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あくまで怠惰な悪役貴族   作者: イコ
第十一章

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幕間 リュークの休日 2

 ジュリアとの日々が終わり、帝国を後にした。


 エリーナとアンナを王都に送って、クウを連れてカリビアン領へと戻った。


 クロマだけは、ジュリアの補佐として帝国に残ってもらうことになった。

 ジュリアのお腹が大きくなった際に、《変身》の属性魔法を使えるクロマの能力が活かされるからだ。


「お帰りなさい。あなた」


 カリビアン領について、最初にボクを出迎えてくれたのは、カリンとカレンだった。リューの街を離れて半年以上が経っていた。


「大きくなったな」

「ふふ、もう掴まり立ちができるようになったのよ」

「そうか! 本当に大きくなった」


 カレンを抱き上げて持ち上げる、嬉しそうに笑ってくれる。


「全て終わったの?」

「えっ?」

「今までは、どこか思い詰めたような顔をしている時があったから……、やっと晴々とした顔をしているわ」


 本当にカリンには勝てないな。

 ボクは自分が断罪の未来から解放されたと確信を持てた。


 それは今までずっと抱えていた不安や、胸を締め付けていたつかえが取れた感覚だ。


 ボクがどこかで断罪を恐れていたのが、カリンには伝わっていたんだ。

 カリンはボクのことなら、どんなことでも見抜いてしまうんだから敵わない。


「そうなのかもしれないな。ここからはボクの役目はほとんどない。今後の未来は、王国に生きる者が他の国々と協力して生きていく道を探してもらうつもりだ」


 カレンを抱いて、カリンの腰を抱いてリューの宮殿に入っていく。


 宮殿の中には、身重な者も含めて、カリビアンにいる家族がボクを出迎えてくれた。

 皆んなの顔を見て、やっとボクは家に帰ってくることができた確信が持てた。


「ノーラ、体調は大丈夫かい?」

「わっちは大丈夫どす。体は丈夫やから」

「そうか」


 ノーラの頭を抱いて額にキスをする。


「シーラス。色々と迷惑をかけた」

「何をいうのです。戦争になって学園が無くなった私に居場所を与えてくれました」


 シーラスを抱きしめてキスをする。


「ココロ。ただいま」

「旦那様〜おかえり〜」


 甘えるようにココロを抱きしめる。


「カスミ、よく皆んなの世話をしてくれたね」

「もったいないお言葉」


 妊娠中の三人にお世話をしてくれていたカスミ。

 みんなの調子が良好で安心する。


 シロップとドロップ、リンシャンとリンリンの元へいく。


「カレンが一番成長が早いな。まだ二人とも小さい」

「小さくてもドロップが一番元気なのです。リューク様」


 犬耳がピョコピョコとシロップが動かせば、ドロップの犬耳も動いて可愛い。

 二人の頭を撫でてやると、どっちも気持ちよさそうな顔をする。


「リンリンはよく寝るから手がかからぬのだ」


 指を咥えてこちらを見るリンリンに、リンシャンごと抱きしめる。

 リンシャンが幸せそうに笑ってくれるのが幸せだね。


 二人の子供を抱きあげて、宴を始める。


 ダンジョン戦に参加してくれた者たちは顔を見れていたが、顔を見ていなかった者たちと顔を合わすことができて安心する。


 立食で食事をしながら、ボクは妻たちのテーブルを回っていく。


 家族がこうして顔を合わせられることがとても幸せで、やっとここまで辿り着けたんだと安心できた。


 アイリス、ティア、ジュリア、エリーナ、アンナ、クロマなど普段は会えない妻たちもいるけど、それでも天王を倒したことで裏ボス戦を終えることができた。


 魔王戦は、ダンの試練だ。


 ボクが出しゃばることじゃない。


 テスタ・ヒュガロ・デスクストスが大罪魔法を使って眠りについたと聞いたので、テスタ兄さんが目覚めるまでは問題なくゆっくりできそうだしね。


「みんな! ありがとう〜!!!」


 宴はのんびりゆっくりとした雰囲気で夜遅くまで続く。


 子供を寝かすために、一人、二人と抜けていき。

 お腹に子供を抱える者たちも、歳若い者たちも次第に抜けて、ボクの前には四人が残った。


「アカリ、ミリル、リベラ、ルビー。君たちとは随分と長い付き合いになったね」


 ボクを囲む四人のヒロインたち。

 エリーナ、シーラス、リンシャンを抜けば、ダンにとってはメインヒロインと言える四人がボクに笑いかけてくれていた。


「ホンマやで。それやのに、ウチらが妊娠してないっておかしない?」

「そうです! 私もリューク様の子供が欲しいです!」

「そうにゃ。いっぱい子供を産みたいにゃ」

「ふふ、みんなあまりリューク様をイジメてはいけませんよ」


 四人のやりとりは相変わらずで、ボクは飲みながらつい笑みをこぼしてしまう。


「そういうリベラも、ずっと恋しかったんちゃうん?」

「うっ! それはそうですけど。ご無理をして欲しいとは本気で思っていません」

「それはみんな一緒です」

「だけど、構って欲しいのは本当にゃ」


 ルビーがボクの膝の上に頭を預ける。

 それを見たミリルが寄り添うように右隣に座る。


「二人ともズルいで!」

「まっ、まぁ私も」


 リベラがミリルと反対の左横へと座る。

 

「結局、みんなダーリンに甘えたかってんからね」


 アカリが後ろからボクを抱きしめて、豊満で大きな胸で頭を包み込まれる。


 久しぶりにリューで過ごす一夜目は、どうやら四人からたくさん甘やかされるみたいだね。


 ジュリアに続いて、四人が妊娠するのにそれほど時間は掛からなかった。 


 

 

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