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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
第二章

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ささやかなパーティー

 それは聖夜とは関係ない年明けに突然開かれることになったパーティー……屋敷の中でも広いリビングには緑色の大きな木に飾り付けが成されて、暖炉の火が部屋を温めている。


 船上パーティーで着たタキシードと同じ物を用意されて、メイクはシロップママが全てしてくれた。

 本日のシロップママは、トナカイの衣装に身を包み、犬耳に角がハマっている。


 リビングのテーブルには、カリンが作ってくれた料理が並び、どれも美味しそうだ。

 メインは山盛りチキンかな?ピザ、グラタンもあってサラダが山盛りになっている。

 今日はジャンクフードが多いのは様式美かな?


「さぁご主人様、長らくお待たせしました。本日のメインイベントのお時間です。ご主人様を喜ばせるために、見目麗しい美女、美少女の登場です!」


 シロップママは凄く楽しそうだ。

 何故か、バルまで連れて行かれてしまったので、ボクは大きなリビングのソファーに腰を下ろしている。


「それでは!!!」


 シロップママが指を鳴らすと、部屋の明かりが消えて、スポットライトが扉に当てられる。

 ライトの操作はコバトちゃんがしてくれているようだ。

 黒子?の役目のために衣装まで着ている。


「エントリーナンバー1番、2番!可愛い美少女コンビの登場だ!!!ルビー~~~&ミリル」


 そう言って入ってきた二人は真っ赤なドレスに可愛いリボンを付けたワンピース姿のサンタコス?を着ている。

 いつもよりも小悪魔チックなメイクで可愛さをグレードアップさせてきた。


「キュートな猫耳娘と薄幸の美少女によるロリロリコンビ!これは主様もメロメロ間違いなしだ!!!」


 え~シロップママ、キャラ崩壊しているよ?何これ?


「二人は主様の左右へ」

「「はい」にゃ」


 可愛い衣装を着た二人はボクの隣に来て頭を差し出してくる。これさっきもしたよね。まだ撫でたりないの?二人がメイド服とは違った可愛い衣装で可愛いのはわかるけど……ハァ~まぁ撫でるけど……


「続いては、エントリーナンバー3番!美少女コンビと同い年とは思えない!!!そのボディーはまさに凶器!!!セクシーダイナマイトサンタ~~~アカリ!!!!」


 うん。もうね。なんとなくわかってたよ。さすがは大人向けゲームだね。こういう演出は必ずするよね。メッチャエロいと思うよ。


「ダーリン!どない?!」


 うん。もうそれ水着だよね。コスプレですらないよね?赤いずきんは必要なの?大事なところしか隠せてないよ。


「主様の正面へ。目の保養をしなさい!」

「了解や!」


 いや、うん。可愛いよ。セクシーだと思うよ。でも、いつ突っ込めばいいんだろう?あっエッチな意味じゃないからね。ツッコミをしたいってことね。


「飛び入り参加の眼鏡っ子エントリーナンバー4番!サンタ、リベラ!」


 清楚な赤いドレスを着たリベラはアカリとの対比が凄い。


「リューク様!メリークリスマスです!」


 めっちゃ普通だ!一番まともだよリベラ!


「エントリーナンバー5番!大人の魅力で他の追随を許すな!娘よガンバレ!シロップ」


 メッチャヒイキした!シロップママ、娘大好きだな。


「ごっご主人様。いかがですか?」


 うん。最高です。サンタのエプロン?って犬耳と尻尾って破壊力凄いね。身長がモデルさんぐらい高いから、もうね……最高です。

 後ろ向いたら全部見えてるよ!いいのそれ???君も水着なんだね!


「さぁ~我らが主の奥様にして、本日の主催者の登場だ!!!エントリーナンバー6番カリン様!!!」


 大きなケーキが一人で歩いてくる。


 なんで、カリンはサンタコスじゃないんだろう。


「リューク!召し上がれ!」


 全員が可愛かったり、セクシーな衣装の中で何故にケーキの着ぐるみ?


「リューク様。どうぞ、下の紐を引っ張ってください」


 シロップママ……良い仕事しているなぁ~ボクは言われるがままに紐を引くと……ケーキ衣装がはじけ飛んだ!!!


「ジャーン!どうですか?リューク」


 バインバインでした。赤いミニスカートと赤いブラだけのバインバインです。


 その腕には紫の髪をした美少女が抱かれている。


「今日はバルちゃんもサンタさんです」

「(^^)/」


 カリンに抱かれたバルが、片手を上げて返事をする。

 カリンの子供に見えてしまうのは何故だろうか?


「もうツッコむのも疲れたよ」


 ボクは美少女や美女たちに囲まれてソファーに深々と身を預ける。


「ご主人様!まだです。エントリーナンバーがついていると言うことは順位をお願いします!」

「え~それ必要?」

「もちろんです!皆、ご主人様に選ばれるために頑張ったのです!!!」


 ボクは深々と息を吐いて順番に指さした。


 正直考えるのもめんどうなので……教えないよ!


「ふふ、楽しいですね。リューク」

「カリンも悪ふざけしすぎじゃない?」

「そうですか?喜んでもらえると思いましたよ」

「まぁ、みんな可愛かったよ」

「でしょ。まだまだこれからです!リュークのことは私が幸せにしますからね!覚悟してください」


 ハァ~カリンのバイタリティーは凄いね。


 だけど、今日はボクも準備をしていたんだ。サプライズぐらいはボクにも出来るんだからね。


 ボクはカリンの前で膝を突く。


「えっ?」

「あと二年だけど、これはボクから君へのプレゼントだ」


 そう言ってカリンの指へミスリルで作った指輪を嵌める。バルを作る際に余ったミスリルとボクの付与魔法を込めている。


「リューク!」

「指輪はカリンだけの特別だよ」


 一番多くの付与魔法を込めた。


「みんなにも」


 シロップに首輪。

 アカリに髪飾り

 リベラにイヤリング

 ルビーにアンクレット

 ミリルにブレスレット


「ボクの付与魔法を込めておいたから、何かあったときは君たちを守ってくれるはずだ」


 ボクからのサプライズに全員が驚いた顔をして……突撃をかけられた!!!


「「「「ありがとうございます!!!主様、ダーリン、リューク様」」」にゃ」


 6人の女子たちに押し倒されるのはもうね……わけがわからないけど、幸せなのかな?


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