ハイエルフ
「純様その二人は?」
◼️険しい目付きで純をみるリーン
「そう怖い顔するなよリーン事情があるんだよ」
「事情とは?」
「その前にこいつらを解放するから、えーとリリース」
◼️首輪が外れ、首には丸い魔方陣が描かれていた。
「ほーう、二段構えか、逃げれなくするためかな、リリースで解除出来たのは首輪だけか、なら次はアンチアンロック」
◼️首の魔方陣は弾ける用に消えた。
「これでよし」
「まさか奴隷門を消してしまうなんて」
「さて、これで話を」
◼️話を聞こうとしたその時、ごめんなさいと小さく呟きが聞こえると、光魔法で目がくらみ、二人は同時に部屋からの脱出を試みた。
◼️しかし、いつのまにか純き足を捕まれ宙ぶらりん状態になっていた。
「へ?」
「どうなってるの?」
「悪いな、高い金を払ったんだ解放してやったんだ。逃げられるのは困るかな」
◼️ドア方向に純が一人、窓方向にも純がいた。
◼️瞬時に目を瞑り、光魔法をいなして感知魔法で二人の位置を補足して足を掴んだのだ。絶対感覚で何かをするきなのはわかっいたのだ。
◼️目が慣れてリーンが目の前の光景に唖然とする
「これは一体、何故純様が二人の居るのですか?」
「魔法だよ。闇魔法名付けてドッペルゲンガー俺の影に魔力を流して俺と同じ奴を作った」
「なるほど」
「まぁこいつにできる事はたかが知れてるが、それよりこの二人だ」
『この離せ!』
◼️目をゆっくり開けると二人の動きが同時に止まる。
「流石教育がいき届いているな、ハイエルフは」
「ハイエルフ!?純様どういう事ですか!?」
「まぁゆっくり話してやる。お前らもこれ以上抵抗するな、俺の指示通りすればお前らを助けてやる」
「本当に?」
「約束しよう」
「わかった」
◼️ドッペルゲンガーを消して、二人を隣どうしにして、床に座らせ、純の横にリーンが来るようにベット二人が腰をかけた。
「さてどこから話すか、最初からの方がいいかな、言った通りこいつらはハイエルフだ」
「純様の言葉を疑うのは不敬かも知れませんが何故ハイエルフが奴隷に?」
「理由はわからん。こいつらの村か国で何かが起きた。それで命からがら逃げたし奴隷商に捕まったそんなところか」
「ですが、エルフならともかくハイエルフが奴隷になるなんて」
「普通の状態ならあり得ないだろうな、例えば何らかの理由で魔力を消費してたとしたら?それに俺も全てを知ってる訳じゃないからなんとも言えんが、こいつらは成人の義をおこなう前のハイエルフだ」
「なるほど、ですが何故この二人がハイエルフだとわかったのですか?」
「俺の目だよ。シルフィードが言うにはエルフとハイエルフの見分けはコツが必要らしいが、一つ例外がある。それが成人の義を行う前のハイエルフとエルフだ。まだ加護一つしか授かっていないし、元がエルフだから見分けられるみたいだ」
「そうなんですか」
◼️話を二人に戻す。
「さて、俺の予想だな。こいつらの村か集落で魔物、嫌魔族があばれている。王族に近い身分のこいつらを逃がす為に、父と母は二人をどうにかして、それで二人は逃げ出せ、その後逃げ出す際に魔力も使いきった為に奴隷になった。って言った所か?」
「貴方は予言者ですか?」
「予言者?」
◼️可愛いことをいうものだのすこし可笑しくなり笑みを作って話を戻す。
「これは俺のスキルさ、絶対感覚、俺は見ただけであらかたの推測がたち、それはだいたいあたる」
◼️リーンが口を挟んだ。
「それは未来見では?」
「違うな、未来見とは例えばこの部屋がなんならかの原因で壊れると見たとする、それが現実になるそれが未来見だ」
「純様のはそれではないと?」
「あぁ、俺のは見たり聞いたり得た情報を元に感覚的に把握し、その結論をみいだす能力、つまり俺の予想を越えれば絶対感覚の範囲外って訳さ」
「なるほど」
「俺がお前らに望むのは一つ、お前らの加護に挑ませろ」
「純様それは」
「リーンお前は黙ってろ。俺は確かにシルフィードとエルフを助けると言った。でもな、コイツらを助け奴隷から解放した時点で、それを満たしたと思ってる。ここからは話が違う、けどこっちもわかってるさ。加護に挑ませるには適正と信頼がいる。だからお前らは父と母に進言するだけでいい」
「父上と母上に言うだけでいいの?」
「それでお前らは助かる」
「言うだけでいいなら」
「交渉は成立だな、改めてお前らの名前は?」
「エルサ」
「エルル」
「リーン、お前にお使いを頼もうか」
「お使いですか?」
「そうだ、なーに簡単さ」
◼️魔族の情報と大金が転がりこむのが確定した。これから楽しくて面白い事が始ま予感がする。奴隷商の情報とリーンの情報を合わせて、エルサ達が逃げ出してきた位置も大体検討もついた。