転生しました!
◻️何も食べたくない…何も聞きたくない…何も考えたくない…何もかも全てが嫌だ。そう考えてる時間が多くなってくるにつれ、友達、上司、同僚、他にもたくさん人が離れていった。それでいい…唯一ゲームをしてる時が心安らぐ時間だった。ゲームをしてる時だけが、自分が自分でなくなるような全能感が心を満たしていた。ゲームさえあればいい、そう思っていた。
◻️しかし現実は甘くはない事を痛感した。ゲームだけでは、ダメだ、何か他の事を探さなくては、そう思って求人サイトにアクセスしたり、引きこもりセンターを頼るも、現状は進展しなかった。諦めかけたその時携帯のメールに一通のメールが届いていた。
◻️差出人不明のメールには「君は今の世の中を生きづらいと感じたことはないか?」その一文だけで、書かれていることは特にない普通のメールだった。それに何のきまぐれか返信をうった、すると一面白い世界で辺りには何もない空間が広がっていた。
◻️落ち着け、自分は部屋にいたはず、なのにここは何処だ。そう自分を納得させる。どんな場合でも状況判断が、死を回避する友好的な手段であると、ゲームで学んでいた。
「やぁ僕は世界神」
◻️目の前が光ったと思うと、そこには小学生くらいの男子が立っている。なんだ子供のイタズラか、一瞬脳裏を過るが、この状況で子供のイタズラと判断するには情報が足りない。神様と仮定して問いをなげる
「ここは何処だ」
◻️子供は笑いながら、宙をまい、質問に答えてくれた。
「ここは、間だよ。簡単に言えば、世界と世界の間で僕達の住む領域でもある」
◻️世界と世界の間まさか自分は死んだのか、思い考えていた最中…
「違うよ。君は死んでない。僕がここに呼んだのさ」
◻️口には出していなかったのに、この子供は心の声の疑問に答えた。まさか本物…いやまさかと思考を巡らせる。世界神から言葉が告げられた。それはメールに書いてあった言葉そのままだった。
「あれを出したのは…」
「そう僕だよ。だから君を呼んだ。まぁ神の気まぐれって思ってくれていいよ」
◻️追い付かない、考えが追い付かないしかし一つ言えるのはこの子供は普通の子供ではないという、この事実だけだ。
「あなたは俺を呼んで何がしたいんですか?」
「おっやっと本題だね!」
◻️目の前に降りてきて話を始めた。
「気まぐれっていったけど、それは半分かなぁ、実は君に行って欲しい場所があるんだ」
「行って欲しい場所?」
「そう地球とは違ういわゆる異世界さ!」