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◆◆◆◆◆


トルスの地下通路入口までの道中は、初っ端から辿り着くまで嫌味なくれぇに常に快晴だった。


レイジスが俺らの為にその付近までの馬車を手配してくれてたんで、この嫌味な天気とも相まって当初の予定より半日くれぇ巻いて着きすらした。


そこから歩いてゴルドーが知るってぇ地下通路の入口まで行って、中に入って……。


すでに五日間、暗くて薄冷えのする通路をただ黙々と進んでいる。


先頭を切るのは、もちろん道を知るゴルドーだ。


ゴルドーの手に持つランプのゆらゆらとする明かりだけが、ここ五日間で俺が唯一目にする明かりだった。


ゴルドーの後ろにはジュードが。


その更に後ろに続くのが俺と、俺の足元をぽてぽてと歩く犬カバってぇのが常だった。


ちなみにミーシャはってぇと……。


まぁそうだろうなとは思っちゃいたが、やっぱり今回一緒に来る事は出来なかった。


詳しい事は俺も聞かなかったが、たぶんレイジスにダメな理由をハッキリしっかり言い聞かせられたんだろう。


割に、こうと決めたら大体行動に移す派のミーシャが今回こーして思い留まったからには、ぐうの音も出ねぇ程の正論でも言われたのかもしれねぇ。


そんでも出発ん時にはわざわざ見送りに来てくれて、


「今回は行けないけれど、いずれまたダルクさんのお墓参りに行かせて頂くわ。

シエナさんやヘイデンさんにもよろしく伝えてね」


と、やたらに心配した声と優しい言葉をもらった。


近くにいてくれるだけでパッと辺りが華やぐミーシャがいねぇってぇのは残念だけどさ。


今のミーシャにゃあ“サランディールの姫君“ってぇ立場がある。


今までみてぇに自由にどこへでも動き回れるって訳にゃあ、いかねぇだろ。


まぁ、それに……。


今回に関しちゃあ、その方が俺にとっちゃあ少々ありがてぇ一面も、あった。


俺はこれまでだってこーゆー通路に入る度、ダルの事を思い出す度に具合悪くして、ミーシャや犬カバにゃあ何度もメーワクも心配もかけちまってる。


あんだけアルフォンソにくっついて離れなかった犬カバが今回俺に着いてきたのだって、犬カバなりにそーゆー心配をしたから、じゃあねぇのか?


これまでだって散々カッコ悪いトコは晒してきたけどさ。


これ以上ミーシャにみっともねぇ姿を見せたくねぇってぇ俺の繊細な男心だよ。

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