表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

00.「シャルル追放される」

「ウセロ公爵家の長男、シャルルであります!」


「通すがよい」


重い扉がギュギュっと開く。僕の腕には何故か手錠がはめられていた。

この後の展開は予測できている。だから抵抗はしなかったんだ。


王の御前に跪くと、ゆっくりと扉がムギュっと閉まった。

いや、この扉どんだけ老朽化しとんねん。


閉まったのを確認した王は、口を開いた。


「そなたが、シャルルで間違いないな?」


「左様でございます。王よ、私がこのような待遇を受ける理由をご教示願いたい」

---少々芝居が過ぎたか...?


いや、王は気づいていないようだ。どうやら俺の名演技を見破ることができないらしい。

それもそうだな。本当に最後まで無能なおっさんで助かったよ。


「教示だと?それは貴様が一番知っているのではないか?己にもう一度問うてみろ」


何を言うかと思えば、俺を陥れたのはアントニだと気づいていないのか?

まぁいい。どの道この国に未練なんてないのさ。


さぁ、さっさと僕を追放しろ!


「なんだ、その不服そうな顔は!少しでも反省していれば情状酌量の余地もあったが、

もういい! 誰か、こいつを追放する!転移魔法陣の準備をしろ!」


王の命に従って、宮廷魔導士たちが魔法陣を形成する。


「今から貴様が転移する場所を教えてやろう。名のある冒険者でも攻略不可能とされた、

 難易度SSS級ダンジョン『キング・オブ・コキュートス』その最下層だ!」


な、なんだってー!よりにもよって難易度SSS級ダンジョンだと...

そんなところに転移させられて僕は生き抜くことが出来るのか?


こうして、僕は難易度SSS級ダンジョン『キング・オブ・コキュートス』に転移させられたのであった...


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ