1話
「あの人めっちゃ可愛くね?」
「確かに…かなりタイプ」
「あんな綺麗な人受験の時居たっけ?」
「デビューした人じゃね?それじゃなきゃ知らないはずないだろ。噂にもならなかったぞ」
「同性でも惚れる自信あるかも…」
―
『えー…静かにしてもらっても良いですかな?』
『ざわ。ざわざわ』
『校長先生怒っちゃうけど良いですかな?』
『ざわ。ざわざわ』
『梁代くん』
『出たー!あの可愛い人先生だったのかよ!同級生だと思った!通りで綺麗だと思った!』
『お願いできるかな』
『はーい。それでみなさん静かにしてくださいねー!』
「…」
物音一つ立たなくなる。
「校長先生どうぞ」
「…」
「あれ?校長先生?」
「…」
「あ…校長先生まで…」
「ふぅ…いくら優等生とはいえおそるべき能力ですな」
「恐れ入りますぅ」
『えー。それでは静かになったことでお話ししたいことが3つほどございます。まずはこの王帝学園にご入学あ
りがとうございます。昨今の異能力に目覚めた若き種を育てるため先生たちも邁進して行くのでしっかり気を
つけてください。そしてもう3つ。昨今の…』
「………」
「梁代くん、誰も何も反応がないとこれはこれで寂しいものがありますね」
「今動かしても騒然となるだけですので早めに切り上げることが得策かと思います」
「だよねぇ」
『えー。あと二つですが、今現状を理解できる人が少ないと思うので話を長めにしても無駄だと思うので各先
生方にお願いしたいと思います。それではみなさんご入学おめでとう。最後に新入生代表の梁代くんご挨拶
を』
「えーっと、新入生代表の梁代蝶華ですー。今現在先生を含め全部私の能力で静かにしてもらってまーす。仲良
くしてくれると嬉しいですー!それじゃ、解散―!」
『…ンッ…ハァハァ…、やっと動ける…!なんだこんな能力反則だろ!でもそれがいい!』