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何でまたよりにもよってゴルドーんトコなんかに電話が……。


なんてぇ俺の考えを読んだ様に……ってぇよりは先の俺の問いに答えてだろう、ジュードは言う。


「──この家にはそもそも電話がないからな。

ゴルドー殿とレイジス様は連絡先を交換していたと聞く。

レイジス様がこちら側と連絡を取ろうとなさるならそこしかなかっただろう」


言ってくる。


つーかゴルドーのヤローとレイジスが連絡先を交換してたとか、俺は初耳だぜ。


……ま、ゴルドーのヤロー、抜け目ねぇからな。


レイジスが国を取り戻したら褒美を貰うとか抜かしてやがったし、連絡が途絶えちまったりしねぇ様連絡先を交換しといたのかもしんねぇ。


それはそれとして。


「……で?

レイジスからの電話って、一体何の用件だったんだよ?」


半分以上もむくれながら問いかける。


俺達が無事にこっちに着いたのか、とかダルの弔い終わったのかとか、んな事を聞く為だけに今あんだけ忙しくしてるレイジスがわざわざゴルドーに電話をかけてくるとは思えねぇ。


何か大事な用件でもあったんじゃねぇのかと思ったんだが。


ジュードが俺の問いに「ああ、」と一つ返してくる。


「アルフォンソ様に盛られたという毒について、ゴルドー殿が部下を使って調べさせているらしい。

その進捗を話したと言っておられた」


言ってくるのに……。


俺は呆気に取られてジュードの顔を見た。


「……ゴルドーのヤロー、いつの間に んな事……」


すでにその進捗をレイジスに伝えてるって事は、こっちに帰ってからじゃねぇ、もう何日も前からその手配をしてたって事だ。


何か忙しくしてんなたぁ思っちゃいたが、まさか んな事してたとは思ってなかった。


ジュードは言う。


「以前ジェノ・クロクスナーが同じく国境付近まで出向き色々と調べたが何も出なかった、という話があっただろう。

その話の後、クロクスナーが出した粉を少し預かり、ゴルドー商会へ送って商会の者に手配をしていたらしい。

ゴルドー殿が言うには、近い内にその正体も出所も明らかになるはずだ、と」


言ってくるのに俺は「ふ〜ん」と生返事しながら考える。


んな大事な仕事、ゴルドーがラビーンやクアンみてぇなヘボにやらせる訳がねぇ。


まぁ、信頼度から言うとユーク辺りが行ってくれてんだろう。


虚勢なんか張る必要もねぇから、多分本当に毒の手がかりを掴んでるんだろう。


毒の種類が分かりゃあ解毒の方法も分かるかもしんねぇ。


毒の出所が分かりゃあセルジオを完璧に追い詰める事も出来る。


あの内乱の日の真実も明らかに出来るってなもんだぜ。


それはそれとして──。


「──ところでミーシャから俺宛てにメッセージとかなかったのかな?」


ここまで一週間近く話せてないんだし、何かちょっとくれぇメッセージがあったって良さそうなもんだが……。


思いながら聞いた先でジュードはハァ、と呆れた様な息を吐き、犬カバは『しょうのねぇヤツだなぁ』みてぇな目を向けてくる。


けどよぉ、気になるモンは気になるんだからしょうがねぇじゃねぇか。


ジュードはそれでも一応は、俺の問いにもキチッと答えてくる。


「ミーシャ姫からの言付けは俺は特には聞いていない。

気になるなら自分でゴルドー殿に聞きに行ってくるんだな」


とはまぁ、ジュードからの答えだが。

まぁ、実際本とにミーシャから言付けがありゃあさすがのゴルドーも伝えてこねぇってこたぁねぇだろ。


つまりは、特にミーシャから俺宛てのメッセージはただの一つもねぇってこった。


何かちょっと、妙に虚しいぜ……。


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