の鎧を貫こうとし、リヴィアの魔法はその隙間を突くように闇の王を包み込む。


「この光と魔法のコンビネーション……!」


闇の王が叫び声を上げ、ついにその足元が崩れ始めた。


「くっ、こんなこと……!」


闇の王が後退するが、俺たちはその隙に一気に前進する。


「全力で押し切れ! これで終わらせるんだ!」


俺たちの攻撃がついに闇の王を打ち倒す瞬間が迫っていた。その時、闇の王の顔に一瞬の恐怖が浮かび上がったが、それはすぐに消え去った。


「お前たちが……勝てると思っているのか?」


闇の王は最後の力を振り絞り、空間に闇を放出し始めた。だが、それも俺たちの攻撃には届かなかった。


「光よ、我を照らせ!」


セレスティアが叫び、再びその光を剣に込める。リヴィアも魔法を詠唱し、その力を増幅させた。俺はそのすべてを信じ、剣を振りかざす。


「これで終わりだ!」


俺たちの一撃がついに闇の王に届き、その体が爆発的に崩れ去る。闇の王が放つ最後の一撃が空気を震わせるが、俺たちはその衝撃を跳ね返し、無事に立っていた。


闇の王は、ついに消滅した。


「やったか……?」


俺が息を整えながら言うと、セレスティアとリヴィアも安堵の表情を浮かべる。だが、すぐにセレスティアが真剣な顔つきで口を開いた。


「まだ終わっていないかもしれません。闇の王を倒したからといって、あの巻物に書かれていた『支配者』の正体が消えるわけではないはず。」


リヴィアも頷く。


「確かに、まだ他に何かが潜んでいるかもしれません。油断はできません。」


俺はその言葉に黙って頷き、再び遠くを見つめた。闇の王を倒したことは確かに大きな勝利だが、まだ我々の戦いは終わったわけではない。


「どんな試練が待っていようと、俺たちは最後まで戦い抜く。」


俺の言葉に、セレスティアとリヴィアが力強く答えた。


「そうですね。」


「はい、必ず。」


その時、再び空が暗くなり、異変が起こった。だが、俺たちは今度こそその異変を乗り越えられると信じていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ