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異世界チート体質  作者: 工藤海人
王女様!?
12/17

助けた

◼️魔へと行きつく、この神託の意味は魔のつく何かに行きつく筈だ。つまり全部の文章から、このまま気軽に旅をしていればいずれは魔へと行きつくと言う意味だ。これが当たるかはまだ今の段階では考えても仕方がない。リーンの元に戻る。すると夜にも関わらず、高い悲鳴が聞こえる。 

「今のは」

「はぁー俺ってこんな立ち位置か?ほら」

◼️アイテムボックスから仮面と指輪投げ、自分でもつける。

「これは」

「一応顔は隠しとけ、俺も今は目立ちたくない。それと、その指輪には付与で、言葉を発せずに俺の指輪に届き会話ができる。誰かを助ける時はそれをつけろ。付けてる間、俺達は仮面の魔術師だ」

「わかりました」

◼️仮面を付け終わると、即座に悲鳴が聞こえた方向へ身体を風魔法で強化して走る。

◼️男と、緑の皮膚でこん棒を持ち、鼻が少し長い魔物、これはゴブリンである。それも半々位の人数がある一団を襲っている。倒れた兵士と盗賊のような輩、散らばる剣に血の後、ボロくなった馬車、それを守るシルバーと白を混ぜた様な色合いの鎧を纏い、矢が鎧の隙間から刺さり出血してる兵士。

「この馬車には指一本触れさせん!」

「お前ら早くやっち前!」

◼️一味のリーダー核ぽい男がそう叫ぶと、男の横を風が吹き抜けた。すると男の頭は消し飛び、破片すらなくなり胴体は倒れた。

「いったい何が」

『うーん。人間相手だと、サイクロンエッジは強すぎたな、頭が残らない、手加減て難しいな』

◼️人間相手に対しての威力を計算してる仮面の二人が、気がつくと死んだ男と兵士の間に立っている。

『(それと見た感じ、盗賊とどっかの貴族かな)』

『(純様、あの馬車の紋様は王族の物です。目立ちたくないなら、早めに切り上げるべきかと)』

『(そうか、わかった。ゴブリンぽいのいてるから召喚術師もいるのかな?)』

『(はい、サモナーは私にお任せを)』

『(頼んだ)』

『(はっ)』

◼️一人が風と共に消える。

『一発でいいかな、手加減はしつつ、ウインドブレード!!』

◼️無数の風魔法で生み出された剣が盗賊達の首、心臓、ゴブリンも同様に貫いていく。何人いたかわからないが、確実に全員が死亡した。風魔法の感知には引っ掛かっていない。

『さてと』

◼️振り向いて近づこうとすると

「止まれ!それ以上近づくな!!」

◼️足を止め少し沈黙する。目の前の死にそうな奴を、そのまま放置など純ができる筈もない。でも近づけないとなれば。

『近づかなければいいんだな』

◼️試した事はないが、天に手を掲げ魔法を唱える。

『シルフィードエリア』

◼️原理は興味がないので聞いてなかったが、風魔法の中でも高い効果のある回復系の魔法だ。シルフィードと契約した時に教えて貰った。本来の回復魔法より劣るものの、回復力はお墨付きだ。

「怪我が、治った」

「俺もだ!」

「俺!」

◼️兵士達が次々と歓喜の声を上げる。

◼️純は少しの気だるさが残る。範囲攻撃の後のエリア回復はそれなりに疲れる、いい勉強になった。

『お見事です』

『きたか、行くぞ』

「お待ちを貴殿は!!」

◼️馬車を守っていた兵士が二人を止めようとし、それを無視して風魔法を使い去っていく、まさに風の様な二人組だ。


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