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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
第十一章

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実家へ

 リューの街へと戻ってきたボクは、今回の旅に同行してもらうヒロインたちと共に荷馬車と乗り込んだ。


 今回はデスクストス家に現れた遺跡の調査だ。

 こういうことに強い人材がいらないだろうと選抜した。


「リューク様と旅をするのはいつぶりでしょうか?」


 魔術においては嫁たちの中で一番の知識があるリベラ。


「リューク様のお世話もしながら、気になるところを見つければいいんですよね?」


 メイド服に身を包んだ。クロマ。


「旦那様と一緒〜」


 他の妻たちと違う直感を持つココロ。


「ココロ様のお世話はお任せください」


 ココロの世話役をしているカスミ。


 今回は強さよりも知識や、気付きが出来ることを重視した四人にお願いすることにした。


 荷馬車の御者はバルがしてくれる。

 麒麟も連れて行くので、馬要らずだ。


 ヒナタに預けていたのだが、天王とのダンジョン戦以降、進化したようだ。

 ヒナタでは制御が仕切れないという連絡が来た。


「ブルル」


 馬にしては大きく、一体で大きな荷馬車を引ける馬力を持つのはありがたい。

 食事はボクの魔力で、休憩もしなくていい。


 本当は空も飛べるので、急ぐこともできる。

 車輪を浮かしているので、衝撃を感じない。


 ジュリアの出産などもあり、アイリスから言われてからかなりの時間が経過してしまった。

 今更、急いでも仕方ないと思ったので、のんびり向かうことにした。


「そういえば、リューク様。テスタ様が目を覚まされた話を聞きましたか?」


 このメンバーでは、クロマが話題を振って話を盛り上げてくれる。


「ああ、聞いているよ。ただ、少しが様子が違うって話だ」

「そうなんですよね。テスタ様って鉄仮面って感じでいつも仏頂面をしているイメージなんですよ」


 クロマの言動は遠慮がなくて話しやすい。


「ふふ、クロマと過ごすのは初めてだけど、ハッキリとものを言うタイプなのね」

「リベラ姉さんとは、確かに過ごす時間が少なかったですね」

「ココロもクロマは学園で少しだけ」

「そうですね。同じ学年ではありましたが、私は下位クラスだったので、上位クラスの人たちとはあまり交流がなかったです」


 クロマの視点から見るアレシダス王立学園は、平民として上位に食い込む魔力量や成績を取れなかったそうだ。


 だが、彼女が学園剣帝杯に出場してくれたおかげで見つけることができた。


 本来の彼女は怪盗として、デスクストス家が荒らした王国内で義賊として活躍する。

 その際にダンと出会って恋に落ちる設定だったが、こうしてボクに膝枕をしてくれているんだから。


「ココロもずっと旦那様の側にいた」

「私はアレシダス学園ではメイ皇女のお側でしたから、ココロ様のことはユヅキに任せきりでしたね」


 互いに交流を持つことで知らなかった一面を知ることになる。

 今まで接点が少なかった嫁たちが接点を持ってくれて、仲良くなってくれるのはボクとしても嬉しい。


「リューク様は、デスクストス領に行かれたことはあるんですか?」

「実は行ったことがないんだよ。地図としてはバルニャンが把握してくれているから、実家にたどり着けることは大丈夫なんだけどね」


 カーナビ機能も搭載したバルニャンに死角なしだ。

 そのうち、アカリに動く家でも作ってもらおうかな。


 今回の荷馬車も中身をキャンピングカー形式にしてくれたので、今までの木造の荷馬車にバルニャンクッションではない。


 トイレ、シャワー、ベッド(六人までは一緒に眠ることができるほど広い)、冷蔵庫に簡単なキッチンまで付けられている。

 

 これでエンジンと運転席がついていれば、完全にキャンピングカーだ。

 車ではないのでカーとは言わないが、言いやすいのでついキャンピンカーと言ってしまう。


「それにしてもアカリの発明はいつもながら凄いですね」

「持ち運びができる魔導発電機と蓄電池を開発してしまったからね」

「魔力を注ぎ込むことで、電気を生み出して、それを止めておく装置など、聞いたことも見たこともありませんでした」


 リベラも魔導陣を設置する際に開発に立ち会っている。


「はは、アカリは天才だよね」

「でも、それを提案したのはリューク様なんですよね?」


 クロマは原理がわかっていないので、提案者の方に興味があるようだ。


「まぁ、リューの街はカリンとアカリがいるおかげで発展していけるだろうね」

「ふふ、旦那様はみんなから愛されています」


 膝枕をされているボクの足を枕にしてココロまで昼寝を始めてしまった。移動には数日をかかる。

 のんびりと親交を深める旅になればいいね。


「それにしても遺跡とは、何が待ち受けているんでしょうね?」

「さぁ、それに関してはボクも知らなくてね。リベラの知識と、クロマの観察眼。ココロの直感に期待しているんだ。カスミも違和感に気づいたらすぐに教えて欲しい」

「もちろんです」


 クロマとカスミが色々と世話を焼いてくれるので、ボクとココロは怠けることができて、いい旅になりそうな予感が今からしているよ。


「さぁ、デスクストス領へ入ったよ。領都があるヒュガロに向けてもう少しだ」

「はい」


 リベラに返事をしてもらって、ボクらはデスクストスの地を走行する。

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