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日常の壊れる最悪の非日常  作者: ネツアッハ=ソフ
最終章、邪神の王は夢を見る
19/27

プロローグ

 あれからひと月ほど経過(けいか)した・・・


 空亡真と名乗ったあの男も、かなり深手(ふかで)を負ったのか襲撃してくる事は無かった。しかし、だからこそ俺は理解していた。恐らくはこの程度では終わらないだろうと。


 だからこそ、コンディションを整えるという意味でもリハビリという意味でも俺は、毎日の特訓を欠かさずに励んでいた。それは、マキも理解しているのか一緒(いっしょ)に手伝ってくれている。


 ・・・まあ、流石に竹刀を持ったマキを相手に京が素手(すで)で対応出来るとは思わなかったが。流石の俺もそれだけは予想外だったと思う。まあ、負けた後でマキが不貞腐(ふてくさ)れて俺にいつもより甘えてきたのは少しだけ嬉しいと思ったが。それは流石に秘密(ひみつ)だ。


 そんな俺達を見て、京が今にも砂糖を()きそうな顔をしていたが。それも知らんったら知らん。


 しかし、そんなある日の朝。早朝から師匠である痣火(あざか)の姿が見えなかった。


 不審に思った俺達は、廃墟から出ていった。延々と延焼し続けていた街の炎は鎮火(ちんか)し、朝の日差しが街を照らしていた。しかし、それと同時に俺達は疑問に思う・・・


 あれ程延々と何時までも消える事無く延焼し続けていた街の炎が消えている。そして、街を覆い尽くしていた破壊音も何時の間にか消えていた。これは一体どういう事だ?


 いや、理由はおおむね察している。しかし、それを納得(なっとく)する事は俺達には出来なかった。


 そして、ついに俺達は街の中心部に辿り着いた・・・其処に、全ての(こた)えがあった。


 答えは、既に提示(ていじ)されていた。


「これ、は・・・・・・」


「っ・・・・・・」


 俺とマキは思わず絶句した。目の前の状況を素直に信じる事が出来なかった。そして京に至ってはもはや言葉すら出ない様子だった。それ程の衝撃を、目の前の光景(こうけい)に受けていた。


 それは・・・


「む?ようやく来たか。待っていたぞ?」


 異能者の首魁(しゅかい)。空亡真とその腹心の二人を殺害し全身に血を浴びた痣火の姿だった。

急☆展☆開‼

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