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エッセイ集

【気になる日本語シリーズ】エロマンガとは呼ぶけど官能マンガとは呼ばない?(具体的な中身には言及しません)

作者: たてみん

お読みいただきありがとうございます。

連載の案を練っている間にふと出てきた思い付きで書いています。


「いやいや、分かってない。そうじゃないだろ」

「いや普通に呼ぶだろ」

みたいな意見もあるかと思いますが、ご容赦ください。

お口直しの小話。

普段何気なく使っている言葉ですが、よく考えるとどうなんだ?と思ってしまう日本語を取り上げるシリーズです。

……シリーズと言いつつ続編があるかは微妙なので短編扱いです。


本日のお題は、

エロ・・漫画、エロ・・ビデオ、アダルト・・・・ビデオという表現はよく使うけど小説だけは官能・・小説が一般的だと思うのはなぜ?』

です。

はい。実にしょうもないお題でございます。

なお具体的な内容について言及するつもりはなく、あくまで文学的、日本人的な観点でお話しできればと思っていますので、きっと18禁ではないはず!


では。

まず初めに「エロ」と「官能」の違いについてそれぞれ辞書で調べると

エロは「好色であること。いやらしいこと。わいせつなこと」

官能は「肉体的快感、特に性的感覚を享受する働き」

となります。(goo辞書より)


エロは何となく軽い表現でまとめられていますが、官能のほうはまるで医学書かと言いたくなるくらいお堅い表現です。

そうでなくても、ぱっと見の印象でもエロの方が奔放な気がします。


中学生や高校生が書店やコンビニに「エロ本」を買いに行く、というのは本人達にとってはドキドキのシチュエーションですが、これが「官能本」を買いに行くとなるとドキドキにブレーキがかかる印象はないでしょうか。

もっとも、今時代はネットで探せば幾らでもそう言ったコンテンツは落ちているのでわざわざエロ本を買いに行くことも少ないのでしょうか。


親に見つからない様にベッドの下に隠すのも「エロ雑誌」であって「官能小説」ではありません。

むしろ官能小説は表紙さえ見えなくしてしまえば親に見つかっても一目でそっち系の本だとは気付かれないと思うので、堂々と本棚に仕舞っていた方が見つからないかもしれませんね。

え、ベッドの下なんて既に都市伝説? 確かに私達の親の世代の話かもしれません汗。


中身の違いについても軽くだけ触れますと、

エロ漫画やアダルトビデオは画像や映像で視覚に訴えられる分、早い段階で18禁な部分に突入でき、その部分が占める割合も5割以上、多いものだとほぼ全部が18禁で占められているものが多いですし、買い手もそれを期待して買って読んだり観たりする訳です。

むしろそれで18禁部分が1割も無かったら怒りだすでしょう。

あ、もちろん主題が18禁ではないけど、話の構成上18禁部分が含まれる作品はその部分が少なくなっています。


対して官能小説はどうかというと、もちろん多いものだと8割以上が18禁なんてこともあります(ノクターンノベルズはこの傾向が強い印象があります)が、マンガなどに比べるとその割合は下がり、後半のクライマックスシーンだけ18禁というものも多く存在します。

これは小説という形態である特性上、挿絵しか視覚に訴える事が出来ないので、その分情景描写や人物像などを事細かに描いて読者に感情移入してもらう必要がある為です。

登場人物の紹介から馴れ初め、燃え上がる恋模様であったり、逆に犯罪者のドロドロとした悪意の濁流であったり。

またクライマックスシーンについても詩的な表現などを使って想像を膨らませる場合があります。



こうして考えていくと、

「エロ」とか「アダルト」とつくコンテンツは、18禁な部分がメインの作品で気軽に楽しめるものであり(ほかの部分が要らないと言ってる訳ではないですよ)、

「官能」とつくコンテンツは、18禁ではない部分も含めてストーリーも楽しむもので、18禁の部分だけ抜き出しても魂の抜け殻になってしまうものを指すのかなと勝手に考察してみました。


なので今まで単純に漫画だからエロ漫画、小説だから官能小説と呼んでいた作品も、内容を吟味すれば官能漫画、エロ小説に分類訳けが出来そうですね。



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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっと興味深い話なので調べてみました。 最初は、小説媒体は古いので官能の言葉が付与されたまま現在に至り、ビデオや漫画はそれより新しいのでエロが付いたのかな、と思いました。 で、エロの歴史…
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