全ての始まり
オリジナルファンタジー、拙いですがお手に取られたなら幸いです。
永遠なんて無い、この世のどこにも
今の状態を人は永遠の旅と呼ぶが
世界が終わればそれさえ消える
全ての事に終わりは訪れるのだ
身の回りの全ての存在にも
友と呼べた者達も
なら…
何を信じれば良い?
ラナルアン大陸最大の都市にして、アピス国の中心地であるキマーナに、一日の始まりを告げる鐘の音が響き渡る。
街は少しづつ目覚め始め、人々が日々の賑やかさを生み出す。
市には様々な場所から仕入れられた、多くの物が並び出し、珍しい物を求める者達がさわやかな喧騒を生み出す。いつもと同じように、物や人や金が動く。
そんな朝、開き出した市の中を店も見ずに歩く者が一人。
たが、すれ違う者達は皆声を掛け、今日の平和について語る。
それは子の成長や、良好な入荷、普通の生活にある喜び。何事も無いからこその今日がまた始められるという事、皆笑顔で今を迎えられた者達。それは確かな幸福の姿と言えよう、影に何があろうとも。
その人物が軽い返事を返しながら歩む先は、日々変わらずギルドであり、周りの者達も引き止める事は無い。
歩みを止めぬ、深紅のコートを纏う者は、キマーナ南地区を拠点とする魔物狩人『紅の魔術師』
名をロキと言った。
その道は、戦いに満ちている。
始まりの鐘は鳴った
新しい時が動き出す
繰り返し繰り返し回る歯車は
世界に何を与えるのか
さあ旅を始めよう
手には武器
心には魔法
魂には記憶を持ち
終わりの鐘が鳴り響くまで
※更新時期未定