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Real Life 004 時空の歪みが出てきているウソのリアリティ

本編のつなぎ企画の第四弾です。おまけというか、解説というか。

捏造も含めて、ここに書かれていることは、設定上あり得ると考えてもらえれば幸いです。(実際に設定したけど反映する気なし)

今回は長期連載による、時空の歪みについてちょっと書いてみようと思います。


・始まりは2018年、現在は2023年、そして執筆は2025年。

執筆自体が始まったのが2022年。ストック自体は概ね10話程度で執筆を繰り返していたわけですけど、その中でリアルタイムに更新している以上、あんまり時事ネタを入れないようにはしているのですが、メタ的な要素が必要になると、どうしてもそこに走ってしまうものがあり、その名残で話を作っていたのが「Hobbies save lives. 持つべきものは趣味を共有する人」という回です。まあ、ほぼほぼアニメを見なくなってしまった、あるいはこの二人のバックボーンが固まるうちに、メジャーなアニメの話をしても面白くないと考えて、キャラクターそのものを本編側に引っ張り出すことにしたのですが、一部にそのエッセンスを入れているつもりです。


この話の始まりは2018年の8月下旬ということになっています。そしてたった10話で2年が経過していることになります。Season1の区切りが2020年の5~6月と設定しています。現実にはコロナ禍があり、そんな空気じゃなかったということもあるんですが、この辺は全く考慮していません。しかしながら、世の中の物価高などは反映していたりするので、本当に設定がめちゃくちゃなんですね。なので、本編中でもキャラクターの年齢を間違えることもしばしばあります。現時点では2023年を想定しているのですが、話の上でドラクエIIIのHD-2Dやら、ミャクミャクやらを入れたり、物価高も盛り込んでいるため、少し先に進んだ日本の状態となっています。


・キャラクターに年齢を入れている理由について

ラノベだったりすればサザエさん時空でいいのですが、この話は主人公が堕落し、妻が壊れかけたときに、娘という3人目がどう自立していくかを書く必要があり、それを描写するためには加齢は必要なことだと考えています。ディティールを考えなければ大半を無視出来るんですが、ウソの中にあるリアル、創作物というのは、思いっきりウソなわけですけど、それをリアルに考えるには、年齢という概念を取り入れるのが一番手っ取り早く、成長過程を数値化出来るから使っているのです。娘が20歳で大学に入学しているが、こちら側の世界には17歳、その年に18歳になりますけど、その2年をそれほどエピソード化しなかった大きな理由として、「楽しい時間は過ぎるのが早い」からと、「大学の入学資金は2年ぐらい働かないと、103万の壁では貯められない」(正確には妻が援助しているため、入学試験なども含めて20歳で入学出来ている)からです。

こう書いている間にも、娘の年齢を間違えていることが分かったりしていて、本来なら2023年で娘は23歳になるんですけど、その辺はある程度無視していくスタイルを貫こうかなとは思っています。一応、物語上のロードマップでは娘は24歳で新社会人となり、同年に25歳になる。これが2025年です。ただ、現状で2023年の9~10月を書いているため、そこまで先の話数になったら、どうなることやらと思っています。僕自身もこの物語が終わる頃にリニア新幹線が名古屋まで開通していると勝手に思っていましたが、現状の工事箇所を照らし合わせると、話の完結のほうが多分早いでしょうね。(2040年?)


・その割には雑に時間が過ぎているときと、時間が全く進まないときがあるよね?

これは思いっきりSeason2の75話以降に当てはまると思うんですが、もともとその日の出来事として1話を書いていたはずが、この辺で思いっきり崩れた感じです。

そのタイミングにまず主人公を潰してSeason2のうちに解決させないと、今度は娘の将来の話がある、と考えた場合、やっぱりその部分で思いっきり詰める方法を取るしかなかったのかなとも思っています。アクセントが必要なキャラクターを掘り下げる場合には過去の話を作って、結果的に後付にしてしまえばいいんですが、進行上の話となるとその手法は取れない。でもタイムスケジュールは決まっている、このスケジュール管理が上手く出来ないことが、1日で猛烈に話を詰めていく方向になるわけです。

前にもちょこっと書きましたが、この2章のうちに、今後を見据えて後輩(小)のキャラクターを作り上げたわけですけど、これも娘と会わせる場面がある程度近く、キャラクターの外郭を少しでも埋めようとした結果であって、もう少し上手い話に出来たんじゃないかなとも思っていました。今後、妻は妻として、母親として、年長者としての責任を背負うわけですけど、時間をある程度進めることで得る責任、全く進まないけど得られる責任を持たせることが重要だと思っていて、主人公は作者である僕にすらぞんざいに扱われることになると思います。彼が親の責務を果たすのにはまだ時間が必要ですけど、娘との生活も残り短い(注:主人公が死ぬとかいうわけじゃないです)ので、その辺を少し考えてタイムスケジュールを管理しないとダメかなと思いました。まあ、結構行き当たりばったりですけどね。


・物語を書く上で、現実の時間と合わせる必要性について

これが一番難しいです。これが出ている頃には大阪万博も終わってますけど、その時期にしか感じられないものを時事的に盛り込む矛盾と向き合えているかどうかなんです。もちろん出来ていないですけど、さっきの小ネタや年齢の話じゃないですが、ウソのリアリティ。ガンダムでおなじみの富野由悠季監督がどこかで話したと思うんですが、フィクションの中のリアリティがないと、特に現実世界を模写して書いている場合には、これがつきまとうのです。一番簡単な季節ものであっても、そこにリアルを入れないと意味がない。松茸の味お吸い物と松茸の味って全然違うよね的な全く必要ない情報であっても、これが一文入ることで、なんとなく秋っぽいなと感じてもらえれば、ある程度成功だと思うのです。叙情的な表現でもいいんでしょうけど、文章をコミカルに書いていると、仮想世界であっても時間は進んでいるという表現はこうなるのかなと。

あとは単純に忘れているというのもあります。代表的な例として、電子機器の発売時期ですね。2022年あたりの時点で主人公がXPERIA 1 Vを持っているという設定がありますが、実際は2023年発売ですので、時空がねじ曲がっていることになります。とりあえず断言しますけど、大阪万博の話題は多分本編中には入ることはありません。さすがに僕が行ってないし、主人公はじめ登場人物の大半は引きこもりみたいな人ばっかりです。


・では、着地点はどこへいく?

実は正確に決めていないのですが、何度も書いている通り、娘が二人から離れる時が一番の山場となると考えています。3人の共依存を壊すべく僕が送り込んだ刺客がグイグイと妻と娘を引っ張ってますし、彼女には悪いですが、もっと残念になってもらう可能性が非常に高いです。ゲームチェンジャーにはしっかりゲームを変える役割を与える。だから主人公は主人公という立場が怪しくなっているということになるんです。ただ、父親としては少しずつ進歩するんじゃないかとは思っています。

子離れ、親離れというのはこの話のテーマであり、もう少し深く掘り下げるべきなんでしょうけどね。掘り下げるだけの体験があんまりない、もしくはほぼほぼ今ですからw



つづく

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