第四回:『自分はひょっとして特別な才能を持っているんじゃないだろうか』という勘違い
第四回も中々に自分自身にズキリとくるような内容になります……
さて、皆様方の中には、『自分はひょっとして特別な才能を持っているんじゃないだろうか』みたいなことを考えた人はいないでしょうか?
まるで中二病を拗らせたとか、自信家のような考え方かもしれませんが、一瞬でもフワッと意識したことはありませんか?
自分は、何回かそんなことを考えたことがあります。
もちろん、それをおおやけで言いふらしたりだとかはしませんでしたが、調子が良い時なんかはフワッとそんな気分になったりするんですよね……。まあ、勘違いだったんですけど(汗
自分に限った話ではありませんが、こういった勘違いを抱えている人はそれなりに存在します。
もちろん、本当に才能があるケースもありますし、思い込んだまま本当に才能が目覚めるケースもありますが、ほとんどの場合後々になって錯覚だったと気づくことになるでしょう。
では、本題とも言える勘違いするパターンについてです。
勘違いするパターンはいくつか存在しますが、その代表的とも言える例を一つだけ挙げます。
web作家に限った話ではありませんが、キャラクターが存在する物語を執筆中に、ある現象が起こることがあります。
それは、キャラクターが『勝手に動き出す』や、『勝手に喋りだす』です。
この現象が起きると、いつも以上に筆が進むし、どんどん物語が出来上がっていったりします。
ちょっとした全能感を味わえ、想定以上の仕上がりになる為、ある意味スポーツにおける『ゾーン』に近い状態かも知れません。
こういった体験をしてしまうと、『自分はひょっとして特別な才能を持っているんじゃないだろうか』などと考えてしまうのも無理はないと言えるでしょう。
しかし、実の所この現象は、そう特別な現象ではありません。
比較的ポピュラーな現象なのです。
初めて投稿したての頃や、全く人と意見交換しない人は、それに気付けないことが多かったりします。
これが『web作家あるある』と言える部分でしょう。
書籍作家や持ち込みの経験がある方は、プロの編集者や他の作家との交流を経てそのことに気づけますが、web作家はやろうと思えばそういった交流を一切しないでも投稿を続けられますからね。
この勘違いは、自分の中に留めているだけであれば問題はありません。
ポジティブな考え方は良い方向に向かう傾向にありますし、先述したように本当に才能に目覚めることだってありえます。
だから、これを読んで心当たりがあった人も、悲観する必要は無いでしょう。
ただ、気が大きくなり過ぎて、大勢の前で「自分は才能があるんだ!」とか言ったり、脱サラして小説家一筋に絞る! といった極端な行動をとってしまっては手遅れになる可能性もあります。
心当たりのあった方は、一度冷静になって自分を見つめ直してみるのも良いと思います。