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異世界チート体質  作者: 工藤海人
魔族王
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王族と潜入準備

◼️リーン仮面をつけさせ、風の感知魔法で転移先を決め魔力を流した。すると一瞬で宿からリーンが消え、転移先に瞬時に移動した。

「出来たな、転移魔法なんてこんなもんか、さてあっちではどうなってるかな?見守るか」

◼️視覚を延長させ、風感知でリーンとその周辺を監視を始める

❌❌❌❌❌❌❌

◼️王城の仮面の魔法を使いを探している場に、一人の仮面を着けた者がいきなり現れ警戒体制がしかれる。いきなり現れた仮面の魔法使いは告げる。

『我は仮面の魔法使いリヤン様の配下、アイン』

◼️騎士団長が姫を庇い前にでる。

「それを信じろと?」

『信じられないならこれでどうだ?』

◼️風の上位聖霊なら一発でわかる様に、純が付与魔法でエルフ達から貰った物のコインに印を付け渡していた。シルフが現れ、膝をついたのを騎士団長は目にした。

「あれは本物なの?シル」

『えぇ、確かにお母様の魔力を感じる。この方ではないけど、言ってる事は本当だと思う』

❌❌❌❌❌

◼️それを見ている純は自分の能力を実感した。

「へぇー、シルフィードの言った通り、シルフィードの魔力でコインに適当な印をつけただけなのに、上位聖霊にはシルフィード本人だってわかるんだな」

『はい、魔力の残留思念から、わかるのは娘達や中位までの聖霊に限りますけどね』

「なるほど、便利だな、これからどうなるかなぁー?」

◼️予想を通りになるか、予想以上になるか、この瞬間が純の気分を高揚させる。

❌❌❌❌❌❌

『わかったなら、リヤン様の言葉を伝える。先に謝罪を』

「謝罪?」

『二度目の対面がこの用な形になった事を、リヤン様は此方の都合でまだ姿を明かす事ができない。何故なら今正体を明かすと、面倒に巻き込まれる。それを望んでいない。しかし、一つだけリヤン様が言われた事がある。報酬があるなら受け取ろうと』

◼️騎士団長を控えさせ、姫が前にでる。

「報酬とは金銭のことですか?」

『その通りだ。報酬があるなら、我に渡せとの事だ』

「そうですか、団長あれを」

「いいのですか?姫様」

「この方が仮面の魔法使い様、いえリヤン様の使いの者なら、渡すべきです」

「姫様の意向のままに」

◼️団長は控えさせていた騎士に命令して三つの袋を持って来させた。袋は姫の手に渡り、アインの手に収まった。

「金貨と大金貨、黒金貨がそれぞれの袋に入っています」

『受け取った。必ず届けようとは言え、姫様も不安が残る事だろう。リヤン様から一つだけ質問に答えてもいい許可を我は貰っている。一つだけ答えてやろう』

◼️姫様は顎に手を添え、少し沈黙する。考えを巡らせ一つを振り絞った。

「でしたら一つだけ、先ほどアイン様はリヤン様は今は正体を明かせないとおっしゃいました。でしたら、時がくれば正体を明かしてくれる。そう受け取っていいのでしょうか?」

◼️姫の質問が純が言っていたのと、同じでリーンはそれに答える。

『その答えはその通りだ。今は聖剣に選ばれていたとしても正体は明かせない。その時がくれば、素顔と名も明かすと約束しようとの事だ。では、我はこれで』

◼️右手を大きく上げるとアインの姿は消えていた。 

❌❌❌❌❌❌

◼️転移先の宿でリーンは膝から崩れ落ちた。

「ご苦労様」

「純様、もうお使いは嫌です!心が持ちません!」

「けど、いい芝居だったぜ、俺の指示通りの」

「剣は向けられてるし、騎士団長からの圧は凄いし、姫様からの視線は鋭いし、いやです。二度目は絶対に!!」

「わかった、わかった。もうこれきりにするからこう言うのは」

「絶対ですよ!!絶対!!」

◼️詰め寄られ、二度目は無理だと思わされた。

「さて、これどれくらいあるわけ?金って」

「純様聞いてなかったんですか?」

「悪い悪い、感知魔法はまだ遠くの物音や会話を聞ける精度じゃないんだわ。今回は距離が遠すぎてな」

「金貨、大金貨、黒金貨、が入っているみたいです。流石ですね。王族は羽振りがいい、黒金貨だけで遊んで暮らせますよ」

「へぇーそれは予想以上の成果だな」

◼️三つの袋をリーンから受け取り、中を確認するも大金貨と金貨はかなりの数が入ってる。黒金貨は大きく三枚だけだったが、これの価値は時の相場で変動するらしいが、最低大金貨百枚はするらしい。黒金貨は当分使い道はないだろう。金貨と大金貨で暫く当面の計画を経てる事にした。

◼️リーンはまた一人で純が指定した物の買い物へ、エルルとエルサは見た目をどうにかする為に、純は買い物と必要な物探しに店に別行動をとった。服屋で適当に見繕わせ、二人の姿をまともにしてから、服屋の店主に装飾品が売ってそうな場所を聞いてそこへ向かう。

◼️武器屋へ向かうと思っていたエルサが純の行動に疑問をもった。

「武器は買わないの?」

「武器?あぁ、お前らの話を聞いてる範囲で俺が武器を使う程の相手ではないからな」

「魔族王なんですよ!?」

「安心しろ、これで勝てる様になってる。帰ったらこれに付与術を刻む、それで魔族王は倒せる。お前らは勝った後の追加報酬の心配でもしてろ」

◼️話から総合すると魔族王は七魔将の配下つまり純が倒した七魔将より弱い、ならリーンの買い物と今買った物に付与術を刻めば簡単に勝てる。そこに武器など買えばオーバーキルもいいところだ。

◼️魔族王は純の想定通りか、試したくて仕方がない。自分の力量はある程度わかってきた。残るは残りの魔族と魔将の力がどの程度かのか、それさえ分かれば、魔神王討伐など赤子の手を捻るより簡単になる。

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