Append Life 96.4 娘だから出来ないこと
Append Life 96.4 娘だから出来ないこと
「ねぇねぇ、好き。」
「僕も、君のこと好き。」
「嬉しいなぁ。特になにもないけど、頑張っちゃう。」
「それで家事全般出来てればなぁ。まあ、こればっかりはしょうがない。」
なんか、バカップルの会話みたいだけど、この距離が、この娘とは一番合っている。
娘であり、恋人であり、彼女は自分の立場をわきまえながらも、僕の大切な人として生きている。
「もう4年以上経つんだよなぁ。君がこんなに大人っぽくなって、君が魅力的な女性なのに、言い寄られてくるだろ?」
「だって、女子大だし、合コンにも行ったことないし、ナンパされても彼氏がいるって言ってるもん。」
「それでいいのかな。親としては安心だけど、ほら、僕の彼女っていうけどさ、君って恋愛ごとに疎いというかさ。」
「言われてみると、気持ちより体の関係のほうが、今はずっと進んでるもんね。」
「それだって、普通のセックスで、僕も色々知ろうとも思わないし、面白いもの?」
「好きな人とセックスしてるんだから、気持ちいいし、気分もテンションも上がるよ。」
「そうなんだよなぁ。やっぱり僕が衰えてるのかな。」
「オトーサン、案外そういうところで悩んでるんだ。」
「そりゃあ悩むよ。だって、最愛の人を気持ちよくさせたいって思いもあるし。」
「まあ、それじゃ、少し注文すると、やっぱり気持ちよくなる体位ってあるのかも。なんか、奥まで当たってる感覚がわかるんだよね。」
「そうなのか。で、その体位って覚えてる?」
「う~ん、でも、なんて言ったらいいのかな。私って、君のモノしか入ったことないからさ。」
「おもちゃとかは使ってないんだ。まあ、それなら別にいいんだけど。」
「おねえちゃんは、バレないと思って、おもちゃ使ってるよ。」
「う~ん、自分の奥様が、自慰でおもちゃ使ってるって聞かされると、なんか複雑。」
「おねえちゃん、あれで性欲が18歳みたいなものだから。それに、オトーサンもサプリを飲んで頑張ってることもあるからね。尊敬するよ。」
「AVでも見て参考にしてみるってのもありだけど、親子でAV見るのってどうなんだろうね。」
「思うに、そこまで考える必要ある?私は仲良くエッチなことをしてるだけでいいと思ってるんだけど。」
「僕は、割と前戯のほうが好きだったりするんだけどね。」
「そんなこと言ってたね。ねぇ、私のおっぱいとかを吸ってたりするのって、楽しいの?」
「もしかして嫌だった?」
「あれは盛り上がるためだけど、その、私、乳首弱いから、なんか簡単にイッちゃうんだよね。倫理的な話を抜きにすると、やっぱり、中で出されたほうが、幸せ。幸せで合ってる?」
「その都度ビクビクしてるじゃん。あ、そうか。女性は何度もイケちゃう、男みたいに絶頂になって終わりってわけじゃないもんね。」
「そうそう。あ、別に不満じゃないけど、先にイかされちゃうと、私はどうしたらいいのかなって思って。」
「そうか、満足させてあげられてないのか。なんか、ごめん。」
「そもそも、普通の家庭と違って、普段は娘やってるけど、体の関係の時って、恋人だから。それに、3人でしてることも多いから、負担じゃない?」
「普通の男なら喜ぶところだよなぁ。幸い、僕は二人とエッチ出来てるけど、本当なら君は一人だもんね。」
「なんて言ったらいいのかな。私は、私の感覚でエッチしてるじゃん。だから、普段みたいに抱きつくのと、エッチしてるときに触れられるので、感じ方も違うんだよね。」
「男はその点、単純だよね。そりゃ、確かに乳首を舐められたり、キスしてたりしてれば、やっぱり感じてるって言うのかな?いかんせん、僕はここ数年で、回数が激増してるだけだから、下半身を触られれば、それで興奮出来るしね。」
「でも、前は私達の柔肌を抱きしめるだけで、興奮してくるとか言ってたよね?」
「だって...、すごく気持ちいいんだもん。」
「素直だなぁ。オトーサン。」
「どうしたらいいんだろうね。」
「おねえちゃんに聞いてもねぇ。下手すると、あの人はMっ気もあるし、三人の中で、一番性欲があるでしょ?」
「最近は普通じゃないんだよ。お風呂長い時なんて、何回気持ちよくなってるかわからないよ?」
「ちょっと前はお酒に卑しい大人が、今度は性欲に卑しい大人になっちゃった。ところで、オトーサンはそういうことするの?」
「う~ん、僕は、なんか二人とエッチしてるだけで、性欲が湧くことってあんまりないんだよね。あ、まあ、そりゃたまには元気になることはあるけど、そこでエッチしたいって思うことはないんだよね。単に、触れてるだけで気持ちいいってだけでさ。」
「難しいね。そう言えば、オトーサンは絶対に下半身を舐めるのを嫌がるじゃん。あれはなんかあるの?」
「背徳感というか、僕の粗末なモノを二人に触ってもらうのは嬉しいけど、口に含んでもらうのは、なんか汚いし、気が引けるんだよ。」
「もしかして、オトーサンはエッチを特別なことだと思ってる?」
「思ってる。だって、男と女が交わって、新しい生命が作れちゃうんだよ。自分たちが気持ちよくなれる上に、命が作れるなんて、儀式みたいなものでしょ?」
「...なんとなく納得がいった。だから、ノリで始めるのがあんまり好きじゃないんだ。」
「まあ、雰囲気とかで始めちゃうものだけどさ。今だって、こんな話してるけど、君とエッチなことを話してるだけで、エッチなことはしてないでしょ?もっと性欲に溢れてた時代だったら、今頃膝の上に乗せて、後ろから胸を揉みながら、自分の下半身を押し付けてるよ。それこそ、ずっと前戯やってると思うよ。」
「で、減退しちゃったから、話だけになっちゃってるんだ。じゃあ、私がおっぱい出したら、触ったり、舐めたりするの?」
「しないだろうなぁ。魅力的だけど、そういう気分じゃないし。やっぱり気分は重要なんだろうね。」
「ねぇ、おねえちゃんもいないし、今からエッチして、どんな感じだったら気持ちよくなるか、色々知っていこうよ。」
「そう言われてもねぇ。エッチな話はしても、エッチをしたいとは思わないんだよね。」
なにやら、娘が上着を脱ぎ始める。え、今の話で発情しちゃってる?
「じゃあ、大好きなおっぱいを見たら、その気になるのかな?」
そのまま、ブラジャーを外していく。本当にする気なのか。なんか、気がのらないよ。
「ほら、おねえちゃんより大きくて、柔らかい、君の好きなおっぱいだよ?男なら、襲って来ないと。」
脱いだ上着を肩に掛けて、
「君も溜まってるの?そんなにエッチが好き?」
「好き。というか、君とするエッチが好き。だから、ねぇ、やっちゃおう。」
普段だったら流されてしてしまうんだろうけど、なんか今日は引っかかる。
「ごめん、なんか辱めるようで悪いんだけど、今日はやめよう。話の流れとはいえ、君とのエッチも、僕には大切なんだ。」
「ほんと、そういうところが真面目だよね。真面目だから好きなんだけど、やっぱり押し倒して欲しいときもあるんだよ。」
またボリュームの大きくなった胸に、可愛い主張の乳首。下腹部まで流れるような曲線が、また女性らしさを強調してる。けど、
「今の君は、僕の大切な娘なんだよ。大切な恋人じゃない。娘の裸を見るのも良くないと思っちゃう。」
ちょっと残念そうに、両手で胸を隠しながら、
「ごめんなさい。私も溜まってるのかもしれないし、それをオトーサンに強要させちゃうのは、良くないよね。」
「親子だと近親相姦になっちゃうしね。それに、男としても言うけど、もっと自分の体を大切にして。雰囲気やノリでしてしまうエッチは、あとあとトラブルになりやすい。」
「うん、オトーサンは、私のためを思って言ってくれてるんだもんね。私も、それを守らなきゃ。」
「あとは、自分で気持ちよくなってね。それに、別に年頃の娘が性欲に負けるのはおかしいことじゃないよ。」
「あん、もう、そうやって、女心がわからないんだから。オトーサンなんて嫌いだよ。」
そのまま、下着と上着を持って、お風呂に行ってしまった。僕にも罪悪感はあるけど、無理してまでエッチするほど、元気じゃない。自信もない。ダメな彼氏でごめんね。
で、その後はというと、2時間ぐらいお風呂にこもって、ずっと一人エッチをしているみたい。
「ただいま~。あれ、あの娘は?」
「お風呂に入ってる。昼間から入ってるってことは、わかるでしょ?」
「そっか、時間に関係なく、エッチな気持ちになっちゃったのね。あなたも誘われたんでしょ?」
「誘惑してきたよ。自分の体を武器だと思い始めると、やっぱり変わるんだね。」
「それは私への当てつけ?まあ、でも私が裸になったとしても、あの娘の体の魅力には勝てないと思うし、それに、君が私を好きでいてくれるから、別にいい。」
「...。」
「どうしたの?なんか、変なこと言った?」
「いや、僕は、女性らしい体と、あなたのようなみずみずしさの強い体、どっちが好きなんだろうって?」
「いいじゃない。今は、両方とも抱けるのよ。そんな幸運、歳を取るにつれて、無くなっていくわよ。今を欲望のままに楽しめばいいのに。」
「それもそうか。ま、今は気分じゃないし、またあとでね。」
しかし、それはそうと、悩ましい娘の声が、小さいけど聞こえてくる。
「昼間から、喘ぎ声が聞こえるのも、なんかまずい気がしない?」
「確かに、それはそれで問題よね。私も人のことを言えないけど、気持ちが高ぶっていくと、やっぱり声も大きくなっちゃうものなのよね。」
「あなたが豹変したときには、本当に驚いたもの。淑女って感じの悩ましい声じゃなくて、獣みたいな叫び声だったしね。」
「それははしたないところをお見せしたわ。でも、私も多分、身体的に若いのよね。若いほうが、やっぱり敏感だったりするのかしらね。」
「僕に聞くことじゃないでしょ?君の親友に聞いてみればいいじゃない。子供も作ってるし、きっと僕らよりお盛んだったはずだよ。」
「あら、あなたの知人でもあるのよ。あとで言いつけてあげるわよ。抗議は受け付けない。」
「はいはい。でも、まずはあの娘が出てきて、落ち着いてからにしよう。きっと、疲れて出てくるだろうしね。」
「えっ、まだ一人エッチしてるの?そんなに彼って減退してるの?」
「やっぱりそういうものなのね。私、人生で今が一番、性欲が強いのかも。たぶん、毎日でも出来ちゃう。本当に男子高校生みたい。」
「いやいや、普通、年齢を考えると、そうにはならないよ。私もムラムラする時はあるけど、それって3ヶ月に1回ぐらいだよ。もちろん、旦那にはエッチしたいって伝えてるよ。」
「毎日あの人とエッチしてたら、あの人がエッチを嫌いになりそう。私も、コントロールする方法を何か考えないとね。」
という話を、彼女たちがしたのは、また別の日だった。
今日?ま、いいか。この辺で。