第五回:『鬱展開』や『胸糞展開』の取り扱いに困る
第五回は『鬱展開』や『胸糞展開』の取り扱いについてです。
これについては、作風やジャンル次第では縁の無い話でもあるでしょう。
しかし、ストーリーを書く上でどうしても触れなくてはいけないことも多々あります。
こういった経験のある方は、その取扱いに困ったとことはないでしょうか?
自分の作風では、そういった展開が頻繁にあるワケではないのですが、どこまで書くべきか悩んだことはあります。
というのも、一般的にweb小説では『鬱展開』や『胸糞展開』など、ストレスが溜まりそうな展開は嫌われがちだからです。
まあ、別にweb小説に限らず、ライトな文化ではそういう傾向が目立つのですが、web小説では瞬間的に数字に表れやすいので今回のテーマで扱うことにしました。
さて、具体的にどんな数字に表れるかかというと、まあ『ブクマ数』ですよね。
ご存知の方もいると思いますが、時にゴッソリと減ってしまうようです。
自分の場合、そもそもゴッソリ減るほど『ブクマ数』が無いので体験しようがありませんが(勿論あってもしたくない)、『ブクマ数』が千とか万とかある作品などは一気に百単位で減ったりするのだとか……
全くもって恐ろしい話ですね……
そして、そんな話を聞いてしまうと増々『鬱展開』にしてしまうのを躊躇う人が増えそうです。
個人的には、『胸糞展開』はともかく『鬱展開』はむしろ好きなのですが、そういった個人的な好みを反映すると結果的に『ブクマ数』が減り、心が折れてしまう作者さんもいるようで、楽しんで読んでる側としては悲しい限りだったりします。
ただ、やっぱりライトノベルというジャンルである以上、ライトに楽しみたいユーザが多いのも理解できます。
そんな人たちにとって、軽く楽しむつもりが急に重くなった――なんて展開は望ましくないのでしょう。
「あーん!スト様が死んだ!」とかみたいに、自分の好きなキャラが死ぬ展開に耐えられない人もいますしね……
とまあ、そんな風潮のせいで書きたくても『鬱展開』や『胸糞展開』を書けない人もいるんじゃないかと思います。
書き進めたらそんな展開になってしまい、そのまま公開するか悩むって話も良く聞きます。
でも、正直こればかりは自分で決断するしかないので、難しい問題ですよね。
この風潮が変わらない限り、『鬱展開』や『胸糞展開』との付き合い方は常に考えさせられそうです……
自分としては、「迷わず突き進め!」と言いたい所ですが、それで「読まれなくなった!」と言われても責任は取れません。
ですので、そういった展開になってしまい悩んでいる方は、公開するにしろ書き直すにしろ、今後どんな反応が来ても良いように心の準備をした上で進むと良いと思います。
若干投げっぱなし感はありますが、今回は以上です。