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Append Life 99.9 色欲も生活のうち

僕らは、色欲に支配されているような気がする。普通に40代にもなれば、必然とエッチをする回数は減ってくるし、まして、僕はそれほど長く持つわけでも無ければ、別段に大きいわけでもないと思う。でも、彼女は、それでも喜んでくれる。半分はお世辞だと思う。未だに、子どものようなエッチしか出来ない僕に、彼女が合わせてくれてるのだと思う。

彼女が早く会社から帰ってきている時、それがだいたいサインとなるのだけど、毎度のように、ベッドルームだと3人で寝ているから、あまり汚したくはない。リビングでエッチするのも、空気で分かってしまう。だから、消去法ではあるけど、お風呂になってしまう。狭い洗い場で突き、浴槽の中で重なる。夜も浅い時間だから、声は抑えめにしているとは言え、まあ、ご近所さんにはバレているだろう。そして、あっさりとして終わり、二人でシャワーを浴び、お風呂を出る頃に、娘が文句を言いながらリビングにいるような感じ。セフレのような感じのエッチの割に、シャワーやお風呂でのコミュニケーションや、いたずらには時間を掛ける。どちらかと言えば、その余韻が好きになってきてるのかもしれない。


「やっぱり、あの娘に選んだ割に、私の体にちょうどよく合う。そういう魂胆だったんじゃないの?」

股間をずらした状態の競泳水着を来た奥様が、僕にそんな疑問を投げかけてくる。

「なんというか、サイズは、あるものを買ったんだよね。だから、あの娘の成長云々はあんまり考えてなかったんだ。似合うだろうと思ってさ。」

「似合うけど、着れば着るほど、あの娘はいやらしくなっていったってこと?」

「僕は君の体にも不思議を感じるけど、あの娘の体も、やっぱり説明がつかない部分があると思ってる。でも、今どきの娘になってるのだと思うと、親としてはうれしいよ。」

「彼氏としても、でしょ?まったく、エッチなのよね。ムッツリすけべというか、変なところがマニアックというか。」

「そうそう。例えばこんな感じ。」

水着の上から、立っている乳首を触ってみる。

「あん、そう。それ。」

気持ち良さそうな、可愛い声を上げる。この声が、イタズラ心をくすぐる。

「だけど、この歳になるとなのか、私がエッチを知らないのか分からないけど、そういう簡単で直接的なスキンシップ、私は好き。」

シャワーを浴びながら、彼女は気分良さげな感じで、話してくれている。本心かどうかは分からないけど、そういう感じなのだろう。



水着を脱いだ彼女。相変わらず惚れ惚れする体。こういう時、僕は優越感を感じる。

「なんというか、君はどんな衣装でも似合うと思うよね。」

「やめてよ。まさか、おばさんにメイド服着せたり、昔みたいに女子高生の制服を着ろって?」

「極端な話、君のスーツ姿だって魅力的だもん。何度かエッチしちゃったしね。」

「ってことは、もしかして私のことを、ずっと性的な目で見てるってわけ?離婚する?」

「離婚すると、今度はもうひとりの君が騒ぐよ。元気で引っ張ってくれるのはいいけど、あの娘はそのまま婚姻届をネットでダウンロードして、役所に提出しようって話になりかねない。経済力もないのに、どうするつもりなのかわからないよ。」

「それは大人の考え方。恋する少女には、そんなことより重要なことなのよ。いいなぁ、まだ、そういうチャンスがあるだけ、あの娘が羨ましい。」


この人はこの人で、いわゆる保健の教科書の見本に出てきそうな体つき、いや、もっとそれよりもアスリート寄りで、しかも若いまま。彼女だけが持つ、成長の止まってしまった体、だと思っていた。その考えは、この人を見ているから思わなかっただけで、例えばAVなんかを見た時の、本当の18歳ぐらいの子の体に比べると、引き締まっていて、劣化しないのに、だんだんと女性がイメージするような、理想の体つきになっていってる。最初に付き合い始めた頃の彼女と同じルーチンをしているらしいのだけど、今のほうがずっと若々しい。別にバストサイズが大きくなったり、お尻にボリュームが出たりとかではなく、研究機関やWikipediaが見本の写真に取りたいんじゃないかと思うほど、彼女の体は、世間の思う理想的なものへ変化している。その証拠というと卑猥だけど、女性器は、本当に教科書やサンプル資料などに書かれている、理想的なものと完全一致している。さらに、彼女は若気の至りで永久脱毛してしまっているから、少女と大人の境目で、成長途上とも見えるし、あるいは成長が終わり、こういう体なのだと言われても納得出来てしまう。僕の奥様は、とんでもない体を持っているのだ。彼女はもう

幸い、彼女は160cmほど身長もあり、昔は地味とも思えていた顔は、童顔だけど、社会人として生活してきた、凛とした表情を見せることも多い。甘えてくれば、相応の少女のような顔にもなる。娘より少女の顔だ。振り幅が大きいし、大人とも子どもとも言えない年齢で止まっているからこそ、唯一無二の魅力を持つことになったのだと思う。だから、スーツ姿にいやらしさを感じることもあれば、逆に無理してスーツ姿をしている社会人なりたての子にも見えてしまう。その価値を、勤務先が知ってしまい、彼女を会社のイメージの一人として組み込こまれたことに、若干の苛つきもあるし、本当ならば、君を世の中に見せたくない。でも、それは僕の経済力では無理だし、なにより僕とは違い、彼女を慕う人間は多い。姉御肌なのか、ギャップがあるのか、それはよく分からないけど、彼女の人望の厚さが、会社の広告塔にのし上げたと思うと、考えなしに、立派な奥様と結婚してしまったのだと怖くなってしまう。良くないクセだ。


「まったく、しっかり見ちゃって。いつも思うけど、そんなに私、魅力的?」

「自分でそう思ってないなら、僕は怖い。あの娘に自覚がないって言ってるけど、僕にしたら、君にも自覚を持って欲しいもん。」

浴槽に、僕にまたがるような形で、向かい合わせに入ってくる彼女。自分では何気ないと思っている裸は、彼女だけの不思議な色気を纏っているとしかいいようがない。見ないとわからないから、バレないだけなのだ。

「私は大丈夫よ。だって、女性的な特徴も、ちょっとボリューム不足だし、おまけにいつもスーツ姿。カジュアルコーデで会社に出社したら、私の容姿は舐められるのよ。私の後輩たちはいいわよ。カジュアルコーデでも、十分見栄えする。私が着ると、そこら辺の高校生が来て仕事をしているようにしか見えないと思うわ。」

「でも、そんな可愛い格好、たまにしてくれると、僕は嬉しかったりするよ。」

「それはあなたと一緒だから。あの娘は、おじさんが好きな若い子って良くあなたに言ってるけど、私は正真正銘、あなたと同じ年齢。だけど、あの娘より可愛く見えることがある。これって、女としては、やっぱり屈辱だったりするのよ。可愛いと言われる歳ではないの。」

「その実、中にはこんな良いものをお持ちなのにね。外見はバレてしまったけど、その体は、君と僕のためにあって欲しいと思う。」

「欲張りよね。同じ家に、若さといやらしさ、そして男性が好きな部位はすべて完璧に育ってしまった彼女がいるのに、私の体を愛してくれてる。どうしてそうなるのかしらね?」

「あの娘に良くいやらしさを感じる仕草があるって注意するだろ?君も同じで、僕を誘ってくる魔力みたいなものを纏っている。だから、今の立場で、嫌なオヤジの話を聞いているんだろう?彼らも、君のあられもない姿を想像して、そういう話をしつつ、ワンチャン出来ないかなとか思ってるんだよ。」

「そういう話はしないでほしかった。明日から、どういう目でそんなオヤジの話を聞けばいいのよ?仮にも、私は会社の一部署を預かる長なのよ?社内にも社外にも、そんな人は多い。まったく、周りが清潔感があったり、若さで乗り切ろうとしたりする人間を揃えている途中なのに、色眼鏡で見ちゃうわよ。」

「...困ったものだな。僕の奥様は、みんなのアイドルであり、リーダーでもある。そういう目で見られて欲しくないのが本音だよ。」

「でも、うれしいでしょ?生活は潤う。そして、短い接点の中で、こうやってあなたと体を確かめることが出来る。むしろ、距離はどんどん近くなってるよね。」

抱きついてきた。この人は、自分の体を密着させることで、僕を興奮させることを、面白がってやる。気持ちいいけど、それについていかない体に悲しくなる。

「でも、いいの?こんなにあっさりとしたエッチ。本当に満足してる?」

「満足してる...と言いたいけど、実は一人のほうが、ずっと気持ちいい。でも、それは私が私を知り尽くしてるからで、あなたと二人でするエッチ、前に言ってたけど、お互いの体温を感じられることへの喜びって、こういうことなんだなって、ようやく分かってきた。気持ち良くなることと、心身の充足感というものは、別なんだって。」

「そう言ってもらえると、うれしいかな。やっぱり、僕は経験不足だし、それほどエッチしたいとも思わない。そんな僕が、君とあの娘を満足させてないから、自分で発散してるのだと思ってるからね。」

「恥ずかしい話、ストレスが貯まると、欲求の何かで発散するしかないのよ。でも寝る時間はほぼ決まっているし、食べるにしても、二人を差し置いて、ジョッキ片手にお造りを食べてるような妻にはなりたくない。でも、一人でする分には、私だけが確実に気持ちよさを得られる。それですら収まらないことがある時、私はあなたを誘うの。そして、あなたの思うままに体を委ねて、不思議と充足感を得ることが出来る。ま、エッチするなら、相手は必要。もちろん、それが最愛の人じゃないとダメってことよ。」

相変わらず可愛い顔をしながら、体を密着させる彼女。この人、一度火が付くと、やっぱり自分が満足するまでしたい人なんだよなぁ。本能は怖い。


「そう言えば、こんな時に話すのもアレだけどさ、やっぱり、広いお風呂のある部屋に引っ越したほうがいいのかな?」

「あの娘が望まないなら、別にここでいいと思う。ほら、狭いけど、別に三人でエッチも出来るじゃない。」

「ベッドルームならそれでもいいけどさ、やっぱり普段はお風呂でエッチするわけでしょ?なんか、その、ワンパターンになってないかなって?」

「でも、そんなものでいいんじゃないかな。あまり言える立場ではないけど、一人でする1時間と、二人で確かめる30分、私は二人を迷わず選ぶ。だから、ある意味普段のことだと思ってもらえればいいんだけどね。それじゃ、あなたの気持ちが萎える?」

「考え方の相違かな。僕って、やっぱりエッチなことは好きだけど、つながっていることに対しては、やっぱり慎重になる。重々しいけど、生命を作る行為でありながら、自分たちが気持ち良くなる行為だから、なかなか気持ちの切り替えが難しいんだ。」

「あなたって、意外とエッチなことに、変なこだわりというか、ルールがあるよね。例えば、お互いの性器を触るのはいいけど、口に含むのはダメだったり。」

「いくら洗ってキレイですと言っても、そこから排泄物が出ている以上、抵抗感がある。それと、それにやみつきになってしまいそうな自分を想像するのが嫌なんだ。」

「じゃあ、私のをなめてくれないのはなんで?」

「ごめん、お子様舌だから、なんか味覚が好きになれなくて。」

「あははは~、あなたらしい。そういうところが可愛いのよね。その分、あなたの指は長いから、ちょうどいいのかもね。」

「そうなのかな?僕の指って、そんなに長い?」

「自信をなくさないでね。もしかしたら、興奮した性器より、あなたの人差し指は奥まで来るかもよ?」

「そうなんだ...。なんか、ごめん。」

「だから、満足してるわよ。私も、あなたの気持ちと、あなたの体温をぶつけられて、絶頂出来るんだから、自信を持ちなさいよ。」



少しの沈黙。彼女と浴槽で抱き合っているだけで、やっぱり落ち着く。心地よい体温と、湯船の暖かさ、そして気持ち良くなった身体。僕も、彼女のペースが合っているのかもしれない。あの娘は怒るだろうなぁ。でも、あの娘は、僕にとっては特別だと思ってる。器用じゃないから、同じことが出来ないけど、あの娘に伝わってるかな。

「さすがにお腹が減ったから、そろそろ出て、夕食にしよう。続きをするかどうかは、それからでもいい?」

「続きはないわよ。あの娘も帰ってきてそうだし、何より私はこれぐらいをこまめにしてたほうがいいの。体育会系なのかな。」

「薬代、大変じゃない?それに副作用も。」

「本当はゴムを付けてもらったほうがいいかもね。だけど、それは私のわがままだもの。それに、忘れてるでしょ?これだけ頻繁にしてれば、薬の副作用も分かる。逆に困るのは、それを上回る性欲が襲ってくることよね。」

「ああ、それは君の感覚でしかわからないから、夫だけど、申し訳なく思うよ。」

「あなたにはどうしようもない。でも、さすがに平日だし、あなたを求めて、一緒の時間を共有できるのはうれしいけど、紛いなりに、私達は親だから、そこは示しを付けないとね。」

「示しねぇ。声と、お風呂から出てきたときの表情でわかるよ。あの娘の当たりも最近はキツイ。」

「わかったって、それであの娘が求めてくれば、あなたが応えればいいのよ。それに、親とは言ったけど、私達は三人でもエッチなことが出来る関係。倫理的には良くないと思うけど、なんなら、私があの娘を誘ってもいいのよ。」

「...乗り気じゃないんだよなぁ。あの娘はいつでもOKだけど、僕がたまに中折れしちゃうし。」

「本当よね。今だって、こんなに大好きな私とが密着してるのに、可愛いままだし。まあ、そこがあなたのいいところでもあるんだけど、彼女としては不満よ。」

「本格的にED治療でもしなきゃだめかな。なんか、二人を辱めるばかりか、僕も恥をかいてる気がするよ。」

「もともと精力的に色々活動する人じゃないものね。いっそ、一緒にランニングしたり、水泳したりする?」

「ランニングはまだいいけど、水泳は...ねぇ。」

「あは、そうね。別の運動が始まっちゃうわね。さ、バカな話は終わりにして、日常に戻りましょう。愛してるわ。」

離れて、キレイな体を見せつけるように脱衣所へ出ていく彼女。裸なのに、可愛くて、凛々しくて、色っぽい姿。天は二物どころではないものを、彼女に与えてしまって、それを僕が享受していることが、やっぱりうれしい。いつまでも、僕を魅了して欲しいな。



おしまい

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