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日常の壊れる最悪の非日常  作者: ネツアッハ=ソフ
激しくなる戦い
18/27

エピローグ

「・・・・・・・・・・・・」


「・・・随分と手酷(てひど)い傷を受けたな、真」


 異能者の本拠地。其処に、異能者の首領(しゅりょう)である空亡真と腹心のミズチが居た。真の身体は既に傷だらけのボロボロで、こうして平然としているのがむしろ不思議(ふしぎ)なレベルだ。


 しかし、真はこうして平然(へいぜん)としている。まるで、そんな事はどうでも良いかのように。むしろ、その表情は探し求めていた物の手がかりをようやく見付けたと言わんばかりだ。


 その嬉々(きき)とした表情に、ミズチはそっと溜息を吐く。そんなミズチに、真は言った。


「ミズチ、ようやくだ。ようやく見付けた・・・」


「ああ・・・」


 何を、とはミズチは断じて言わない。そんな事は言わずとも知れている事だ。真たちが、ずっと探し続けてようやく見付けた、真なる(てき)の手がかり。それを思い、彼は笑みを浮かべる。


「ようやくだ、ようやく・・・俺達は解放(かいほう)される時が来たんだ」


「ああ、そうだな・・・」


 真は探し求めていた標的を見付け、好戦的に笑みを深める。その笑みは、まるで(けもの)のよう。


 それでも、真はその笑みを止められない。好戦的に、獰猛(どうもう)に、彼は笑う。


「ようやく・・・俺達をこの世界に縛り付ける(かみ)の許に辿り着ける」


 ———真なる自由(じゆう)を得る事が出来る。そう信じて、異能者の首領は笑う。


 ・・・・・・・・・


 ある空間。其処は何処とも(つな)がっておらず、そして何処をも見通せる場所だった。


 其処に居るのは、たったヒトリの超越種のみ。そして、その超越種はヒトリ笑う。


 ・・・物語(モノガタリ)は、動き出す。

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