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~令和流巫女召喚の儀~

この度、『西音寺尊さいおんじたけるとみことの物語』を、連載小説化する運びとなりました。

西音寺さいおんじ たける』の探偵事務所では、事務員が不足していた。


みことの携帯に、新年早々、『西音寺 尊』から、こんなメッセージが飛び込んできた。


尊「『大凶』を引いてしまった。1月4日の朝に、俺の探偵事務所に『天眼石』を持って来てくれ。」


みこと「…。」


みことは何も返信せず、1月4日の早朝に、『西音寺 尊』の探偵事務所に行った。


みこと「どうしたのよ。」


尊「事務職だ。事務職の人間を召喚するんだ…。」


みこと「…。」


尊「お前の持ってきた『天眼石』を、その机の右側に。」


見ると、空いていた机に、『西音寺 尊』の持っている『天眼石』、それから、『大凶』のおみくじが、椅子を手前にして置かれている。


みことが、自分から見て、『大凶』のおみくじの右側に『天眼石』を置いた。


すると、『西音寺 尊』が、椅子側に回り、机の、椅子側から見て一番奥の、ちょうど『大凶』のおみくじの奥に貼り付けたらしい紙に、何やら3つの文字を書いた。


どうやら『ハングル』のようだった。


みこと「…何すんのよ、これ。」


尊「こうしておけば、『お告げ』が来るんだとさ。」


みこと「…。」


椅子側から、その机を見ると、手前一番左側に、『みこと』の『天眼石』、


その右側、ちょうど、二つの『天眼石』と、二等辺三角形を描くような位置に『大凶』のおみくじ、


そして、一番右側に、『西音寺 尊』の『天眼石』、


『大凶』のおみくじの向こう側に、『三文字』の『ハングル』。


尊「これでいいかな…。」


みこと「何がしたいわけ?」


尊「事務職が不足してるんだ。」


みこと「え?」


尊は、みことの隣に戻った。


すると、どこからともなく、声が聞こえる。


「小説であることに免じて、これから、そこのエリアを、『冬の夜空』が見える場所にしてやろう。」


そういうと、探偵事務所の外側の壁がすべて取り払われ、その周りにある建物も消え失せた。


空には、真っ暗な夜空が見える。


「この夜空は、ちょうど『15時』の夜空。」


どこからともなく、そんな声が聞こえた。


頭上を見ると、『オリオン座』が見える。


「これは、『天恵』である。」


そう声が聞こえると、ひとりの女性が、『西音寺 尊』と、『みこと』の前の椅子に座った状態で舞い降りた。


そして、周りの風景が、『西音寺 尊』の探偵事務所に戻った。


みこと「…。」


尊「…よろしくな?」


女性「…。」


女性は何も言わず、お辞儀をした。


女性「これが、名前?」


みことが、『西音寺 尊』の書いた、『三文字』の『ハングル』を指さして言った。


女性は、その文字を見て、『韓国語』でこう答えた。


女性《はい、よろしく お願いします。》


尊「うん。『韓国語』はやめておこうか。」


その女性は、『黒色』と『白色』が主体の、日本国では見たこともないようななりをしている。


どこからともなく、声が聞こえてきた。


「その者は、『巫女みこ』である。」


みこと「…。『巫女』の『事務職』?」


尊は頷いた。


尊「『天眼石』、ありがとう。持って帰ってくれよな。」


みこと「…ああ、うん。」


女性は何も言わず、少しうつむき加減で微笑んでいる。


みこと「よろしくね?」


そういうと、ふたたびその女性が、韓国語でこう答えた。


女性《はい。よろしくおねがいします。》


みこと「…大丈夫そうね。」


尊「ああ。」


尊は、お茶を三人分出すと、その女性もスタスタと歩いて、応接用椅子の、『みこと』の隣に座った。

引き続き、ご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。


ことそばらすか。

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