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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
第十一章

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王都デスクストス屋敷

 カリンとシロップに事情や気持ちを全て話すことができたから、ボクは気持ちよくカリビアン領を旅立つことができた。


 他の嫁たちにも挨拶はしたけど、今回は早くテスタ兄さんの元に戻ることを優先させてもらったのでゆっくりと別れを惜しむことができなかった。


 クウだけはついて来たいと言うことで連れていくことにした。


 オウキに荷馬車を引いてもらって、バルニャンとクウを連れて王都に渡る。

 王都にあるデスクストスの屋敷に寄らなければいけないのが億劫だ。


 ボクはリュークとして、デスクストスの屋敷に行きたくないので、バルニャンに仮面になってもらって冒険者バルとして訪問することにした。


「SSSランクの冒険者様がわざわざデスクストス家の手紙を届けに来ていただけるとはありがとうございます」


 出迎えてくれたのは、テスタ兄さんの妻であるビアンカが正妻として迎えてくれた。


 本来はサンドラが正妻ではあるが、コミュニケーション能力が高い人物ではないので、対外的には家柄も上なビアンカが正妻ということになっているようだ。


「いえ、今回テスタ様は妻の一人を連れてきて欲しいと仰せですから、護衛も兼ねているのです」

「なるほど、確かに手紙にもそう書かれていますね。それではサクラを呼んで参ります」

「サクラ?」

「ええ。皇国出身の妻なのです。この辺りでは聞かない名前でしょう」


 ビアンカが使用人に命じて、使用人が来ている物と同じ給仕服をきた女性を連れてくる。


「奥様、お呼びでしょうか?」

「旦那様がお呼びよ。あなたは今から冒険者バル様に護衛を受けてデスクストス領へ行って頂戴」

「かしこまりました。バル様、どうぞよろしくお願いします」


 素朴な感じを受ける少女は、ココロと歳が近いように感じる。

 もしかしたらココロを連れてきたら、いい友人になれたかもしれないな。

 クウとも同じ歳だが、身分差があるとなかなか会話が弾まないから気がかりだ。


「ああ、よろしく頼む」

「それでは夫、テスタによろしくお伝えください」


 もてなしも用意すると言われたが、遠慮させてもらった。

 やっぱり宿主が変わってもデスクストス家の空気というのがボクには合わないようだ。


 王都の眠りの森ダンジョンで眠る方が気持ちが落ち着けたいと思って移動する。


 夕食は、エリーナとアンナと食べたいと思ったので、二人に連絡をするとレストランを予約してくれるということなので、カリビアン系列のレストランを予約してもらった。


 そのほうが食べなれていて、美味しいこともわかっている。


 サクラさんも同行してもらっていいかと問い掛ければ、「はい。お供します」と返事をもらった。どこか感情がないように感じてしまう。


「リューク! お久しぶりですわ」


 エリーナとアンナに会うのは帝国から帰ってきて以来だ。


「ああ、エリーナは相変わらずそうでよかった。アンナも久しぶりだね」

「リュークはどうしていましたの?」


 ボクはベビーシッターをしたり、遺跡の探索をしていた話をした。


 エリーナたちは王国の体制が変わることに伴って、輿入れの話が本格化しているそうだ。兄弟姉妹たちのほとんどは結婚してアレシダス王都を出て行った。


「そうか。ならエリーナ、それにアンナもそろそろボクのところに来ないかい? もう王族としての勤めを話す意味がないなら。ボクは君たちを受け入れたい」

「良いんですの?」

「カリビアンにあるリューの街にはみんながいるからね。エリーナたちがよければだけど」

「嬉しいですわ」

「私も喜んで受け入れさせていただきます」


 二人の輿入れが決まって、散らばっていた嫁たちがカリビアン領で一緒に住めるのは嬉しいな。


「うん。よろしくね。引っ越しの準備ができたら教えて」

「何を言っているんですの? 私たちはこの身だけで十分です。そうですわね。動ける服装を5着ほど見繕って後は置いていきます」

「そんなに身軽でいいのかい?」

「リューク、我々王族は元々税金で生活をさせてもらっているのです。王族で無くなるのであれば税金で買っていただい物は少しでもお返ししたいのです」


 残念王女と言われながらも、こういうところはエリーナはやっぱり王族としてのプライドを持っているから嫌いじゃない。

 

「わかった。必要な物はアイテムボックスに入れて一緒に行こう」

「もちろんです! リュークが来いと言ってくれるのをずっと待っていましたから」

「そうなのかい?」

「はい。本当です」


 エリーナがつい本音を漏らしてしまったという顔を見せるが、すぐにアンナが肯定することでエリーナの隠そうとした態度が無駄になる。


 うん、この二人は昔と何も変わらないやりとりだね。


 きっと一緒に暮らしだしても楽しく暮らせると思う。


 これから他の領との交渉などもある。

 カリンだけで全ての内政を取り仕切るよりも政治に詳しいエリーナが加わってくれれば、多少はカリンやリンシャンの負担を減らすことができるかな?


 魔王との戦いが終わったら、外交問題や領同士の問題とかもありそうだからね。

 ジュリアやティアとも魔王討伐になれば話がいるだろう。


 まだまだやることが多そうだ。


 エリーナたちを迎えに行って、ボクらは一晩をダンジョン内で過ごした。


 サクラさんはダンジョンにきても驚いた様子はなかった。

 皇国でダンジョンと関係あることをしていたのかな? 少し不思議な雰囲気を持つ人なので、気になってしまう

 

 

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