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◆◆◆◆◆


そこからの数日間は、異様に長く感じられた。


レイジスやガイアス、ダン、そしてそこに何故かゴルドーの野郎まで加わった四人は、毎日忙しくサランディール国の事で働いている。


俺にゃあ皆が具体的にどんな事をしてんのか全く分からなかったが、城の人達や国の皆にレイジス達が戻った事を通達したり、外国のお偉いさんとかにも知らせたり、他にも色々とやる事があるんだろう。


セルジオは変わらず謹慎処分のまま。


滞在中のノワール王も相変わらずサランディールに留まったままらしい。


アルフォンソは、つい二日前にガイアスの家からサランディール城のアルフォンソ自身の部屋へ運ばれて、ベッドで静養しているとか。


容体も大分落ち着いてはいるが、意識を取り戻すまでにはまだ時間がかかりそうだ。


さて、そんな中俺とジュードはというと──……。


完全に、放置されていた。


あの軟禁状態で入れられた部屋を出ていいとも言われてねぇし、出るなとも言われちゃいねぇ。


だから勝手にそこに居座ってるって訳だが、部屋の前には何だかいつもどこぞの騎士が二人くらいは張ってるし、部屋を出てちょっと城内を歩き回ろうもんならそのうちの一人がくっついて来て離れねぇ。


俺ら二人の行動はどーやら完全に、常に監視されてるみてぇだ。


犬カバは白状にも毎日いそいそと部屋を抜け出し自由気ままに城内を動き回ってるみてぇだが……。


どこをふらついてんのか教えてくれる人も特にはいねぇから分からねぇ。


ジュードは……。


あれから何にも話してねぇ。


ただ俯き、グッと眉根に皺を寄せて、押し黙るばかりだ。


アルフォンソが王と王妃を殺した事実が、レイジス達に知られちまった。


ジュードにとっちゃあ、最も避けたかった、最悪の事態なのに違いねぇ。


レイジスもミーシャも、あれから何日も経つのに一度もここへは姿を見せねぇ。


俺の方から会いに行きゃあもしかしたら会ってくれるかもしんねぇが、今の俺にゃあそんな勇気も出なかった。


……。


アルフォンソの事、レイジスは『然るべく対処をする』っつったけど、どうするつもり、なんだろう。


せっかく監禁されてた塔から無事に脱出出来たってぇのに、また今度は『罪人』としてあの塔に入れられる事になる……なんて事ねぇよなぁ?


ガイアスの話じゃ、あの右塔はその昔、何かの不始末を起こした王族の牢として使われていたっつー話だったしよ。


ここ百年近くは使われてなかったとも言ってたが……。


セルジオの野郎が王殺しのアルフォンソをあの塔に入れて監禁してたってぇのも、たぶん偶然なんかじゃなく、そーゆー歴史を知ってたから、なんだろう。


そう、考えつつ……。


ふ、と俺の脳裏にこないだの、ミーシャの顔が浮かぶ。


──……悲しそう、だったな。


そりゃ、そうだよな。


自分の兄貴が親父さんとお袋さんを殺し、もしかしたら内乱そのものだって引き起こした張本人かもしれねぇ。


城にいた時のミーシャとアルフォンソの仲がどんなだったかは知らねぇが、アルフォンソと再開した時のミーシャの様子を見る限り、きっと仲は良かったんだろう。


レイジスだって──……。


俺にゃあ『頼りにしてた存在』みてぇに見えた。


表立っては感情を出さなかったが、レイジスだってショックだっただろう。


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