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迷子の星の子たち  作者: みなとりいあ
はじまり
6/10

お茶

わたしたちが建物に入ると、チリーがお茶をいれてくれていた。

「リオンさん、アスカさん、お茶です、どうぞ!」

チリーにお礼を言ってお茶を飲む。

なんだか懐かしい味で、とてもおいしかった。地球では、自分でいれるのが面倒で、のどが渇いたら水道水をコップにくんで飲んでいたので、温かいお茶は久しぶりだ。


チリーが代わる代わるわたしたちを見ているので

「おいしいよ」

と言う。

「ねえねえ、茶柱、立ってるでしょ?ぼくがいれたんですよ、何かいいことがありますね!」

チリーは満面の笑みでそういった。あわててカップを見る。わたしのカップには茶柱は立っていない。それどころか、そもそも茶柱なんてない。

リオンも同じだったようで、

「これ、わざといれたの?でも倒れてるよ」

「・・・」

「わたし、飲んじゃったみたい」

「・・・!」

チリーがびっくりした顔でわたしたちのカップをのぞく。

「・・・!!」

チリーのびっくりした顔が、すごくびっくりした顔になった。

「ぼくがいれたときは立ってたんですよ!」

わたしはリオンと顔を見合わせ、笑った。

皆さん、茶柱は偶然か立つといいことがあるものです。

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