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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
最終章

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それぞれの戦い 5

《sideリンシャン》


 リュークはダンと魔王城へ向かった。

 その後の指揮を私に任した。


 エリーナが任されるものだと思っていたので、大役に緊張してしまう。


 産休に入ってしまっているエリーナと、アンナ、リベラが動けない今。


 彼女たちを守るのは私の役目だ。

 

「シェルフ、不慣れではあるがよろしく頼む」

「妾に任せておけばよい。リンシャン様は、海王様の大切な奥方様じゃからな」

「うむ、そこはシェルフも同じであろう?」

「妾も?」

「そうだろう。シェルフはリュークの妻なのだから」

「ううう!!! リンシャン様! あなたはいい人だな」

「何を言ってるんだ? 当たり前だろ」

「あなたのためならマーメイド族は協力を惜しまない」

「そうか? それは助かる」


 私はエナガ隊やマーメイド隊を指揮して、魔物の軍勢を蹴散らしていた。


 シロップ、ノーラ、シーラス、ルビー、クウ、それぞれにメイド隊と執事隊をつけて、戦闘部隊として参加している。


 ほとんど被害を出すことなく撃退ができている。


「ふむ。皆がリュークによってレベルをカンストさせているから心配する必要はないな」

「リンシャン様」

「うん。どうしたシェルフ?」

「強力な魔物の群れが接近してきています。海人集が蹴散らされました!」

「何! ノーラ部隊、シーラス部隊を向かわせてくれ」

「ダメです! すごい勢いで進行してきます!」

「わかった。増援を頼む。私が出る! エナガ隊前に!」


 海のシェルフから連絡をもらって、空から急降下する。


「ガオオオオオオオオ!!!!!」


 一頭の獅子が大勢の群れを率いて、リューの街へと進軍を開始していた。

 海人集や執事隊が相手をしているが、一人に対して3頭の獅子たちが群がって襲いかかっていた。


「ホワイトエナガ部隊! 降下」


 我々は槍を持って獅子たちに突撃をかける。

 ノーラやシーラスたちが来るまでの時間を稼ぐ。


「《盾》よ! 皆を守れ! 《愛》よ! 皆の強化を!」


 私は属性魔法を発動して、守りと強化を部隊にかける。


「皆は私が守る! どうか今を頑張ってくれ!」


 戦闘で、私は他の者たちよりも弱い。

 それは学生時代からたくさん敗北することで学んだ。

 だが、誰かを支えることにかけては、私は他の者とも違う力を発揮できる。


「お前が! この群れの主人だな!」


 一匹の獅子が私を見つめている。


「俺様のハーレム入れてやるぞーーーーー!!!」

「なっ、何を言っているんだあいつは?」

「俺様はここにメスの匂いを嗅ぎつけてきたんだ!!! 貴様らも俺様の嫁にしてくれる!!!」


 ああ、そういうタイプか。

 リュークが大罪魔法を模した魔物が現れると言っていた。


 ハーレムを求めていると言うことは、《色欲》か? もしくは大量に色々と物を欲すると言う《強欲》だろうか?


「リンシャン! あれはわっちの獲物でありんす!」

「ノーラ?」


 どうやら最強の部隊が間に合ってくれたようだ。


「あいつは《強欲》の獅子でありんす!」

「あれが《強欲》?」

「そうでありんす。あいつはわっちが倒さなくてはいけないでありんす」

「ノーラ。待て」

「どうして止めるでありんす!」


 私は獅子の群れを見ていて、一人で行動するのは危険だと判断した。


「一人になるな! 皆の者よ聞け! 戦いは効率が大切だ! 向こうはこちらが一人になったら三匹で攻めてくるぞ。常に五人で固まるのだ。ノーラも、一人で倒せるかもしれないが、皆と連携をとって当たってくれ。犠牲者を少なくしたい。もうすぐシーラスやシロップもやってくる。彼女たちと連携をとるのだ」

「わかりんした。今は、リンシャンが指揮官どす」


 ノーラが私の言うことを聞いて、他の者たちと連携して敵を倒してくれる。

 

 リュークの妻になって、彼女と接するようになり。

 最初に出会った頃のような怖さは感じない。


「リンシャン様! 敵を切り刻みます」

「やっと追いつきました。苦労かけました! 魔法の深淵を見せましょう!」

「ドンドン倒すにゃ!」


 集まってくる仲間たちに私は嬉しくなる。


「全員に私から《愛》を、みんなは私が守る!」


 愛の力は、私が彼らを思えば思うほどに能力を向上させることができる。

 

「欲しい欲しい欲しい! お前たちを全て俺の嫁に!」

「うるさいでありんす。お前は、強欲である以上は! ゴードンの者が滅ぼすでありんす」


 ハーレムを失った裸の王様にゴードンの名を大切にするノーラが、獅子を鉄扇を使って吹き飛ばす!


「わっちらの王はリュークただ一人でありんす! お前のような獅子もどきに《強欲》が使いこなせるはずがないでありんしょ!」


 私が支えた部隊は傷を負うことなく、シーラスの魔法とノーラの攻撃で敵を薙ぎ倒して殲滅する。


「欲しいいい!!!!!!!!!!!!!」


 獅子が《強欲》を爆発させるように叫んで、その身を自爆させる。


「皆は私が守るのだ! 絶対防御アイギス!!!」


 もう属性魔法がつかなくなってもいい。


 《愛》よ。私を支えてくれ!!!


「リンシャン、私たちも支えるにゃ! 風よ」

「花よ」

「闇よ」


 みんなの力を合わせて私の盾を支えてくれる。


 爆発は、一切被害を出すことなく全てを盾の中へと押し込める。


「勝鬨をあげよ!!!」


 私は指揮官として、宣言をあげる。


 リューク、お前も頑張れ! 私は帰る場所を守ったぞ。

 

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