~2020年仕事始めの日~
『~2020年仕事始めの日~』と題するパートを投稿いたします。
『不定休』な西音寺尊とみことのそれぞれの事務所は、1月6日もいつも通り開業していた。
みことはその日も、『巫女』を迎えに自分のマンションまで行って、西音寺の探偵事務所に送った。
みことはそのまま自分の弁護士事務所に戻った。
『巫女』は、その日も当然のごとく、日本国ではまず見ないような服装で来ている。
しばらく黙って仕事をしていた『巫女』だったが、すくっと立ち上がり、掃除や事務所内の整理を始めた。
『巫女』が本の場所を変え始め、いくつかの本を抱えて韓国語で聞いてきた。(《》内は韓国語。)
巫女《この本は…。》
尊「好きな場所においてくれていい。」
巫女《はい。》
日本人の社会人が解読するようなレベルの日本語は読めないはずなのだが。
昼ご飯は、先日、みことの法律事務所のメンバーと4人で買い物をした時のタッパーに、何なり食べ物を入れて持ってきているらしくそれを食べていた。
昼休みにあたる時間に、みことが西音寺の探偵事務所の戸を開けて中をこっそりのぞき込んできた。
『巫女』がみことに気付き、会釈をすると、みことも笑顔で『巫女』に手を振った。
そのままみことは、特に何を言うでもなく、自分の法律事務所に帰っていった。
引き続き、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。
ことそばらすか。