表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
最終章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

489/504

ダンジョンの役目

 ボクはカリンと別れて、王都ではなく深海ダンジョンに向かう。

  

 そんなボクをシェルフが出迎えてくれる。 


「海王様、よくぞこちらにおいでくださいました」

「シェルフ。いつも深海ダンジョンを管理してくれてありがとう」

「何を言われるのですが!? 海王様がいるからこそ、我々がいるのです」


 シェルフのウザい感じで馴れ馴れしいのはいつものことだな。


「今回はお前に頼みたい仕事ができた」

「私にですか?」

「そうだ。深海ダンジョンを破棄する」

「なっ!?」

「破棄して、シェルフに譲渡する」

「我々を見捨てるのですか?」

「いいや」


 人魚姫の頭を撫でてやる。

 耳を触ってやると気持ちよさそうな顔をする。


「これは、ボクが持つダンジョンの規模を広げるための処置だ」

「ダンジョンを広げる?」

「そうだ。現在、俺は王都に三つ、皇国一つ、帝都一つのダンジョンを所有している」

「そこまでの規模になられていたのですね」

「ああ、だが、個人が持っているダンジョンランクが限界に達してしまった」


 ボクの説明にシェルフが唖然としている。

 だが、ボクは魔王と戦う前にある限界を感じていた。


 それは天王と戦った時に気づいたことだ。

 吸収できるダンジョンには限界があり、世界の王に任命された恩恵がある。


「つまり、我々マーメイドを主人様の眷属に?」

「そうだ。他にも獣人族や亜人と呼ばれる者たちは、ボクの眷属に迎え入れる」

「良いのですか?」

「ボクは全員を家族として認め、ダンジョンの管理を任せていこうと思う」

「そういうことであるならば」


 シェルフは、ボクの前で膝を折る。


「ダンジョンマスターとして、海王様の一翼を担う役目受けさせていただきます」

「うむ。ありがとう。それでは深海ダンジョンと、湖ダンジョン、帝国の地下ダンジョンを譲渡する。管理者をシェルフにするが、最高管理者はバルニャンであることに変わりはない」

「はい!」


 ボクの中からダンジョンとしての権限が、シェルフに譲渡される。

 これによってボクが受け入れられるダンジョンレベルが低下した。


 だが、すぐに《帝国ダンジョン》を吸収しますか? 《遺跡のダンジョン』を吸収しますか?と現れる。


 どうやらすでに攻略済みのダンジョンは保留扱いになっていたようだ。

 

 だかこそボクはそれらを吸収してダンジョンレベルをマックスに戻した。


 その上で次の場所へ向かう。


「オウキ」

「ブルル!」

「お前にも、ダンジョンを与えようと思ってるんだ」

「ブルル?」

「ふふ、そうだ。お前もボクの眷属になってもらう」

「ヒヒーン!!!」


 喜びを表現してくれるオウキを眷属として迎え入れる。


 ボクは他にもどんどん眷属にする者たちに挨拶をしていく。


 そうすることでダンジョンを与えてボクが管理するキャパシティーを増やしていく。


 これは、眷属にダンジョンを分散することで、レベル以上に広がりを持つことができて、そして、魔王や天王に支配されていた者たちをボクの眷属へと染めていく。


 通人族、聖霊族、亜人族、海人族、巨人族、獣人族、聖獣、神獣、魔人、魔物。


 自分の眷属に染められる者たちは全て染めていった。


「ふぅ、これはこれでしんどいな」


 魔王の住処、迷いの森。


 それ以外の地域に住む者たちを、全てボクの眷属にして魔王の領地であろう場所も、天王の領地であった場所も全て塗り替えることに成功を遂げた。


 全ての準備を終えたボクは王都に戻ってきて、静かな森のダンジョンのマスタールームにやってきた。


「マスター。おかえりなさいませ」


 普段は話をしないバルニャンが、ボクの秘書として美女の姿に変貌する。


「ああ、バルニャン。ただいま」

「現在、大陸の領地習得率80%になりました」

「うん。コンプリートまでもう少しだね」

「はい」

「その前にバルニャン。君をボクの眷属として生み出したい」


 今までの眷属たちは生み出された者たちを魔王の支配下から解き放つための準備だった。


 そして、新たな眷属として、ボクが生み出したい存在。


「それは君だ」

「私を生命体として、生み出されるのですか?」

「ああ、バルニャン。ボクにとって最も長く一緒にいたのは、シロップとカリン。それに君だ。受けてくれるかい?」


 ダンジョンコアとして、バルニャンは心を持っている。

 だけど、彼女を生み出す方法をボクは持ち合わせていなかった。


 だけど、世界に王になったことで、ボクは新たな眷属を生み出せる力を得た。


「ありがとうございます。嬉しゅうございます!」

「では、始めよう」


 召喚獣創世。


 己が考えた種族を生み出すことができるように、新たな生命を生み出す力を使った。


「どうだい?」


 バルニャンは自分の体を確かめるように、触って確認する。


「これが生きているという感覚なのでしょうか?」


 新たな生命体であるバルは、体を自由に変化させられる。


 クンションにも、クマの獣人にもなれるようになったバルは新たな生命を得た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ