楽勝です?
◼️一階層の後二、三、四と対して力を使うことなく、一撃で倒し一階ずつ上っていく、5階となると木で出来たドラゴンが目の前にたっている。
「これもどうせ見せかけだろ!」
◼️半分泣きそうな顔で大きく手を振り、風の刃を飛ばす終わったと思った…しかし避ける何故かスキル絶対感覚で察知した。何故か避ける動作をすると、そこを風の何かが通りすぎ、森の木が消し飛んだ。
「へ?」
◼️終わった筈、だが目の前には木のドラゴンが無傷のようだ。
「どういうカラクリだ?」
◼️目を瞑っていたので良く見てなかったが、今回は風の刃を見た。すると、壁か何かがあるのか消し飛んだ?いや相殺された?いやこれはもっと別の物だと感じる。
「もう一度だ」
◼️反撃を交わし、風の刃を飛ばす、まただ何故か当たらない。良く考えろ、風の威力?魔力の差?風の障壁?
三つの内の最初の二つはそんな事はない。何故ならそれで劣ってるなら、ここまで来れない、となると風の障壁でも何故貫通しない。威力と魔力は十分の筈となると考えられるのは…一つだけ思い浮かんだ。それを口にする。
「風の濃度か、試してみるか」
◼️集中し、攻撃を交わしながらより濃く、より重いイメージを作り魔法を放つ
「サイクロンバレット」
◼️風魔法の弾丸、速度はサイクロンエッジより落ちるものの濃度は充分だと思う。バキと放った一発弾丸が木のドラゴンに当たる。
「ビンゴ!!」
◼️喜んだのもつかの間、破損した場所が再生していく。
「なーる。そういうシステムね。これなら楽しめそうだ。こう言った時のセオリーは格を破壊だろうな。今の感じで、複数を生成する…サイクロンバレットマシンガン!」
◼️風の弾丸でドラゴンを狙う、魔力が尽きるまでの永久魔法、次々とドラゴンの部位が破壊され、再生を繰り返す、飛ぶ事も反撃の隙も与えない。撃ち続け、再生され格がどこかわからない。
「マジか、これやばくね?」
◼️五分間この短い時間に何発撃ち込んだか忘れたものの、かなりの量を撃ち込んだ筈だ。それなのに再生は繰り返される。魔力も無限ではない、感覚でわかるこのままだと此方が先に終わる事になる。
「いい加減!しつこいんだよ!」
◼️更に魔力を込めて、連続でバレットを撃ち込む、そのかいあってか、木とは違う宝石が姿を見せる。
「それかぁ!!!」
◼️その宝石に向かいありったけの魔力を撃ち込んだ。
◼️宝石が割れて木のドラゴンは沈黙した。
「はぁ、はぁ、やべーわ、こりゃ」
◼️強烈な眠気、スマフォを見ると魔力が尽きかけている。耐久戦だったのか、それか感知スキルがあれば違ったんだろうか、かなりの力押しでクリアした。木のドラゴンの後ろには大きな扉がある。直ぐにでも潜りたいが、力が思うように出ない。
「休むか」
◼️木のドラゴンの前へ降り立ち、力が自然に抜けサイクロンバレットでボロボロになった床に身体を寝かせ、目が自然に閉じられる。
◼️魔力がギリギリの状態でから、回復して立ち上がるまで三時間が必要だと後で知る事になった。