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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
第十一章

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遺跡ダンジョン攻略 2

 翌朝になって、テスタ兄さんをリーダーとした遺跡ダンジョン攻略組と、ボクら遺跡ダンジョン調査組の二組に分かれて遺跡ダンジョンに挑むことになった。


 テスタ兄さんは、サクラさんを副官に騎士を3名ほど連れている。

 ボクらは、エリーナ、アンナ、クロマ、クウの四人を連れて互い五人編成のチーム分けでダンジョンに挑むことにした。


「我々は直接父上を封印した遺跡ダンジョンの最奥へ向かう」

「はい。ボクらはテスタ兄さんが教えてくれたダンジョン入り口から内部の調査をしてくるよ」

「ああ、好きにしろ。何かあれば知らせてくれ」

「わかったよ」


 祭壇のさらに奥にある隠された木々を切り開くと、新たな入り口が現れた。

 テスタ兄さんに連れてきてもらった遺跡の入り口は、場所を知らなければミニミニバルニャンでも見つけることができなかった。


 これはプラウド父さんが見つけ、テスタ兄さんに引き継いだ情報なんだろう。


「それじゃ、ダンジョンの支配頑張ってね」

「ああ、お前も気をつけよ。我も寄り道をしたことはない。父上からも一本道だけを進むように言われていた」

「わかったよ。十分に気をつけて進ませてもらう」

「ああ」


 ボクらはテスタ兄さんと別れて、横道へと入っていく。


 遺跡のダンジョンは、地下へと深く広がっている迷路のようなダンジョンになっているそうだ。

 上に見えていた祭壇などは地上部分で、入り口から中に入ると地下に降りる階段が数ヶ所に用意されていた。


 テスタ兄さんはプラウド父上に教えてもらった直進した先にある階段を下っていって、ボクらは右の道から階段を見つけたのでそちらから下ることにした。


「リューク、大丈夫ですの?」

「どうだろうね。地上よりは魔力は存在しているようだね」


 それほど濃度はないけど、地下の方が魔力的な雰囲気を持っていた。

 石と木の根が張り巡らされた地下通路をバルニャンが切り開いてくれるので、明かりを灯しながらゆっくりと進んでいく。


「クロマ、地上とはやっぱり違うかい?」

「はい! 全然違うというほどの違いはありませんが、先ほどリューク様がいったように魔力を感じられて、機械と魔力、二つの異なる性質が合わさったような雰囲気をしています」

「ああ、魔術的な要素が残されていたから、リベラの知識もあれば良かったんだけど、ここはバルニャンに解析させながら進むことにしよう。エリーナ、アンナ、クウには周囲の警戒をお願いするよ」


 今日は全員が冒険者として動きやすいように装備を整えてきている。

 なぜか、エリーナとアンナは体にピッチリと張り付くボクがプレゼントしたスーツを着ている。


「かしこまりましたわ。私が後衛、アンナが中衛、クウが前衛でお願いします」

「わかりました」

「かしこまりました」


 エリーナが指揮をとって三人で連携をとっている。

 ボクは周囲の警戒をするためにサーチを使いながら、オートスリープも発動をしているが、機械と聞いて睡眠の魔法が効くのが不安を感じていたので、三人には警戒をお願いした。


 クロマに床や壁、天井などの調査を行ってもらいながら、ゆっくりとボクらは進んでいく。地上では古代文字らしき物を多く見つけたが、地下では文字はなく、ただただ広い迷路が続いているように感じられる。


 テスタ兄さん達が直進したこともあり、同じ方向には向かわないように進んでいるが、迷路がどのように繋がっているのかはわからない。


「リューク様、どうやらいくつか仕掛けが施されているようです」

「仕掛け?」


 四時間ほど歩き回って迷路のマップをミニミニバルニャンに探索させたところで、クロマから仕掛けの話を持ち出された。


「はい。ミニミニバルニャンが作ってくれたマップによれば、テスタ様が向かった場所はブラックボックスのように一つの部屋になっているようです。ですが、私たちがいる場所からはテスタ様の部屋に入る方法はありません。最初の部屋に戻ってテスタ様が使われた階段を使うしかないのです」


 クロマが地面にマップを使いながら解説をしてくれる。

 ここまで魔物と遭遇することはなく、ミニミニバルニャン達も戦いをしていない。


 エリーナ達も歩くのに疲れたということで、休息をとってもらっている。


「ふむ。つまりこの迷路の意味はなんだろうか?」

「考えられるのは地上にあった祭壇がリューク様がいっていた機神体に力を封印していた場所だとするなら、それを生成する工場ではないでしょうか?」

「工場?」

「はい。普段は使われていないのですが、祭壇で力を使うときに何かしらの仕掛けが作動して起動するような」


 つまりは祭壇を起動させることで機能する場所であって、普段は意味がない?


 そうだろうか? 入った時から神聖な雰囲気を感じると同時に、不気味さを感じてしまってもいた。

 本当に何もないのだとしたらいいが、どうにも嫌な予感がする。


「わかった。とりあえず、一旦上に戻ろう」

「はい。そのほうがいいかもしれません」


 クロマの意見を聞いて、ボクらは本来た道を戻っていく。


 だが、その途中で遺跡全体が揺れ始める。


「なっ! なんですの地震?」

「くっ、身動きが」

「リューク様」


 エリーナとアンナが互いを支え合い。

 ボクはクロマとクウを抱きしめて、バルニャンで全員に防護結界を作り出す。


「止まったな」

「はい。ですが遺跡の調査をしている際に地震など一度もありませんでしたが、これは」

「もしかしたら戦いが始まったのかもね」

「戦い?」

「ああ、プラウド父さんとテスタ兄さんのね。急いで脱出するとしよう。生き埋めになるのが一番やばい」

「はい!」


 バルニャンに五人を守るように結界を作ってもらいながら、地下遺跡を走り抜けた。

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